徳島放送局

2008年8月2日 12時20分更新

「ドクターヘリ」運用開始


徳島県の消防防災ヘリコプター「うずしお」が、1日から医師が同乗して治療しながら患者を運ぶ「ドクターヘリ」として運用されることになり、記念の式典が開かれました。

式典は1日午前、小松島市の徳島赤十字病院で開かれ、屋上のヘリポートで飯泉知事らがテープカットをして「ドクターヘリ」としての運用開始を祝いました。
「ドクターヘリ」の運用開始にあたっては、「うずしお」に積む人工呼吸器などが備えられたほか、徳島赤十字病院や徳島大学病院など4つの病院で医師が同乗する体制をとっています。「うずしお」は、ふだんは徳島空港に待機し要請を受けて県内各地に向かうことになっています。式典ではすでにドクターヘリを運用している和歌山県立医科大学の篠崎正博教授の講演も行われ、篠崎教授は「ドクターヘリ」が将来目指すべき目標として「半径50キロの範囲に1機ずつ配備し、15分以内に現場に到着すること」を挙げていました。徳島県ではこの条件はまだ満たしていませんが、県によりますと、県南部の海陽町から大きな病院に患者を運ぶ場合、救急車にくらべて、到着するまでの時間をおよそ30分短縮できるということで、県では「一刻をあらそう事態では大きな力になるだろう」と話しています。