トヨタ自動車は1日、体を傾けることで操縦する充電式の電動立ち乗り二輪車「ウィングレット」を開発したと発表した。年内に中部国際空港などで実際に活用してもらい、10年代前半には実用化したい考えだ。
両手で握るハンドルのあるタイプとないタイプなど3種類。二つの車輪の上部にある足置きに立ち、体重を前後左右に傾けることで望みの方向に動かせる。長距離を歩くのが難しい高齢者らの利用が期待できるほか、空港や大型商業施設内での移動にも適しているという。
重量は9.9~12.3キロで折りたたんで持ち歩ける。先行する米国の電動二輪車「セグウェイ」と比べ、重量や総面積を3割程度に抑えた。パソコンなどに使われるリチウムイオン電池を搭載し、1時間充電すれば最高時速6キロで5~10キロ走行できる。
トヨタは07年に座席付き電動二輪車「モビロ」を開発したが、立ち乗り型はウィングレットが初めて。【宇都宮裕一】
毎日新聞 2008年8月1日 20時38分(最終更新 8月1日 20時56分)