2008年 8月 1日
3日から香川用水の第取水制限強化へ
四国の水がめ早明浦ダムの貯水率低下が止まりせん。3日から、香川用水の取水制限が強化される事が決まりました。早明浦ダムの1日午後5時現在の貯水率は48.3%で、平年より約35ポイント下回る厳しい状態が続いています。3日にも第2次取水制限入りの基準となる貯水率45%を下回る見通しとなりしました。このため、国や県などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会は3日、午前9時から香川用水への水の供給量を35%カットする第2次取水制限を行うと発表しました。一方、香川県は1日渇水対策本部の会議を開き、第2次取水制限に入り次第、県立ミュージアムなど文化施設4カ所で、水道の蛇口の一部を締めるなどの節水対策を行う事を決めました。また、5日から実施予定だった、三豊市の香川用水調整池での試験湛水の延期も決めました。県内では第2次取水制限実施後、新たに、観音寺市、宇多津町、三木町が減圧給水を行う方針です。今後、まとまった雨が降らなければ今月22日ごろにはダムの貯水率が0%になる見通しです。

ガソリンまた値上げ
岡山・香川の多くの店で1日、ガソリンが値上げされました。岡山市ではレギュラー1リットルあたり10円前後上がり、180円台後半の所が多くなっています。31日夜は「値上がりする前に給油しよう」という、かけこみ需要でにぎわうガソリンスタンドも見られました。一夜明けた1日、岡山市のこちらのガソリンスタンドではレギュラー1リットルあたり12円値上げし187円となりました。ガソリン価格は暫定税率が復活した5月以降4ヵ月連続の値上げです。行楽や帰省などで遠出が増える時期ですが、ドライバーにとっては頭の痛い日々が続きそうです。

石井知事が燃油高騰対策を水産庁に要望
漁業用の燃料費が高騰している問題で、岡山県の石井知事は1日、東京の水産庁を訪れ、値上がり分の補てんなど緊急対策を出来るだけ早く行うよう要望しました。石井知事は1日午前、水産庁の山田修路長官を訪ね、要望書を提出しました。漁業用の燃料費高騰問題で、国は値上がり分の9割を補てんする事などを盛り込んだ緊急対策を先日発表しました。要望では、この緊急対策を出来るだけ早く実行する事や、燃料費の値上がり分を価格に反映できるよう流通システムを改善する事などを求めています。石井知事は、「瀬戸内海の小型底引き網漁では、生産コストのうち8割が燃料費で、現在の価格高騰は、自助努力の範囲をはるかに超えている」と訴えました。国の燃料費補てんは総額80億円で、燃料費の割合が高い漁を優先する方針です。

救急車と乗用車の事故、救急隊員3人軽傷
1日未明、倉敷市で患者を乗せて緊急走行していた救急車と乗用車が出合い頭に衝突する事故があり、3人が軽いけがをしました。1日午前2時半ごろ、倉敷市八軒屋の県道交差点で、ぜんそく患者の男性を搬送していた児島消防署の救急車と、乗用車が出合い頭に衝突し、救急車が横転しました。この事故で、救急隊員3人が手などに軽いけがをしました。77歳の患者の男性にけがはなく、別の救急車で倉敷市内の病院に運ばれました。警察によりますと、救急車は赤色灯をつけ、サイレンを鳴らして走行していたということです。現場は見通しの悪い信号機のある交差点で、警察で双方の運転手から事情を聞き事故の原因を調べています。

オランダ柔道チーム公開練習
北京オリンピックの事前合宿のため岡山入りしたオランダの柔道選手が、1日から練習をはじめました。岡山市の岡山武道館にはオランダ代表の柔道選手でアテネオリンピック、女子57キロ級銅メダリストのデボラ・フラベンステイン選手など2人が訪れました。会場でウォーミングアップを行ったあと、岡山東商業高校、柔道部の生徒と練習を行いました。オランダ代表の選手は今月6日まで岡山市の岡山武道館で最終調整を行うことにしています。

総社市の宝福寺で暁天座禅
水墨画家の雪舟が涙でネズミの絵を描いた話で知られる総社市の宝福寺で、恒例の暁天座禅が始まりました。午前5時。総社市井尻野の宝福寺には県内外から38人が訪れ、約1時間にわたって座禅を組みました。暁天座禅は「釈迦」が明けの明星を見て悟りを開いたのが由来とされていて、毎年、この時期に行われています。境内には住職が気の緩みを戒めるために肩を打つ、「警策」の音が響きわたります。参加した人たちは張りつめた空気の中、雑念を払いながらしばし、無の境地に浸っていました。暁天座禅は総社市の宝福寺で今月5日まで毎朝行われます。