大阪(伊丹)空港の廃止も含めて検討するという大阪府の橋下徹知事の発言に、冬柴国土交通相が「素人の発言」と批判したことに対し、橋下知事は1日、「今の行政は素人じゃないと新たな方向性は見いだせない」と反論した。
橋下知事は報道陣に「今までの経緯とか前例とか慣行とかを知らない素人だからこそ、見えるものもある」と強調。そのうえで「玄人がやって、今の行政や政治の状況ですから」と皮肉り、「何か行政や政治に光が見えるようにするのは、素人じゃなきゃできない」と語った。
今後の議論については「都市の国際空港はどういう姿で機能しているのか徹底的に分析し、そこから今の3空港(大阪、関西、神戸)、どういう風に考えなきゃいけないか論じてほしい」との考えを示した。年内をめどに府の戦略をまとめるという。
冬柴国交相は1日午前の閣議後の記者会見で、橋下知事の発言について「素人が大胆なことを言わない方がいい」とクギを刺していた。