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2008年7月31日(木)奥歯にモノ
			 今月の終わりは、書き忘れていたこと。 
 歯並びには本当に悩んでいて、結局この歳になって矯正をしたことを話した。
 
 それで、恥ずかしながら私の汚い歯並びを見て貰ったんだが、
 実はその前段階があって、その頃私の奥歯はすっかり横を向いていた。
 
 横って、どの横だよって話になるが、口を開けて見ると、上を向くはずの奥歯がこっちを向いているのである。
 分かるカナー。あごの奥の方から生えて、前歯の方に歯が向いてるんだ。
 
 まあ、それは置いて於いて、結局そんな奥歯のやつは居ないって話になり、
 親不知を4本抜いたのだ。
 このじゃまな奥歯を抜いただけで、大分歯たちは、楽になり自分勝手に楽なところへ動き、
 少し歯並びが良くなったんだよね。
 その少しは良くなった歯並びが、あの歯形の時点なんだな。
 
 だから、本当はもっと非道かったんだけど、その頃の歯形は無いんだ。
 
 妻も、私の様子を見て、親不知を抜こうとしたら、もっと非道い状態で、
 歯科では抜くことが出来ないと言うことで、口腔外科で外科の専門医に抜いて貰ったんだ。
 
 自閉症のグループは、尖口というあごが小さく未発達が見られると言う。
 当然、そうなると親不知が上手く生えてこない。
 親不知は、痛みを伴うはずなんだけど、私も妻も特別痛みは感じなかった。
 
 感じないと言うよりも、何か日常的な別の痛みに隠れていたのかもしれない。
 とにかく、親不知は医者も驚くような状態まで放っておかれ、45にしてようやく抜かれた。
 
 何となく心当たりがある人は、抜いて楽になる親不知。   抜いちゃいましょう。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月31日(木) 07:02 
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2008年7月30日(水)実体
		今月は、自閉症の体について気づいたことを書いた。
 書くと、同じ様な症状、奇形、を持つ人たちからも貴重なデータを貰った。
 
 医者でもないので、私のサンプルは私たち夫婦だけと、あとは専門書による情報だけだ。
 
 しかし、その情報が、本筋を外れず、裏付けがとれたとき、本当にうれしい。
 
 どんな分野でもそうだし、私の仕事でもそうなんだけど、
 情報っていうのは、多くあればいいってモノではない。
 
 情報は集めるよりも、捨てる方が遙かに難しい。
 捨てるには、その情報が役に立ちそうもないと、全体を理解してなければならないし、
 将来的にどの様に流れていくか、その大局観も無ければ、むやみに捨てることは出来ない。
 
 捨てることを放棄すれば、現実にあるゴミ屋敷と同じで、ただの情報のゴミの集積所になってしまう。
 
 
 ここに来てくれる人の情報は本当に役に立つ。
 
 有意義な情報みなさんありがとう。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月30日(水) 22:17 
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2008年7月29日(火)痛みの量
		長ーい間痛みは神経が感じるものと思われていたし、今でもほとんどの人がそう考えている。
 しかし、痛みは脳で感じるものであることが、だんだん分かってきた。
 
 プロレスラーの激しい試合を見ると、単純にレスラーは痛くないのではないかと考えてしまい、
 レスラーに聞くと「プロレスラーだって痛いに決まっている!」一喝された例があったが、
 現実には、脳で感じる痛みを「死ぬほど痛い」と感じているのか「さほど痛くない」と感じているのかは、
 何か数値に置き換えられるモノでも無いし、比較対照出来るモノでもない。
 
 それは、そよ風を心地よいと感じる人が多くても、
 中にはそよ風すらも痛くてたまらないと言う人も現実にいる。
 
 だから、いつも不機嫌な自閉症の子供。
 何かを極端に嫌がる自閉症の子供。
 
 その子たちは、きっと何かその子なりの、「痛み」を持っているのかもしれない。
 
 
 ただし、クソチンコがシャワーが痛くて浴びられないなんて言うのは、ガセネタだ。
 
 シャワー浴びられないけど、ウオシュレットは大丈夫なんて言うのは可笑しいだろう。
 トイレでケツを洗うたびに、飛び上がるのか?
 
