北京に陳情者収容の新施設 中国、五輪前に一斉拘束【北京3日共同】北京五輪を控えた中国政府が地方から北京に来た陳情者を一斉拘束するのに合わせ、新たな収容施設を市内に建設していたことが3日分かった。複数の関係者が明らかにした。 施設には既に大勢の陳情者が強制的に収容されており、五輪開催直前の中国政府による人権軽視の施策に、国際社会から批判の声が出そうだ。 北京市南部に建設された施設は周囲を高い壁に囲まれ、入り口の門の前には多数の警備担当者が立つ厳戒態勢。市内で拘束された陳情者はこの施設に一時的に収容された後、各陳情者の地元から来る警察当局の車両に乗せられ、連行される。 関係者によると、旧施設には、地元機関から北京へと段階を踏んで陳情するなどの規定を守らなかった陳情者が収容され、規定に従っている「優良陳情者」は新施設に収容される。だが拘束された経験のある陳情者によると、新旧両施設内ではともに警官による陳情者の殴打が多発している。 北京では6月末に陳情者の一斉拘束がスタート。陳情者が多く集まる北京南駅周辺では連日の拘束がなお続いており、既に数千人が拘束された。
【共同通信】
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