ワシントン(CNN) 米海軍当局者は1日、日本・佐世保、グアムやハワイに今年3月以降、寄港したロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「ヒューストン」がごく微量の放射能漏れを起こしていた可能性があると述べた。7月に通常修理などでハワイに寄港した際、判明したという。
この事実は日本政府に1日に連絡したとしている。
放射能漏れは、原子炉エンジン室付近で水がたまった末にバルブから漏れ、乗組員1人の足にかかったことから分かった。この水は炉本体と接触したものでないとしている。
海軍当局者は漏水量には触れなかったが、放射能レベルは極めて低く、無視出来る水準とも主張。グアム、日本、ハワイ寄港時に起きた可能性がある放射能漏れは、0.5マイクロキュリーと推定され、約22キロ入りの園芸肥料の袋の中で探知される量より少ないと指摘した。
足に漏れた水がかかった水兵の場合、被ばくはなかったという。
米海軍の艦船では、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)へ配備予定の原子力空母ジョージ・ワシントンの艦内で規律違反の喫煙が原因の火災が発生し、横須賀到着が遅れている。この火災では、管理責任を問われ、正副艦長が更迭されている。ジョージ・ワシントンは、米本土以外を拠点とする初の原子力空母で、今回の潜水艦放射能漏れで横須賀配備の反対論が高まる可能性もある。