県病院局は1日、07年度の県立病院事業会計決算を発表した。4病院(宮崎、延岡、日南、富養園)全体の事業収支は6億6000万円の赤字だったものの、前年度比10億4500万円の改善となった。看護体制を見直し、診療単価をアップしたことが要因。
医薬品や手術器具、給与といった経費が前年度より3億4000万円増加して276億6100万円となった。一方で、病床を減らして看護師を配置し直し、診療報酬点数が高い「7対1看護」(患者7人に対して看護師1人)態勢を取ったため、収益は前年度比13億8900万円増の269億9500万円に上った。宮崎、日南、延岡で心臓血管外科や循環器科といった専門外科の手術収入が増えたのも、収益アップに寄与した。【種市房子】
毎日新聞 2008年8月2日 地方版