 一度その様をユーチューブで流して貰いたいもんだな。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月29日(火) 23:11 
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2008年7月28日(月)痛み
		☆「ねえ、歯痛ってどんなかんじ?」○「どんなって、痛いんだよ。」
 ☆「痛いってどんな風に痛いの?」
 ○「キーンって神経に何かが触ったように痛いんだよ」
 ☆「・・・ふーん」
 
 この会話は、幼稚園児と大人の会話ではない。
 一度は神経が腐るほどの虫歯にもなり、またその他にも何度も歯医者で金属を被せたりしたことのある、
 52歳のおばさんである、私の妻と私の会話だ。
 
 私は、小さい頃は、叔父やいとこまで一緒に住んでいたことがあるから、姉妹含め多くの人間と暮らしていた。
 その中で、ある程度の表現方法、自分と他人の対比と言うことをしてきたが、
 7つ上の兄と両親と暮らしてきた妻は、対比の能力がすこぶる低い。
 これを捉えれば、「自閉症が重い」と表現したくなるね。
 
 とにかく、「痛い」の表現が一つしか無いのが面白いと言うか、困ると言うか、トラブルの元にもなる。
 
 例えば、ちょっと二の腕に書類の角が当たっただけで、「痛い!」いつもの大声がする。
 こっち(或いは職場の仲間)は、それほど痛いわけ無いのに、大げさなと考える。
 ところが、
 足の指を何かにぶつけ指の靱帯が切れる。それでも同じ「痛い!」。
 こっちは尋常じゃないと思って大変だと言っても、「平気」だという。ところが靱帯が切れて、指が左右に振れる様になっちゃってんだな。
 
 実は、人間社会を観察すると人は痛みの度合いを、それぞれの度合いで表現している。
 少し痛いときは、「少し痛がる」本当に痛いときは「大きな声で痛がる」
 深刻に痛いときは「声が出ない程痛がる」
 同じ痛みでも、その表現の度合いは違うのが普通だ。
 
 ところが、妻の痛みの表現は「痛い!」の一つしかない。
 
 だから、歯痛の始め「しくしく」中「ずんずん」終わり「キンキン」はいそれまでよ、という普通の流れが当てはまらない。
 
 「ねえ歯痛ってどういうの?」と聞き出す頃は、歯医者に行って当然の状態だ。
 
 分かりやすい歯痛でさえこうなんだ。
 「気持ち悪い」を的確に表現、つまり「相手が自分の状態を想像できるように表現する」事は無理なんだなー。
 
 これは、自閉症を育てている親からすれば、思い当たる節があると思う。
 
 自閉症と病院の関わりと言うのも難しい問題だね。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月28日(月) 10:31 
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2008年7月27日(日)飲み過ぎ胃のもたれに
			 私の妻はSSRI(ルボックス)25mg錠を万能薬としている。 
 先ず朝に1錠、その日の状況によって、例えば近所の人と話してくたびれたとき、などに1錠追加で飲む。
 だから、都合50mg飲むことが多いんだね。
 
 通常の1日量150mgと言うから、やはり通常の1/3の量でいいんだな。
 
 今までは、稀に3錠飲むことがあったが、どうにも眠気が強くなり一休みで寝てしまう。
 
 先日、当然というか、またぞろ親族の法事含みで心配事を投げかけられた。
 本来はアンタッチャブルで、接触しないのが一番いいんだけど、話を投げかけられて、
 思わず受け取ると(知ってしまうと)今度はどう処理して良いものか悩んでしまう。
 
 あまりのストレスに、続けて3錠飲んだ。
 それから半日、薬が切れたのか、急に床にへたり込み、そのまま寝てしまった。
 
 この辺の、一連の心理状態、感覚については、どう聞いても断片的で、説明するだけの情報が無い。
 
 ただ、本人の話を聞く限りでは、SSRIを3錠(75mg)いっぺんに飲むと、状況は本当にいいらしい。
 ところが、薬が切れたとたん、その反発で「鬱的状況」になって立ち上がれなくなる。
 
 つまり、平常時が鬱ならば、鬱にも気づかず頑張れるけど、
 鬱ではない状況を知ると、それが元の鬱に戻ると、それまでは平気で動いていたのに、
 もう立ち上がる気力も出ず、そこで伏せってしまうと言うのだ。
 
