top恋愛メールライフシーズン1>堅サンとコピぺ 2人への想い


出版社に勤めるOLあんな、25歳。 好奇心旺盛な乙女は、趣味仲間を見つけると同時に素敵な出会いを求めて恋愛支援サイトへの登録を試みました――

堅サンとコピぺ 2人への想い

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「じゃ、そろそろ……」
発言を受けて、ひょっとして私、堅サンにあんまり良く思われてなかったぁ!?とひとりガックリ来ていた私ですが、幸いにもそんなことはなかったらしく、翌日
「昨日はありがとうねー」
なんてメールが来ました。(何となく気後れしちゃって自分からは出せなかったビビリな私)

別れ際に直メ教えあったんだけど、それも私から言い出したことだし、あー、もうメール来なかったりしたらかなりショックかも、なんて思っていたんだよね。でもまぁ、ひとまずは安心。

あぁ、やっぱり堅サンとメールしてると落ち着くわ~、なんて思いつつもコピペともまだ続けている私。習慣になっちゃってるとなかなか切れないよね。ていうか切る原因がないっていうのが一番の理由なんだけど。

そんなこんなしているうちにまたもお食事イベントが発生。しかも今度はふたりからほぼ同時に。いや~、女冥利に尽きます、と言いたいところだけど、残念ながら私はマジメというか(自分で言うと説得力ないね)、不特定多数にモテて嬉しいタイプではないので、そろそろここで勝負を決めないとな、と思っている。

どっちにしろズルズル続けているわけにはいかないんだし、片方はメール含めてここいらでサクっと切っておかなきゃならない。さぁ、どうする私!? 堅サンは今週の金曜日に、コピペは土曜日に飲もうとのこと。重なっていないからふたりともOKしてもいいんだけど、気分的にそういうことはしたくない。うーん、マジでどうしよ……

なんかもーすっかり本命と大穴の対決になってしまいました。

当初からいいなって思っていた堅サンと、コイツはありえねーって思ってはいたものの、会ってみたら意外にアタリ要素の強かったコピペ。音楽の趣味で言ったら圧倒的にコピペだし、顔もセンスもなかなかいい。しかし、メールをコピペしてくるあたりとか、どんなときにもそつのない物腰とか、スマートすぎて(いや、メールのコピペはスマートじゃないな……)今イチ信用できないというのもある。顔面偏差値がそこそこ高いというのもそれに拍車をかけている。

一方の堅サンは、とにかく平均値な人。顔もファッションも選ぶ店も、とにかく当たりさわりがない。さらに言えばもっとも重要視したい部分である音楽も今イチ煮え切らない感じ。だが、それを補って余りあるいい人ぶり……

迷う。かなり迷う。よし、決めた。ここは思いきって週末にもう一度ふたりに会おう。それから決めたって遅くはないよね。

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