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GM経営悪化:SUV不振など原因 「経営破綻の恐れも」

 【ワシントン斉藤信宏】米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)など米大手3社(ビッグ3)の経営不振が深刻化している。GMは1日発表した08年4~6月期の最終損失が155億ドル(約1兆6600億円)と大幅赤字だった。フォード・モーターも同期は87億ドル(約9400億円)の大幅赤字。株式非公開のクライスラーも08年1~3月期の最終損失が約5億1600万ドル(約550億円)の赤字決算だったとみられる。

 3社ともスポーツタイプ多目的車(SUV)などの深刻な販売不振が経営悪化の原因。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先月末、ビッグ3の格付けを「投資不適格」に格下げし「このまま販売不振が続けば手元資金の減少が急速に進む恐れがある」と警告した。

 なかでもGMは、米大手証券が先月上旬に公表したリポートの中で「追加増資を実現できなければ経営破綻(はたん)もあり得ない話ではない」と指摘。この影響で株価は急落し、54年ぶりの安値をつけた。

 GMは、6月に北米4工場の閉鎖と「ハマー」ブランドの売却を柱とするリストラ策を発表した。しかし、ガソリン高騰で米国市場の販売低迷には歯止めがかかっておらず、新車販売台数は今年2月以降、5カ月連続で前年実績を10%超も下回っている。新興国市場に資源を傾斜配分することで苦境を乗り切る方針だが、主力の北米の不振が解消されない限り、苦しい経営が続く。

毎日新聞 2008年8月1日 23時38分

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