「男性に向けたHow to SEXブック」が女性誌に登場！

　an・an8/6号 は毎年恒例のSEX特集号です。一昨年は付録にアダルトDVDが、昨年は「男子のリアルSEX ライフ」という袋とじがついていたのですが、今年の目玉は「MEN'S　ANAN　SEX　SPECIAL　ISSUE」でしょう。 anan初の男性に向けたHow to SEXブックで、なんと、女性誌に男性のセックス指南が書かれているのです。anan読者の彼氏はこれを読まされるのです。まさか、女性誌にセックスのハウツーを学ばされる日がくるなんて（笑）


　さっそく「MEN'S　ANAN　SEX　SPECIAL　ISSUE」を読んでみると、「探究心が欠乏中！」と女性陣がいきなり不満をもらしています。ananのデータによると、女性の64％が雑誌、ネット、AVなどで、セックスの研究をしていて、他の女性誌を読んでも、だいたい 7割前後（例えば、minaでは76％）が研究しているようです。 ViVi5月号のセックス特集では「Hマンガの使えそうなセリフを見つけて、実際に言う」という涙ぐましい研究内容が紹介されていたり、 MORE8月号のセックス特集では「シャワー後、約28分後に脱衣。彼に脱がせてもらうまで待ちます！」と無駄に細かくセックスの作法を追求していたり、 nonnoでは「あそこが右曲がりの男性はセックスが上手って本当ですか？」と都市伝説みたいなものにまで迫っていたり。男性が思っている以上に、女性は研究熱心です。

　それに対し男性はというと、研究しているのは51％（anan1572号より）と、女性と比べ、研究不足感が否めません。男性ファッション誌を読んでも、セックスを定期的に取り上げているのは特定のジャンル（主にティーンズ向けのお兄系とサロン系）くらいです。20代以上の男性ファッション誌になると、ほとんど、セックスに関することは載っていません（女性誌は20代向けでも頻繁に載っている）。この両者の温度差が「MEN'S　ANAN　SEX　SPECIAL　ISSUE」を生んだのでしょうか。性欲が薄く、恋愛に積極的ではない草食男子が増えた結果、女性誌の恋愛特集が過激になっていることは「 「草食男子」の増加で女性誌の恋愛特集がアグレッシブに」でお話した通りですが、with8月号のセックス特集で「欲望にもっと正直になってもいい時代！？」とあったように、恋愛の延長上にあるセックスに関しても、男性が消極的になった分だけ、女性が積極的に開放的になってきている気がします。

　「MEN'S　ANAN　SEX　SPECIAL　ISSUE」は袋とじになっていますが、そんなに特別なことは書いてありせん。女性の過激な欲望がつめこまれている、というわけでもありません。女性の本音を反映させたという解説が、イラストつきであるくらいです。しかし、その解説を読むと、女性が何を不満に思っているのかがよくわかるのですね。「女性器への愛が足りない男性が急増中」と結構、具体的に不満点が書いてあるので。全体的な不満点としては、愛撫、特に舐め方が物足りなく、オーラルテクニックを磨いて欲しいようですよ。自覚のある男性は、是非、本誌を読んでみてください。


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