金春ブログへようこそ!金春会は金春流の能を稽古するサークルです。みんな集まればまったりのほほん。活動記録、メンバーのこめんとなど、載せています。お楽しみください!
by w-komparu |
125周年に当たって大隈講堂も改装工事が行われていたのですが、その工事も終わり、今回の演能はリニューアルした講堂の杮落としという意味もありました。125という数字は、大隈重信が唱えたという「人生125年説」に因んだもので、大隈講堂の時計台の高さも125尺(約38m)だそうです。 お手伝いは、開場前は舞台の雑巾がけ、会場の清掃を行い、開場後はお客さまの案内でした。客席への誘導はみんな神妙な面持ちで務めてました(はじめ自分たちも客席がよくわかってな かったので行きつ戻りつ探しながらのご案内になってしまいました)。 白井総長の挨拶の後、本田先生が「翁」を、吉場先生はその地謡をお勤めになりました。「翁」はストーリーといえるものはなく、翁面をつけたシテが祝言の歌を並べ立てて天下泰平を言祝ぐという、劇というより儀礼といったほうがよい曲で、どの流儀でも重く扱うもののようですが、金春流の翁はとくに荘重な印象を受けました。翁の舞の始めに大小前から目付柱に向かってゆーっくり進む所では、シテが爪先を出して、上げて、下ろすという一連の動作を、客席が 固唾を呑んで見守るという緊張感に満ちた場面が見られました。あんまり静かで、客席の後方にいても奏者が小鼓の調べ緒をぎりぎりと握り締める音が聞こえてくるくらいでした。 大隈講堂で全席指定で催し物をするのは初めての事だそうで、心配だったけど無事終了できてよかったと、終演後に職員の方がおっしゃってました。 舞台から見た講堂内部 開場前に出演される能楽師の方々が舞台点検をなさってました。 写真ではわかりづらいですが能舞台の先端が講堂の舞台から 突出しています。 切戸口の裏も清掃 終演後すぐに舞台は解体され、 また来年の出番を待ちます。
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