犬ですが 慢性腎疾患の検査値です

チェック項目に色がつけてありますので
色がついてる項目間のバランスが要注意なのです
えーと 上からPCV(%)というのは赤血球量をあらわす数値で
成犬は37〜55(平均値45)、成猫では24.5〜45(平均値37)です。
猫の方が幅が広いのは 犬よりも瞬発力の動物だから、安静状態と
興奮状態の幅がものすごくあるのです。
臨床獣医さんは腎疾患になると貧血のコが多いというイメージが
多いみたいですが 最初のうちは多少大目なくらいの数値になっているはずなので
貧血が 腎機能が関連があると気づかれる頃には腎機能不全がかなり進んでいます。
WBC(/μl)は白血球数です。
成犬は6000〜17,000(平均値11,500)、成猫では5,500〜22,000(平均値12,500)です。
これも興奮の度合いによって差が出るのですが とりあえず何もなければ10,000以内が望ましいです。
(ちなみに興奮し始めて 血球数がピークに達すのは30分〜。)
腎疾患は 膀胱炎とは違って全身性疾患なので たいていの場合で白血球数が増えて
熱を出したり 吐き気があったりします
さらに進むと 口内炎や急性胃炎を起こして食欲が低下したり
食欲はあるけど痛いので食べない 食べるんだけど吐く等の症状が見られます。
次は血漿蛋白(g/dl)です
成犬は5.4〜7.1、成猫は5.7〜7.9です。
腎疾患になるとたいていのコは脱水?と思われるような数値になります。
でここで赤血球の数値の平均値と比較して、赤血球の数値が下がっているのに
蛋白は上がってる?と思ったら 要注意です。
ただの脱水なら赤血球の数値も一緒に上がるはずですからね
ただの脱水ではないって事です。
で 次は尿素窒素BUN(mg/dl)。成犬7〜25、成猫18〜33。
クレアチニンCre(mg/dl)は、成犬0.5〜1.4、成猫0.7〜1.8。
どちらも肝臓で作られるもので猫の方が高いのは 猫が肉食だからです。
BUNは興奮状態では多少低下する可能性がありますが、脱水があれば上がります。
なので、軽度の上昇では興奮状態と脱水状態を考慮に入れないと、疾患があるのかどうかは
解りません。
少なくとも興奮しやすい猫の場合はクレアチニンが2を超えて、BUNが40前後にならないと
腎臓が悪いのかどうか判定をつけるのは難しいと思います。
カルシウムCaとリンPは もうバランスも狂ってます
これもただの脱水ではどちらも軽度上昇するくらいでバランスが崩れる事はありません。
このバランスが狂うだけでも腎臓に取り返しのつかない障害を与えます
シュウ酸カルシウム結石が出来るコは このバランスが乱れている場合があるので
このバランスが正常かどうかを常に気をつけなければいけません。
で最後に尿検査項目
尿比重は成犬の標準範囲は1.015〜1.045、成猫は1.035〜1.06です。
猫の腎臓は尿濃縮力がとても高いので 濃いからです。
腎疾患になると尿の濃縮力が弱くなるので、比重が軽くなります。
尿蛋白は犬猫ともに痕跡〜1+が正常です。
で これ以外にももし赤血球が減っているのに血漿蛋白が増えていて 尿蛋白も出ているという場合は
血液の蛋白と尿中の蛋白の性質を確認する必要があります。
なので調べる項目 考慮に入れなければいけない事柄は結構ありますょ
こんどこそきららちゃんの事を しっかり考えてくれる先生にあたるといいですにゃ
頑張って下さいませ〜(^0^)/
追記:見た人は感想をお願いしますにょ〜
ちゃんと解りるように書けているか気になりましゅ(>_<)