◎事件前「起きていた」＝中３長女、供述を一転−携帯電話に使用履歴・川口父親殺害

　埼玉県川口市の自宅で男性会社員（４６）が殺害された事件で、逮捕された中学３年の長女（１５）が県警少年捜査課の調べに対し、事件前に寝ていたとした時間帯に「起きていた」と供述を一転させていたことが１日、分かった。長女はこれまで、事件直前に「父親が家族を殺す夢を見て、殺害を思いついた」と話していた。

　同課は父親の夢について疑問視していたが、長女が殺害経緯にかかわる重要な点で供述を翻したことに注目。素直に応じる兆しが出てきたとみて、慎重に長女の聴取を続ける。

　調べによると、長女は逮捕後から、殺害の動機について「（事件当日の）１９日は午前０時に就寝し、３時ごろ目覚めた時に思いついた」と話していた。

　しかし、押収した長女の携帯電話に同時間帯の使用履歴があったことが判明。問いただしたところ、「寝てなかった。起きていました」と供述を変えた。本当の動機や夢の話をした理由を聞くと、長女は黙ってしまうという。