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被爆米兵搭乗の機体を発見…広島

 広島への原爆投下直前の1945年7月末、現在の広島市佐伯区で墜落したB24米軍爆撃機「タロア」の機体の一部とみられる金属板2枚が、佐伯区の民家で3日までに発見された。

 被爆者で歴史研究家の森重昭さん(71)=広島市西区=が確認した。森さんによると、タロアには墜落後に捕虜となり、広島で被爆死した米兵3人が搭乗していた。「6日の原爆の日を前に、戦争の悲惨さを伝える貴重な資料だ」としている。

 金属板のうち1枚は、ジュラルミン製で長さ約4メートル。もう1枚はアルミ製で長さ約1・1メートル。軽量化のため、穴が複数開けられている。民家の男性の親せき(故人)が近くの墜落現場から拾ってきたらしい。

 森さんによると、タロアは45年7月28日、広島県・呉港に停泊中の戦艦爆撃のため沖縄から11人が搭乗し出撃。広島上空で撃墜された。

 「びょうも飛行機特有のもの。当時の日本でジュラルミンの加工技術はなく、米軍機に間違いないだろう」という。

 森さんは、被爆死した米兵捕虜を長年調査してきた。タロアと同じ日に撃墜されたB24爆撃機「ロンサムレディー」の機長(84)にメールで知らせると、「戦死した同僚の乗っていた機体が見つかりうれしい」と喜んだ。金属板は米国の戦争博物館に寄贈する予定だ。

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(2008年8月3日21時50分  スポーツ報知)

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