―シリーズ―希代の悪党! 糸山英太郎 <1>

いまだ警察が野放しの“狂犬”

 3年前の夏、16歳の少女に15万円を渡して淫行に及んだ糸山英太郎が「湘南工科大学」(神奈川県藤沢市・梶川武信学長)の“名誉総長”であり“名誉教授”(そして“理事長”で“総長”)と糸山英太郎のホームページに記されているから、“仕置人”は自分の目を疑った。
糸山英太郎が名誉会長の「湘南工科大学」本館
「湘南工科大学」本館
 この少女淫行事件では、糸山に少女を斡旋した暴力団員3人が逮捕されているが、何はともあれ、16歳の少女と淫行に及んだことは「児童福祉法違反」。それを糸山が「16歳とは知らなかった」ということで立件見送りとなった。

 このホームページで糸山は次のように嘆いている。
<・・・・・コンビニで買ったジュースを片手に、パンをほおばりながら歩いている子供たちを見ると「はたして日本の教育はこれでいいのであろうか?」と疑問を抱いてしまう。教育者としても深く考えさせられてしまう光景である。>
 臆面もなく自分を<教育者>というのだから吹き出したくなる。「湘南工科大学」の学生にとっても迷惑な話。

 60歳を超えた糸山だが、これまでのスキャンダルを数えたら両手の指では足りない。それも弱い立場の者をウソで欺し、利用し、そうして富を築いた許しがたい男であり“狂犬”なのは明らかなのに、どういうわけか警察は、糸山に手錠をかけることなく野放しにしている。
 まあ、<都知事の石原慎太郎とは親友である>ともホームページに記しているが、東京都に予算を握られている警視庁ゆえに、こうした都知事との親しさを示すことで警視庁を索制しているのかもしれない。

 糸山のスキャンダルの極めつけは“仕置人”が『フォーカス』(1987・11・3)に発表した“義妹襲撃事件”だろう。これは、糸山の義妹が青山学院大を卒業したばかりだった頃、関西の暴力団員に「桑名国際CC」にいた義妹を襲わせ、義妹は洋服や下着を剥ぎ取られて押さえつけられ、10枚のポラロイド写真を撮られた事件。この時糸山は竹下内閣の衆議院外務委員長で新聞もテレビも一切報道しなかった。

 これも警察は糸山を見逃がし、この件を取材していた“仕置人”の方に圧力をかけてきた。
糸山英太郎の義妹襲撃事件
“仕置人”が『フォーカス』に提供した写真のコピー
 暴力団員に押さえつけられている糸山の義妹


-シリーズ- 希代の悪党! 糸山英太郎
<2>[また“もみ消し”に奔走した糸山]
<3>[目で見る“糸山スキャンダル”オンパレード]
<4>[息子に書いた「ケンカ哲学」に見るアホ・バカ親父]
<5>[教職員有志から送られてきた 糸山が理事長なら“糞尿まみれの豚のほうがマシ” という文書]
<6>[石原都知事に料亭「吉兆」で糸山が渡した“裏金”]

-スクープ!- 糸山英太郎“16歳少女淫行”の全貌
[まえがき]
1.“事実無根”と開き直った厚顔無恥
2.糸山“16歳少女淫行事件”のあらまし
3.捜査本部を設置しながら解散した警察
4.“16歳少女”を糸山に斡旋した“女”の「供述調書」
5.糸山が石原都知事に“献金”した3,000万円の不可解

-シリーズ石原慎太郎- 都政に石原知事は不要だ
5.“訴訟沙汰”になったTSLに無責任な東京都
4.「収支報告書」にみる石原と糸山の仲
3.糸山からの“金銭授受疑惑”で特捜が関心
2.“公金横領まがい”のキザな奴
1.親バカも ここまでくれば ただの“ボケ”
“盗作疑惑”の猪瀬直樹が東京都副知事に

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