ジャーナリスト 草野洋のWebマガジン『週刊仕置人』です。マスコミが“書かない”“書けない”最新の情報を取材し発信しています。
【2006年10月27日創刊】
参議院選挙に見る国民のバカさ加減
まだ当選して1ヶ月もたたないのに「それ見たことか」と言いたくなるような“さくらパパ”こと横峯良郎のスキャンダル。
これは『週刊新潮』(07・8・30)に暴露された“東京妻”の告白だった。賭けゴルフでは“東京妻”からも取り立てるし、金を貸してくれと頼んだら「母の年金を担保にし、母を保証人に立てるなら貸してやる」と言ったという。またケンカをした時など「壁に包丁を突き立てられました」とも告白している。許せないのは“東京妻”を公設秘書にするという話や、年間2000万円もらえてJRがただで乗れるという話ばかりベッドでしていたこと。当選した翌日には、イギリスでの女子ゴルフツアーに参戦した横峯さくらのキャディをやっていた。こんな横峯良郎に21万人もの国民が投票して当選させてしまった。
また、自民党公認で弁護士の丸山和也などはテレビの顔だけで27万票余りを獲得し、比例区4位で当選している。この丸山和也は、ある大物フィクサーにまでも、“金に汚い奴で呆れている”と言われている。
驚いたことに、自民から出馬の元女子アナの丸川珠代が69万票も獲得した。そのあおりで、3期目を目指した保坂三蔵が次点に泣き自民党の2人当選がならなかった。これなどは安倍晋三が直接丸川珠代に出馬要請しただけに党内は複雑。いわばタレント候補にすぎない丸川珠代に国民は人気投票と勘違いしている。
落選組だって、政治評論家の中村慶一郎などは15万票も獲得した。この中村慶一郎などはインチキとまでは言わないが、政府の諮問機関などに取り込まれたりでキバを抜かれた御用評論家だし、右翼建築家黒川紀章でも7万票。女房の若尾文子にも6万5000票が入っていることから夫婦で13万5000票も獲得している。この夫婦の出馬は老人のひまつぶしにしか見えない。
「辞職せよ」の声もあまた
“さくらパパ”
テレビを利用して売名に専念した
丸山和也
落ち目の総理に口説かれた
丸川珠代
都知事選と参院選と立てつづけに出馬したら人相まで変わった
黒川紀章
そして極めつけは“ドクター中松”こと中松義郎で、この人はあちこちのパーティに呼ばれても“会費”をほとんど持参しない。その分、スピーチで歯の浮くようなヨイショをすれば事足れりと思っているらしいが、とにかく出たがり屋。そんなことから、写真のような破廉恥なことまでやってのける“品格”のなさだが、実像を知らない国民は発明家のエラーイ先生と思って9万票余り投票している。
こんなとこ覗いてまで発明のネタ探しをするドクター中松
また異色だったのは、本人が日本にいないのに出馬したアルベルト・フジモリに5万人が投票していたこと。ペルーにいられなくなったフジモリが日本に滞在した時期に、元国会議員で
希代のワル 糸山英太郎
の“女”だった片岡郁美と結婚して、拘束覚悟でペルーへ戻り、大統領選挙に出馬したご仁。
この片岡郁美は、
亀井静香
とも親しく、亀井静香が自民党総裁に出馬した際の髪型やメガネ、背広などのコーディネートをまかされたこともある。
このフジモリの応援にかけつけたのはデヴィ・スカルノだった。デヴィは選挙後にフジモリ陣営のお粗末さを嘆いていたのだが、このデヴィとて客寄せパンダで、かつて長崎の金子漁業の沈没漁船引き揚げを“宣言”して記者会見まで行ないながらその後知らんぷりで、漁船とともに沈んだ19人の遺族のひんしゅくをかったウソつき女。
“女の武器”で有名になった
片岡郁美とデヴィ夫人
こんなヘンな女たちに支えられて、一度の演説もなかったフジモリに5万人が投票していた。ついでに言えば、この度の参議院選で京都から出た自民党の西田昌司は、約36万票余りで当選した。この西田昌司の父親である西田吉宏は今回の参議院選挙で引退したが元衆議院議員野中広務の子分。平成18年度は21回の国会が開催されたにもかかわらず2回だけの出席、平成19年度は41回の本会議に2回だけ出席というひどさ。それでも歳費は欠席のない議員同様に公設秘書3名分とともに受け取っていた。
初当選した
西田昌司
そしてこの度は前記した伜の西田昌司が自民党から出馬して親父の跡を継いだものの、「認知症の資産家(後援者)」の数ヵ所の土地約1600平米を「不正に取得した」、として相続人から近々京都地裁に提訴される。国会に議席を持った以上、“資産公開”は免れないため、どのような“資産公開”になるやら。
それにしても政治家のレベルは、その国の国民のレベルといわれるが実に情けない。
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