 確かに、昔から鬱だった私でも、鬱が非道くなって寝込んでしまう。
 
 妻曰く、「私の日常は常に鬱だから、寝込むこともなく平気だった」と言うのである。
 逆に「良い状態を知ると、鬱の状態が逆に際だつ」と言うことらしい。
 
 体内、それも脳で感じていることだから、どれもが間違いとも、どれもが正しいと言える。
 
 個体差で正解の無い脳内のこと、自閉症の事は難しいから面白い。
 
 上下で汚い噛み合わせ。  今はきれいだよ。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月27日(日) 11:22 
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2008年7月26日(土)ききかじり
			 アナフラニールを毎日60mg飲むようになってから生活は落ち着いた。 
 しかし、1年も経った頃、なんとなく効きが悪くなったような気がしてきた。
 そのとき、「子供たちは、夏休みの時に薬を止めて休息期間をつくるんですよ」
 と主治医が言ったことを思い出した。
 
 そこで、勝手に一時服用を止めてみた。
 
 止めた効果は絶大で、一発でうつになり、ずいぶん非道かったらしい。
 
 らしい、というのは、その時の事はすっかり忘れていて、妻から教えられた話だからだ。
 
 とにかく、うつは非道くなり、とんでもない目にあった。と妻が言う。
 
 以来、曲折があり、抗うつ剤のリセットは、イブプロフェン(ブルフェン)頭痛薬で出来ることが、
 自分自身の生体実験で分かり、ブルフェンとアナフラニールの併用で乗り切っている。
 
 聞きかじりは、事故の元。
 
 写真は、クールな特注めがね。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月26日(土) 16:35 
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2008年7月25日(金)ピカチュー
			 「なんだ!この番組は。チラチラして、うるさいなぁ」 
 まだSSRIを飲む前の妻が、テレビを見ながら怒っている。
 番組は、子供たちが多数てんかんをおこしたピカチューのまさしくあ場面だ。
 
 偶然もいいとこで、普段絶対ピカチューなんか見ないのに、不思議と画面に引き込まれてしまった。
 なにか、あの画面には、光刺激の暗号が組み込まれていたんだな。
 
 画面に引き込まれ、じっと見終わった後、妻はしきりと怒っていた。
 てんかん騒ぎになって、妻も軽い光刺激てんかんを発症していたことが推測出来る。
 
 この頃は、ピカチュー騒ぎ以外の所で、妻の光に対する反応に困っていた。
 家電売り場に行けば、強烈な電球売場。ちらちらして目が開けていられないと言う。
 車に乗ると、両目は開いたままだが、一種の催眠状態。
 
 答えを、ドナウイリアムズのアーレンレンズに求めた。
 アメリカから検査キットを取り寄せると、確かに、人によって見やすい色というのはある。
 私は緑系で、妻はブルーグレー系だ。
 
 普段の眼鏡に15%ほどの色も付けてみた。
 カメラのカラーフィルターを眼鏡屋で特別に加工しフレームに入れても見た。
 この眼鏡は、さすがにすごい性能だったね。
 
 確かに、僅かな効果はあった。
 
 しかし、今妻は言う。「SSRI 1錠の効き目にはかなわない」
 SSRI(ルボックス)の効果は本当に大きかったんだな。
 
 あの、ブルーのカメラ用レンズを入れた眼鏡は、サングラスとして使っています。
 熱線を反射し、超クリアで車を運転するときに掛けると、脳味噌がクールになり、最高のサングラスに仕上がりました。
 
 写真は汚い下顎に倣ってすっかり酷くなったうわあご。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月25日(金) 04:06 
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2008年7月24日(木)眠い?くない。
			 日がな一日うつうつとしているわけにはいかないので、アナフラニールは60mgから40mgを2回飲むようにしたが、 それでも、金土日月火と寝続け昨日ようやく朝目がさめた。
 
 なにか気が楽になり、今月の請求書を作ったりして、八百屋に買い物に行って、
 のんびり晩飯食って、さあ寝ようかとしたら、全然眠れない。
 夜中に起き出して、テレビでも見ていると、普段ならまた少し眠気が出るのに、全然出ない。
 
 しょうがないからとテレビを見てたら地震が起きて、
 しかし眠気が起きず、今パソコンを立ち上げてブログを書き始めたらちょっとだけ眠い。
 
 しかし、また横になると目が冴えそうだし、
 かといって、徹夜をするには明日用事があるし、困ったもんだ。
 
 薬が効いてる私でも、少しバランスが崩れると、リズムがおかしくなるのに、
 笛は今、薬を替えるために、薬を止めてるという。
 
 なんで薬を替えるの?
 
