岡山放送局

2008年8月3日 20時49分更新

適正な市場価格 朝市で訴え


漁業の経営が厳しいのは市場での価格が安すぎるためだとして、県内の漁業者らが人件費や燃料費をもとに自ら設定した価格で魚を販売する朝市が倉敷市で開かれました。

この朝市は燃料費が上がる一方で魚の市場価格は据え置かれていることが漁業の経営を圧迫しているとして適正な市場価格を訴えていこうと県漁業協同組合連合会などが開いたものです。

会場となった倉敷市児島の漁港には、3日朝水揚げされたばかりのマナガツオやタコなどがずらりと並び、大勢の買い物客がつめかけました。

魚の価格は人件費や燃料費などをもとに漁業者たちが自ら計算したもので、市場のセリでつけられる価格よりは高く設定されています。

しかし、小売店での店頭価格に比べると2割から5割ほど安くなっていて、訪れた人たちは次々と買い求めていました。

県漁連の難波洋平専務理事は「今後も朝市などを通して適正な市場価格をアピールするともに魚を産地で直接販売する機会をさらに増やして漁業者の経営を助けていきたい」と話していました。