県は1日、県立循環器・呼吸器病センター(栗原市)の男性医師(47)が、無許可で民間医療機関で診療し、報酬を得ていたと発表した。医師は「県職員としての制約に違反すると知っていたが、地域医療に貢献したいとの思いが強かった。申し訳なかった」と話しているという。
県によると、医師は福島県の民間医療機関から依頼され、03年7月から約半年間と07年3月~今年6月ごろ、内科医として診療。月に1回、1日当たり約10万円の報酬で、計約250万円を受け取っていた。「医師不足なので、どうしてもお願いしたい」と懇願されたという。
同課は「県立病院も医師不足で、民間病院などから応援に来てもらっている。通常業務に支障がなければ、県立病院の医師が応援に行くことも問題はない」としており、今後、男性医師が適正に申請すれば、許可される可能性は高いという。【伊藤絵理子】
毎日新聞 2008年8月2日 地方版