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胡錦濤「対日重視政策」で逆上!
ラップで「日貨排斥」、反中論者には「人肉調査」共産党批判まで始めたネット愛国戦士「憤青」の反日妄言録
2008年8月1日(金)0時0分配信 SAPIO
掲載: SAPIO 2008年7月23日号
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中国の古典「紅楼夢」の日本製エロゲーに興味津々
かくも日本を目の敵にする憤青たちであるが、実は日本の美少女はお好きらしい。反日デモが盛り上がっていたころ、反日系ネット掲示板に、日本のネチズンが当時11歳の美少女巨乳アイドルの入江紗綾さんの画像と「敬愛するおにいちゃん、日本の美少女・紗綾のお願い。反日のおいたをしないでください……」といった中国語書き込みを張り付けたところ、憤青が「かわいい」「11歳とは思えん!」と夢中になったという話は日本の週刊誌にも取りあげられた。
またこの年、中国人女優チャン・ツィイーが芸者役に挑んだハリウッド映画『SAYURI』が話題になったが、公開もされていない中国で「チャン・ツィイーは慰安婦の役を演じた売国奴」「日本の男に組み敷かれて喜んでいる。国賊ものだ」といった批判が掲示板に相次いだ。だが「そのシーンが見たい」といった要求もあり、それに応じてアップされた写真は深作欣二監督の名作『道頓堀川』で濡れ場を演じる若き日の松坂慶子と真田広之。チャン・ツィイーが肌をさらすシーンなど最初から無かったのだ。
中国の古典小説・紅楼夢をモチーフにした日本製エロゲー(18禁ゲーム)についても「汚らわしい日本の変態ゲームが中国の名作を冒瀆した」と非難し、制作会社に謝罪するよう求めながらも、「不倫の末生まれた林黛玉(紅楼夢のヒロイン)が母親に売られ、性奴にされる」など内容にやたら詳しい書き込みが相次いだ。「このゲームがすでに中国で(違法に)流通している。心清き愛国青年は手を出さないように」と親切な忠告もあったが、この書き込みを見て違法ダウンロードに走った憤青も少なからずいたと私は思う。
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