 やっぱり理由があっての事なんだろう。
 なんたって専門医がついて居るんだから、間違いが無いんだろうな。
 
 薬のマッチングが一発でいかない人は大変だね。
 
 写真は矯正前の酷い下顎。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月24日(木) 04:16 
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2008年7月23日(水)がっくり
		結局月曜もそのまま寝まくり、昨日も20時間ほど寝まくり、ブログもパスしてしまった。
 アスペルガー症候群当事者のブログを見ると、大抵がIQ130以上なので自信を無くすると言う話を聞いた。
 
 所詮IQだろ?生きて行くにはさほど役に立たないんだな。
 私の妻は、ウエックスラーでは数値が出たが、田中ビネーではIQ93だかが出た。
 IQなんかたいしたもんじゃない。
 
 それに、いくらアスペルガー症候群だと言っても、
 ここに来る連中の様に、百戦錬磨実社会で揉まれに揉まれて、見栄だの何だのと言っていられなくなった連中は、
 その中から絞り出した「真実」に何かを見いだそうと藻掻いているわけで、
 そこまで行かない子供は、見栄もあるし、嘘もつく。
 
 多少数字を誤魔化したところで、ばれないしね。
 
 だから、数値なんか気にする必要は無い。
 
 以前アスペの子供が(多分)大人ぶって書いていたが、
 「僕は、ウエックスラーのテストはすべて20点の知能指数200のアスペだ!」って言ってたけど
 
 それって、まんべんなく発達した、定型発達の英才児って事で、
 その時点でアスペルガー症候群じゃないんだよね。
 
 子供たちに妙な情報が断片的に入っているから本当に困ったもんだ。
 
 昼間動けない私にも困ったもんだ。
 
作成者
	カナブン
	: 2008年7月23日(水) 02:57 
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2008年7月21日(月)うつどき
		先々週から忙しく、早く早くと納期を迫られ、なんとか土日に仕事をして巻き返そうと思っても、先週も、食事の前後1時間ほどを除くほとんど寝て過ごし、
 今週は、金曜日の午前中仕事をした後、金曜日の午後、土曜日、日曜日とおおよそ43時間ほど寝続けた。
 
 ようやく、今朝4時頃目が覚めたが、これで本格的にリズムが戻ったかどうかは分からない。
 
 こうやって寝続けるのは、うつのリズムの時なんだよね。
 この時期、事情があって寝ることが出来なければ、もっと調子が悪くなる。
 
 なんとなく「うつどき」の時に、本当に力一杯眠ることが出来るのは、本当に幸せだ。
 
 子供の頃は、それに関わらず、ちょっと横になるだけで「だらしない」と言われ、
 絶対許されなかったからね。
 
 大人だって、そんな事が許されている大人は少ないだろう。
 自営業で、収入は少なく、無年金で、生活保護者とほぼ同じ金額しか使えないけど、
 障害者で病気だからしょうがないよね。
 
 余所の家庭のことは知らないけど、私は本当に実家から離れて幸せになった。
 つい先日、また魔女の手紙が届き、父の23回忌だと知らせてきたが、冗談じゃない。
 ここで、のこのこ出かけて、またぞろ鬱病が酷くなったらたまらない。
 
 親族と近づかないと言う選択も、人にはあるんだ。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月21日(月) 04:48 
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2008年7月20日(日)ビックリ
		始終ビックリしている妻の頭の中は「恐怖」で一杯だ。ありとあらゆる、考えられる限りの恐怖が詰まっている。
 その恐怖の正体は、お化けや、幽霊のたぐいではなく、すべて現実の存在する恐怖だ。
 その一つの「クソチンコ」も恐怖の一つだし、杉山や、辻井の馬鹿げた自閉症教育も恐怖の一つだ。
 そんな恐怖に囲まれた日常を、言葉で表すと「強迫性神経症」と言うことらしい。
 
 この日常はたった一粒の「向精神薬」で見違えるほど良くなる。
 いや、良くなるのではなく、今まで感じたことのない、「仮想定型発達」の世界に近づいたと言うことなんだろう。
 
