福岡放送局

2008年8月1日 19時23分更新

2人殺傷「刑責問える」起訴

ことし3月から4月にかけて、福岡市の住宅地で2人の女性が相次いで殺傷された事件で、福岡地方検察庁は逮捕された22歳の男について精神鑑定の結果、刑事責任を問えると判断し1日、強盗殺人などの罪で起訴しました。

起訴されたのは福岡市中央区の無職、野地卓被告(22)です。
起訴状によりますと、野地被告はことし3月から4月にかけて福岡市城南区と早良区の住宅地で、金を奪う目的で田中久子さん(78)ら2人の女性をナイフで襲い、田中さんを殺害したほか、もう1人の女性に大けがをさせたとして、強盗殺人などの罪に問われています。
これまでの調べに対して、野地被告は生活費に困って犯行に及んだことを認めているということです。福岡地方検察庁は、野地被告が夜中に大声で歌うなど不審な言動が見られたことから、2か月あまりにわたって精神鑑定を行いましたが、責任能力に問題はないという鑑定結果を受けて起訴しました。福岡地方検察庁は「これまでの捜査や精神鑑定の結果を踏まえて十分、刑事責任を問えると判断した」としています。