社会貢献と家族への貢献
現在発売中の読売ウィークリーに、途上国の学校建設に250万円の寄付をして、妻に激怒された男性の話が載っています。
これは、ボランティアとか寄付というものを考える時、多くのことを考えさせてくれます。
この男性、宏さんは、大手企業に勤めるサラリーマンで、寄付先はRoom to Read(ルーム・トゥ・リード)。ここを通じて、スリランカに学校を建設します。
しかし、いくら大手とはいえ、サラリーマンです。
250万円の寄付は破格とも言えます。
宏さんの奥さんも激怒したらしいです。
ある意味、当然ですね。
それで、宏さんがどうやって奥さんに納得してもらったか?ですが、Room to Readでは、寄付した学校のプレートに希望の名前を刻んでくれます。
宏さんは、自分のこどもの名前を刻むことにしたそうです。
「自分のこどもが、今の自分の年齢になった時、父親は何をしたのか。どんな思いを込めて、プレートにこどもの名前を刻み込んだのか。それを考え、理解してくれたらうれしい」
そんなことを奥さんに語ると、納得してくれたそうです。
この話で重要だと思ったのは、
普通、ボランティアや寄付をする人って、途上国の子どもたちとか、支援先のことに思いを込めるわけですが、宏さんの場合は、そこに自分の家族、こどもに対する視点が入っていることです。
誰にとっても、一番大切なはずの家族ですが、ボランティア活動に入れ込みすぎちゃって離婚された、という実例もあります。
家族を犠牲にした社会貢献というのも、本末転倒でしょう。
宏さんの場合は、寄付金額の大きさが、こどもへのメッセージの強さに直結している。
そこが素晴らしいと思います。
子どもへの思いを込めて、世界のためにお金を使う
記事にも書いているように、これは、小学生に株式投資を教えるよりも、ずっと大事な教育であると、僕もそう思います。
子どもに対するメッセージがあり、教育でもあり、社会貢献でもある。
宏さんのケースは、社会貢献活動のあるべき姿を教えてくれています。(竹井)
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