福井のニュース

大阪の男性激突死 坂井市丸岡・自転車ロードレース 8月3日午後9時16分

 坂井市丸岡町で3日行われた自転車の「全日本実業団サイクルロードレースin丸岡」で、参加選手の大阪府吹田市、会社員黒田正巳さん(48)がコースとなっている同町下久米田の県道脇の電柱に激突、胸などを強く打ち、約1時間20分後に搬送先の病院で死亡が確認された。

 この事故で、同レースの4クラス中1クラス、同時開催の一般向けレース「古城グリーンロードレース」(坂井市など主催)の12クラス中9クラスが中止された。

 坂井署や主催者の全日本実業団自転車競技連盟などによると、黒田さんは公道を2周する計約52キロのBR(ビジネスマン・レーサー)―3クラスに出走。午前7時10分に発着点のふれあい広場(同町霞町3丁目)を出発し、同7時40分ごろ、20人ほどの集団で、現場の県道(幅員約6メートル)中央付近を時速約50キロで走っていた際、突然右にそれ、道路右端の電柱(直径約20センチ)に激突したらしい。同署で詳しい原因などを調べている。

 同じ集団を走っていた参加者によると、黒田さんの自転車は事故直前、前輪がぐらつく様子がみられコントロールができていない様子だったという。黒田さんのレースのキャリアは3年ほどという。

 現場から約30メートル離れた地点にいた監察員は「あっーという叫び声と、何かにぶつかる音がほぼ同時に聞こえ、振り向いたら男性が土手に倒れていた。心臓マッサージと人工呼吸をしたが反応がなかった」と話していた。

 同レースは1989年に始まり、今年で19回目。BR―1、2、3、女子の4クラスに580人が参加していた。

 同連盟西日本支部の若槻雅継事務局長は「レース中に死者が出ることは記憶になく、このような不幸な事故が起きてしまい非常に残念。亡くなられた方には、ご冥福をお祈りします。事故原因をはっきりさせ、再発防止に向けた対応をとっていく」と話している。コースの安全性については「現場は道幅が広い直線で見通しも良く、安全性は保たれていたと思っている」としている。

 同レースではこのほか4人が転倒し骨折するなどのけがをした。



福井のニュース一覧 全国ニュース一覧 47ニュースはこちら
風の森倶楽部