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05年新きものの女王決まる!!

 当会主催の「2005全日本きものの女王選出大会」は20日、京都市左京区の京都コンサートホールで開かれ、新女王に安田さん、北村さん、入野さんの3人が、また特別賞には熊谷優希さん(知事賞=京都代表)、後藤陽子さん(市長賞=北海道代表)、清水友美さん(会頭賞=長野代表)の3人が選ばれました。新女王と特別賞に選ばれた6人は、全国各地で開かれる公式行事やイベントを通じてきものPRと振興活動に活躍していただきます。

2005全日本きものの女王受賞者プロフィール
安田博美さん
  [職業]
アルバイト
[趣味・特技]
演劇、音楽、映画鑑賞、バスケットボール他
[私の夢]
「日本古来よりの伝統である白無垢や打掛けの素晴らしさを一人でも多くの方に味わって頂きたいと思っていますので、人生最大の晴れ舞台である結婚式に携わる仕事をしたいと思います」
北村優依さん
  [職業]
大学生
[趣味・特技]
書道、水泳、テニス
[私の夢]
「まだ夢ははっきりしないのですが、何か国際的な職業に就けたらいいなと思っています。これから人との出会いを大切にし、いろいろな経験をして常に向上心を持ち、自己を高めていきたいです。また、たえず感謝の気持ち、思いやり、品位、笑顔を心がけ、魅力ある女性を目指したいです」
入野佳子さん
  [職業]
病院長秘書
[趣味・特技]
茶道、三味線、映画鑑賞、スキー、テニス
[私の夢]
「着物を通して和の心を学び、その表現の一つとして女優の仕事をしていきたいと思っております」

新きものの女王/左から、入野佳子さん、安田博美さん、北村優依さん
京都府知事賞 
熊谷優希さん(京都代表)
   
京都市長賞
後藤陽子さん(北海道代表)
   
京都商工会議所会頭賞
清水友美さん(長野代表)
   

特別賞/左から、熊谷優希さん、清水友美さん、後藤陽子さん



 今年で38回目となる歴史のある女王大会は、全国14地区から選出された35人の地区女王が3月20日、京都市左京区の京都コンサートホールに集まり、きもの美を競いました。審査は、ウォーキングとポーズ、1分間スピーチで競いましたが、10人の審査員と一般公募による231名市民審査員が見守る中、会場は緊張感でいっぱい。地区予選で選出された地区女王も、さすがに予選とは異なる雰囲気の中、勝手が違ったのか、緊張のあまり言葉を失う人も出るなど終始ぴりぴりムードです。それでも、得意の“決めポーズ”でにっこり微笑み返す代表や、堂々としたスピーチで会場を感嘆させる候補など白熱したアピールが続きました。
  35人の懸命のアピールが一巡して、審査のための休憩に。その間、会場をコンサート大ホールに移して、いよいよ発表の場が整います。この日、ホールでは京都市が毎年、春分の日に制定している「伝統産業の日」を記念した「きものクラッシクコンサート」が開かれています。きもの姿を条件に招待された市民が1,800人がつめかけた会場のオープニングを飾って「05年全日本きものの女王」の発表。
  「発表します」。司会者の一段と高いコールが会場に響いてまず、「特別賞」(京都府知事賞、京都市長賞、京都商工会議所会頭賞)の3人の発表から。
  熊谷優希さん(知事賞=京都代表)、後藤陽子さん(市長賞=北海道代表)、清水友美さん(会頭賞=長野代表)――3人の名前が読み上げられました。
  続いて「2005年、全日本きものの女王の発表です」――。いちだんと司会者のオクターブがあがって、その声がバックのドラムの音にかぶります。音が止み、そして一瞬の間があって、「2005年、きものの女王は――」。固唾をのんで発表を聞き逃すまいと耳をそばだてる客席――。
  安田博美さん(東京代表)、北村優依さん(北陸代表)、入野佳子さん(大阪・近畿代表)――。
  「まさか、選ばれるなんて。びっくりしました」新女王がインタビューに答えた感想は感激でそれ以上の言葉が続きませんでした。



1分間スピーチ きものと私
審査のハイライトは出場者35人によるきものスピーチ。今回もさまざまなきものにまつわる思い入れや将来の夢の発表が続き、会場はしばしきものへの思いを新たにする雰囲気に包まれました。

「1枚の布の中にさまざまな思いの詰まった、世界唯一のもの――きものは日本の誇りです。特別なときだけでなく、日常にきものをさりげなく着られる女性になりたい」

「2年間の就職活動にピリオドを打ち、この4月からアナウンサーになります。これまでもきものを着ることの多かった私にとって、きものは自信と誇りを持たせてくれるものでした。これからもきものの魅力を通して日本人の心を伝えたいと思います」

「日本人は皆、きものを着るの?アメリカに留学していたときそう聞かれて私はイエスとは言えませんでした。その後、きものを着る機会が増え、きものは繊細な半面、時には大胆で、日本人の精神性をよく表わしていると思います。今度アメリカであの男の子に会ったら、日本人はきものが大好きなんだよと伝えたい」

「19歳の時に両親以外からきものを貰うと幸せになるって知っていましたか?私は19になって叔母に振袖を買ってもらいました。二人で図柄や色を考案して作ったきものは世界で唯一の、私の宝物です。今日の晴れの舞台にそのきもので立てる私はなんと幸せなことでしょう」



なごやかに前夜祭
 全国大会前日の19日、京都市下京区のからすま京都ホテルで各地区選出のきもの女王35人を囲んだ「前夜祭」が開かれました。きもの一色で埋まったパーティ会場は、一足早くサクラの花が満開。「今日のことは一切、審査の対象になりませんので存分に楽しんでください」という房本清次・会長の挨拶通り、たちまち打ち解けたなごやかな雰囲気に包まれました。地区女王がそれぞれ挨拶代わりの「お国自慢」のスピーチを披露する頃には、あちこちで歓談の輪が広がっていました。



花灯路でお披露目
 祇園から清水へ抜ける東山山麓北の路。与謝野晶子の歌でも知られる京情緒にあふれた散策路です。この散策路を2,400基の粋を凝らした照明器具で照らし出すイベント「花灯路」が今年も3月12〜21日まで繰り広げられました。全日本きものの女王全国大会前夜祭に集まった各地区女王は、きものパーティのあとこのイベントに参加。特設ステージで04年度の全日本きものの女王と一緒に紹介され、盛んな激励を受けていました。


 
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