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小児救急にヘリ活用 豊岡病院と神大協定・・・兵庫

医師往復搭乗、搬送40分短縮

 兵庫県豊岡市の公立豊岡病院組合は1日、同病院(豊岡市戸牧)から神戸大医学部付属病院(神戸市)に小児救急患者をヘリコプターで転院搬送する際、神戸大医学部付属病院の医師が神戸―豊岡間の往復の機内に搭乗することで合意、両病院間で協定を締結したと発表した。地域センター病院と中核病院との間で連携を促進するために、ヘリコプターを利用する試みは全国的にも珍しいという。

 豊岡病院の6人の小児科医のほとんどが、神戸大医学部から派遣されていることから、両病院間で連携の話が進んだ。豊岡市内から救急車で搬送すると約2時間かかっていたが、ヘリを利用すると、約40分短縮ができるといい、患者、医師の負担も軽減できる。豊岡病院からの転院の場合、医師が同伴しなければならず、救急車で神戸市内に搬送した場合は、医師は帰りにも2時間かかっていた。

 竹内秀雄・豊岡病院長は「医師不足で余裕がないので、神戸から医師がヘリコプターに乗って、患者を迎えにきてくれる意義は大きい」と話している。

 超低体重や心疾患の新生児、重症脳炎などの子どもが対象。豊岡病院からの要請で、神戸市内の基地から県消防防災ヘリコプターが離陸。神戸大医学部付属病院で小児科医を拾い、豊岡病院に向かう。要請から豊岡病院着までに45〜50分、神戸市までの患者の搬送に約30分かかると見込んでいる。

2008年8月2日  読売新聞)

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