 その、恐怖が人生のベースにあった妻の瞳はいつも「小さく縮まっている」。
 
 私は、この状態を「茶色い瞳」と言っている。
 
 一方、私の瞳はいつも開いていた。この状態は「黒い瞳」と言っている。
 いつも黒目が開き気味の私は、外に出るとまぶしくてまぶしくてしょうがなかった。
 アナフラニールを飲むとなんとその瞳が人並みに小さくなり、昔ほど「黒い瞳」では無くなった。
 
 医療現場でも、「顔の可愛い子は自閉症だ」と言っていた時代があったんだけど、
 その当時は分からなかったんだろうけど、たしかに自閉症の子供たちの瞳は、黒く開いている瞳をしている。
 
 薬を飲むことで、私の黒い瞳は小さくなり、妻の恐怖は減った。
 
 「目は心の窓」とは本当の事なんだな。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月20日(日) 08:03 
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2008年7月19日(土)得意
		アスペルガー症候群だから体育は苦手。こう簡単に決めつける訳にはいかない。クソチンコじゃないんだからね。
 
 歩き方が妙で、体育教師が終生の敵であった私の妻は、何故かバレエのピルエットは先生に褒められたそうだ。
 まさしく、くるくる回る自閉症だね。
 なにを思ったか、空手も始め黒帯になった。
 
 妻の特徴は、ビクビクしていると言うか、何かに驚いて飛び上がったり、
 生体反応の、反射が非常によく見られ、早い。
 生活していると、なにも言わないのに、勝手に自分でビックリしたり、
 冷たい金属に少しふれただけなのに、腕が大きく跳ね上がったり、こういう現象がよく起きる。
 
 その、「反射」を利用したのが空手で、生体反応で反射しているから、本当にいつ顔の前に手を出しても瞬時に払いのける。
 だから、空手が妙にはまったんだね。
 
 リズム感も抜群で、太鼓を叩かせると、その切れは素晴らしく、本当にプロ級のリズム感だ。
 
 ふらふら足元のおぼつかないとーるくんは、陸上のスポーツはおおむねダメだが、
 水泳は得意。スキーは人生で最も好きなスポーツだが、スケートの方が成績は良いようだ。
 
 微妙なバランスがいいのかもしれない。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月19日(土) 13:41 
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2008年7月18日(金)「1」
		「そう言えば、オレ体育の通信簿2だったな」何気なく昔を思い出してつぶやくと、「なにが2だ。ヒヨなんか1だぞ!」威張ったように妻が言い放つ。
 
 何かを思いついたか、こうつぶやくと、いつも妻のこのセリフで話がおわってしまう。
 
 アスペルガー症候群の判断基準に、運動能力は含まれていないが、どうも体育などの運動が苦手な子供が多いようだ。
 
 足元の悪いとーるくんは、運動会ではかけっこはいつも4位。
 リレー選手に選ばれる姉たちとは違い、参加賞しか貰ったことが無い。
 
 他の子供にも例があるように、筋力は劣るが、体は柔らかいのが自慢だった。
 学習熱が異様に高かった大阪の団地から、これまた異様なほどのどかな北海道に引っ越し、
 通信簿の成績がジャンプアップしてからは、お情けで「3」になった。
 
 知能が高いにも関わらず、全く学校の成績とは結びつかなかった妻は、ある日、
 「特殊学級のみんなとも交流することになりました。我がクラスの代表として、斉藤さんに行って貰います。」
 
 おとなしく、自己主張しない妻は、ついに知能がボーダーであると疑われ、
 1ヶ月だか1学期間だか、特殊学級に通わされたのだ。
 結局、疑いは晴れ、普通学級に戻されたのだが、体育の成績は「1」のままだったらしい。
 
 歩くというのは、人間が人間として生活を始めた基本動作である。
 これだけは、誰にも教えられずとも、誰しも歩き方は獲得できるはずなのだ。
 
 ところが、とーるくんは足元がおぼつかなかった。
 ヒヨちゃんも、歩き方は独特で、終生変わることはなさそうだ。
 
 歩き方がおかしいだけでなく、泳ぎを教えても、上手く足の動きを再現できない。
 ばた足すらも、自然なばた足の動きが出来ず、平泳ぎのカエル足に至っては最後まで足首の動きとキックの動作が出来なかった。
 
 これは、体のどこの部分を動かしたらよいか説明しても、例えば、
 目をつぶり、右手で右足の太股の裏の中間を指で触ってみて、と言うと、
 自分が太股の中間と感じている位置と、現実の位置とが極端に違う。
 
