ニュース: 政治 RSS feed
【内閣改造】自民幹事長に麻生氏 選対委員長は古賀氏留任 (1/2ページ)
福田康夫首相は1日午後、政権発足後初の自民党役員人事と内閣改造を実施する。これに先立ち、首相は同日午前、首相官邸で公明党の太田昭宏代表と会談し、両党の結束を確認した。この後、党役員人事の調整に入り、麻生太郎前幹事長を首相公邸に呼び、幹事長就任を要請。麻生氏は受諾した。処遇が注目された古賀誠選挙対策委員長と大島理森国会対策委員長、細田博之幹事長代理の留任が決まった。
首相と太田氏の会談は午前9時から首相官邸4階の応接室で約20分間行われた。町村氏、自民党の伊吹文明幹事長、公明党の北側一雄幹事長も同席した。
首相は「改革への強い意志を示すために内閣改造をやりたいので協力をお願いしたい。原油高の問題や景気の先行きが大変な状況下、それに対応することが重要だ。また高齢化社会が到来しているので経済の仕組みを構造的に変えないといけない。その辺を踏まえた陣容にしたい」と述べた。太田氏は「それで結構です。生活重視の『励ましの改革』を強く打ち出すことが大事だ。生活者の視点に十分配慮してほしい」と応じた。具体的な入閣候補名は挙がらず、次期臨時国会への対応などは話題にならなかったという。
麻生氏との会談は午前11時前に始まった。首相は先月31日夜、麻生氏に電話し幹事長への就任を要請したが、麻生氏は難色を示したため、直接会って説得することになった。麻生氏は首相が党4役に格上げした選対委員長ポストを従来通り幹事長の配下に置くことなどを求めたが、首相は拒否した。
閣僚は、町村信孝官房長官の留任が固まっているほか、与謝野馨前官房長官を経済閣僚で起用するかどうか調整が続いている。
首相は1日午後1時半に臨時閣議を開き、現閣僚の辞表をとりまとめた後、党本部で現執行部と党役員会を開き、党役員人事の前倒しを説明。総務会の了承を得た後、総裁室に新役員を呼び、就任を要請する。