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麦茶のパワー、知ってる?

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暑〜い夏は麦茶でスッキリ!

暑い夏、喉の渇きを潤すためにコンビニへ入ると、色とりどりのペットボトルが並ぶ。
最近ではウーロン茶や緑茶をはじめ、数種類が混ざったブレンド茶など、お茶だけでも種類が多く、「今日はどれにしよう?」などと選ぶ楽しさもある。だが、夏に一番飲んだ物は……と思い起こすと、私にとっては麦茶なのだ。子供の頃、外で思いっきり遊んで家に帰ると、私の家の冷蔵庫にはいつも、冷たい麦茶があった。夏といえば麦茶、という人はほかにも多いはず。そこで、日本の夏に欠かせない麦茶について、色々と調べてみた。

■ノンカフェイン
緑茶や紅茶との大きな違いは、ノンカフィンだということ。緑茶・紅茶・ウーロン茶は発酵度合いが異なるだけで、原料は同じ「茶葉」だ。茶葉に含まれるカフェインは、神経系に作用する物質で摂りすぎると夜に眠れなくなる。ほかにも、体内の鉄分を排出させたり、胃の粘膜を荒らしたりと、悪い影響を与えてしまう。一方、大麦を原料とする麦茶にカフェインが含まれていない。麦茶なら赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の方々に安心して飲んでもらえるというわけだ。
■ 抗酸化作用
生物が生きていく上で必要な酸素の中には、「活性酸素」という物質を酸化させるものがある。この活性酸素は大気中にも若干含まれてはいるものの、人体内では喫煙、飲酒、ストレス、激しい運動等により生成されることもある。そして、ガン、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす要因とされているのだ。
活性酸素を消滅させるために、体内では抗酸化作用がはたらくのだが、年齢を重ねると体力の低下とともに、抗酸化作用も衰えてしまうため、できるだけ外部から抗酸化物質を補給することが必要。最近になって、麦茶にもこの抗酸化作用につながる成分が含まれていることが分かったのである。
■ 胃の粘膜を保護
経験上から、麦茶はおなかにやさしい飲み物だといわれてきたが、最近の研究で胃の粘膜を保護する効果があることが発見された。静岡大学と京都薬科大学との共同研究により、ラットの胃の粘膜に傷をつけて麦茶の抽出成分を作用させたところ、傷を抑える効果が認められたという。甲子園大学の研究では、麦の抽出物がストレス性の胃潰瘍に対して予防的に作用することが示されている。ほかにも、糖尿病の合併症を抑える、炎症を抑える、という効果もあることがわかってきた。
■ 血液サラサラ
麦茶独特の香ばしい香りはピラジン類によるものだが、このピラジン類が血液をサラサラに保つ作用を及ぼしている。ドロドロの血液だと、体の隅々の細胞まで血液が届きにくくなるため、心臓はより強い力で血液を押し出さなければならない。その結果、心臓や血管に負担がかかって血圧が上昇し、動脈硬化や脳卒中の原因になってしまう場合も。ピラジン類は、ドロドロ血液の原因となる血小板の凝集を抑え、血栓をできにくくし血液の流れを良くする働きをもつ。実際、夏場は汗をよくかいて水分を失いやすいため、血液がドロドロになりやすいので、夏場の麦茶による水分補給は効率的といえる。

私たちの身近にあり、このように体に嬉しくやさしい麦茶を飲まなければもったいない。また、麦茶には熱を冷ますクールダウン効果もあるとわれていて、夏のための飲み物といっても過言ではない。ぜひ、家の冷蔵庫に麦茶を常備されることをお勧めしたい。
ただし、麦茶を作る際に注意していただきたいのが、他の飲み物に比べて腐りやすいということ。麦茶独特の香ばしい香りは、麦のたんぱく質やでんぷんが溶け出したものなのだが、でんぷんが多いため傷みやすい。作った後、ティーパックはすぐに取り出し、冷蔵庫で保存して翌日には飲みきるようにしよう。

(管理栄養士 常見美貴子/MediThink)
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