自民党の石破茂・前防衛相が2日、高鍋町で講演し、防衛政策や地方の道路整備に触れ「国民に正直で親切な政治をしなければならない」と持論を述べた。次期衆院選に向け「向こう(民主党)は政権を取るためなら『何でもやります』と言う。そんな政治では日本の終わりだ」と野党側を批判した。
韓国との竹島領有権問題などに触れ「領土を取られても知らん顔するのは日本だけ。他の国は普通、戦争する」と述べた。道路整備では「整備の遅れた宮崎の痛みは、私の地元の鳥取も同じ。道路以外にバスや電車の代替交通がないことや、建設業が雇用の受け皿になっていることを訴え『地方の道路は無駄だ』という都会の論理に勝たないといけない」と主張した。【中尾祐児】
毎日新聞 2008年8月3日 地方版