大分県の教員採用試験をめぐる汚職事件で、県警が押収した「口利きリスト」に、依頼者として阿部英仁県議会議長(59)ら複数の県議の名前があることが2日分かった。阿部議長は西日本新聞の取材に「試験前に県教委幹部に受験者を推薦したが、不正に合格させるように頼んだわけではない」と説明している。
阿部議長は、支援者から依頼された受験者を自ら面接した上で、県教委ナンバー2の教育審議監らに推薦。合格発表の約1時間前に受験者の合否を伝えられたという。
阿部議長は「推薦した時期はいえない」としながらも「議長就任後は私自身が推薦したことはない。これまでの流れで、支援者から相談を受けた秘書がしたかもしれない」と説明している。金銭の授受は否定している。
阿部議長は大分市選出で自民党所属。現在は5期目。昨年5月から議長を務めている。
また、今年3月まで副議長を務めた自民党県議(62)も2日、西日本新聞の取材に、受験者名を書いたメモを試験前に県教委幹部に渡し、発表前後に合否連絡を受けていたことを認めた。「評価が高い受験者の名前を地元の声として県教委に上げた。試験結果が第一と考えており、合格依頼ではない」としている。
=2008/08/03付 西日本新聞朝刊=