ネコの手借り島おこし 写真コンテスト企画 石巻

田代島でくつろぐ「たれ耳ジャック」
 「ネコの写真を撮りに来て」。ネコを大事にしている宮城県石巻市の田代島で、島内のネコを撮影した写真などを募集する「田代島にゃんフォト・にゃん石コンテスト」が企画された。島のシンボルであるネコの「手」を借り、限界集落となった島を活性化するのが狙いだ。

 田代島は面積3・14平方キロ、周囲11.5キロの小さな離島。1960年代に1000を超えていた人口は現在、約100に激減し、平均年齢は71歳、高齢化率は82%に上る。
 島には漁業者が多く、「大漁を招く神様」としてネコが大事にされてきた。島中央部には「猫神様」が祭られ、島内へのイヌの持ち込みは禁止。漁業者に餌をもらい大事にされるネコは現在「住民よりも多い」という。

 近年は、島のアイドルネコ「たれ耳ジャック」がDVDで紹介され、全国的な人気を集めるなど「ネコの島」として注目が高まっている。
 島の活性化を目指す住民グループ「田代島やろう会」がこの人気に着目し、初めてコンテストを企画した。信号機がなく、車も少ないのんびりとした田代島で自由に暮らすネコをテーマに、写真(カラープリント、カメラ付き携帯電話の二部門)や、石にネコを描いた「にゃん石」を募集している。締め切りは10月10日(必着)で、入賞者には田代島の民宿宿泊券などを贈る。

 企画の代表を務める民宿経営、浜温(ゆたか)さん(49)は「活性化のために交流人口を増やしたい。島のファンになってもらい、何度も足を運んでほしい」と話している。
 募集要項は、漁師民宿はま屋のホームページに掲載している。連絡先は浜さん0225(98)2620。
2008年08月02日土曜日

宮城

経済



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