北京オリンピック開幕まで、あと一週間。闘将星野監督が率いる野球をはじめ、金メダルや表彰台が期待される競技が多い中、六日には前倒しでサッカー女子の予選リーグが始まります。この日、日本はニュージーランドと対戦。岡山湯郷ベルの宮間、福元両選手が出場する注目の「なでしこジャパン」の戦いを伝えることから、五輪の競技報道がスタートします。
北京五輪では、特に陸上の決勝種目や女子バレーなど団体球技の日本の試合は午後十一時以降の日程も組まれています。締め切り時間が迫る中、競技の進行状況を見極め、写真や記事が間に合わないことも想定しながら、震えるような緊張感の中での紙面製作を強いられます。連日、時間との闘いとなりますが、これこそが紙面作りの醍(だい)醐(ご)味(み)ともいえます。
今回、本紙朝刊で五輪面を担当するニュース編集部員は七人。ほとんどが夏季、冬季の五輪、サッカーのワールドカップなどスポーツの大きな大会の報道にかかわったことがあるベテラン。その経験を生かし、感動の一瞬をとらえた写真、選手にまつわるドラマや勝敗の分岐点などが盛り込まれた記事を、手際よく、見栄えのする、読み応えのある紙面にすることで、スポーツの持つ素晴らしさを伝えたいと思っています。
このところ、無差別殺傷事件、各種値上げなど、やりきれないことが相次いでいます。ここはひとつ、社会の閉塞(へいそく)感を吹き飛ばすような、日本選手大活躍という明るい話題をぜひ届けたいものです。
(ニュース編集部・南條雅彦)