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美味しくする!ワンポイント科学
2月13日OA
ハンバーグ
今回のワンポイント


今回のテーマはハンバーグ

子ども達も大好きな「ハンバーグ」。
ご家庭で作る“いつものハンバーグ”も、たったひと工夫するだけで 「ジューシー」「やわらかい」 “極上のハンバーグ”にしちゃう方法があるんです!

ワンポイント
焼く前に、簡単な“ひと工夫”。
それは・・・「小麦粉をまぶす」。たったこれだけなんです!

ざいりょう
【材料】
・合びき肉 ・・・250g
・玉ねぎ ・・・100g
・卵 ・・・1個
・牛乳 ・・・大さじ4
・パン粉 ・・・30g
・塩 ・・・小さじ1/2弱
・コショウ ・・・適量

・小麦粉 ・・・適量


ざいりょう

玉ねぎはみじん切りにし、透き通るまで炒めて冷ましておきます。
パン粉は牛乳でしめらせておきます。
ボウルに合いびき肉、炒めた玉ねぎ、しめらせたパン粉、卵、塩、コショウを入れ、 よく混ぜ合わせて“ハンバーグのタネ”を作ります。



タネを3〜4等分にし、空気を抜いて成形したら、ここでひと工夫!
成形したタネ全体に、小麦粉をまぶします。
余分な小麦粉は、軽くはたいて落としてくださいね。


あとは、普通と同じように焼けばOK!
強火で両面に焼き目をつけたら、中まで火が通るようにフタをして、弱火でじっくり 蒸し焼きにすれば・・・
ふっくらジューシーなハンバーグのできあがり♪
※小麦粉をまぶしたら、すぐに焼いてください。



科学的に検証

まず、どのくらいジューシーになったのかを検証!
実験・その1
「普通」と「小麦粉をまぶした」ものを、サラダ油を敷かずに焼き、どのくらい肉汁が出てしまう のか、を比べてみました。
すると、「普通」の方は、かなり肉汁が出てしまったのに対し、「ひと工夫した」方は、ほとんど 出ませんでした。


実験・その2
ハンバーグの中の肉汁の量を比較。
「普通」と「小麦粉をまぶして焼いた」ものをそれぞれ4等分にし、同じ重さのおもりを乗せて 中から出てくる肉汁の量を測ってみると・・・
「普通」は3.2ミリリットル、「ひと工夫した」方は8ミリリットル。
その差は、なんと2倍以上もありました。


<どうして?>
小麦粉には“α(アルファ)化する”性質があるんです。
α化とは、小麦粉が熱と水によって膨張し、糊状に変化すること。
この糊状になった小麦粉がハンバーグに膜を作り、肉汁を閉じ込めて外に流れ出ないように していたので、ジューシーになったというワケなんです。


さらに、焦げ過ぎを防ぐという嬉しいメリットも!
実験・その3
「普通」と「小麦粉をまぶした」ものを、ひっくり返さずに5分間中火で焼き続けたところ・・・
「普通」の方は真っ黒に焦げてしまったのに対し、「ひと工夫した」方はそれほど焦げて いませんでした。

<どうして?>
実は、小麦粉は肉よりも高い温度にならないと焦げない、という性質があるんです。
なので、小麦粉をまぶした方は、あまり焦がさずに焼くことができたんですよ。


伊東家が食べ比べたところ・・・
「肉汁がスゴイ!」「ものすごくやわらか〜い!」
「ジューシーで、美味しい!」と、大好評でした★

「小麦粉をまぶしてから焼く!」
たったこれだけで、ぐ〜んと美味しいハンバーグが作れちゃうなんて嬉しいですよね♪
みなさんも、ぜひ一度、試してみてくださいね〜!