 私はこれを、「知覚地図」と呼んでいるんだけど、
 定型発達であれば、自分の鼻、自分のおしり、自分のひざの裏、だいたい自分が思い描く場所と、実際はさほど離れていないのが、
 私の妻は、自分が感じている体の部位、位置、と現実の位置がかけ離れているようなのだ。
 
 だから、テレビ体操の説明を聞きながら体勢を作ると、説明とは全然違う格好になってしまう。
 
 これは、脳から伸びている神経組織の位置と、現実の位置の誤差がものすごく大きい感じなんだね。
 これが本当なら、どんなに上手いコーチが、どんなに上手い説明をしても、なかなか運動は上達しない。
 
 同じ様な子供は結構居るような気がする。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月18日(金) 22:37 
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2008年7月17日(木)とーるくん
			 子供がどうも歩き方がおかしい。股関節に問題があるんじゃないか。というメールをもらった。 以前から、股関節の話をしていたので、その子にも当てはめたらしいが、
 私が見ている限り、股関節に問題が出るのは、性差があって女の子に出やすいのでは無いかと考えている。
 ではその子はどうか。
 
 その3歳の男の子は、どうも足取りがしっかりせず、いわば千鳥足だと言うのだ。
 これを聞いて思わず自分のことを思いだした。
 そう言えば、私は本当に小さい頃「あたまでっかち」といつも笑われていたんだ。きっと私も千鳥足だったんだろうな。
 
 小学校に入学する前の身体検査の時、まだ片足立ちして靴下がはけないので、床に座って履いた。
 すると、一斉に周りの子供たちに笑われたのだ。
 「お母さんの言うとおりにしたらみんなに笑われた。お母さんは嘘を教えたんだ。」
 もう、こんな時から親を信じないんだから、嫌なガキだっただろうね。
 
 さて、学齢に達しながら、片足立ちしてソックスを履けないとーるくんは、
 いつまでたっても、足元はしっかりせず、中学に入れば「こらーー、そこ動くなーー」と言われ、
 高校にはいれば「こらー、そこぐらぐらするなーーー」と怒鳴られ、
 工場で、打ち合わせをすれば、前に立っている仲間に、両肩を押さえられ、
 会社では、どういう訳か重心動揺計の開発を任せられ、自分を参考にテストを繰り返し、
 展示会で営業マンを重心動揺計に乗せて試しに測定したら、信じられないほど重心は動かず、
 そこで、ようやく自分が、「足腰が弱くて」ぐらぐらしているのではなく、
 「オツムの中身」がぐらぐらしていることに気が付いたんだね。
 
 きっと、その男の子は、やがて普通に歩き出し、何事も無かったような顔をするから別に心配ないよね。
 
 ちなみに、子供の頃から、ぐでぐでしていて、「本当にだらしない」と
 言われていた頃のとーる君です。
 
 今でも、この格好とまったく同じ格好で、ぐでぐでしているそうです。
 
作成者
	Chip
	: 2008年7月17日(木) 22:36 
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2008年7月16日(水)歯並び
			 妻のうわあごがあまりにも小さくとんがっていたので、見せたかったが、 私のあごも、成人男子としては小さいのかもしれない。
 この写真は私のしたあごだが、やはり左右に十分開いていない。
 だから、当然歯はあふれて、あっちこっちを向いている。
 これを見るとさほど酷く感じないかもしれないが、立体を見ると、「ふんずけた靴のかかと」みたいだと言われた。
 
 今の矯正は、簡単に歯を抜くのではなく、このあごを左右に押し広げる事から始まる。
 初めの装置を口に入れてからすぐ、歯は自分で並び始める。
 歯もよっぽど居心地が悪かったんだろうね。
 
 矯正に4年掛かったけど、それまでの悩んだ45年から比べればへみたいなものだった。
 費用も大人二人で、約80万。毎回の分割で、装置というのが6万円。あとは普段の診療代が必要。
 毎月3万円程度の出費で済んだ。
 
 歯並びは、並んだ人にしか分からないし、歯並びの悪いときの不便さも、歯並びが良くなってからでないと分からない。
 余力があればだれにでもお薦めでござる。
 
作成者
	カナブン
	: 2008年7月16日(水) 02:10 
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