2008年8月1日 8時4分更新
産科の医師不足が深刻な課題になっている中、宮城県は、産科の医師が1人しかいない栗原市で、医師にかわって助産師が妊婦健診を行う外来を市内の病院に設けることになりました。
これは31日開かれた産科医療に関する協議会で宮城県が示しました。
宮城県の北部では産科の医師不足が深刻な課題になっています。
特に栗原市では、お産を扱う診療所が1か所で産科の医師も1人しかいません。
このため宮城県は妊娠している女性が安心して出産できる体制を作るため助産師が妊娠中の健診や相談にあたる助産師外来を設けることになりました。
外来は、現在お産の取り扱いを
やめている栗原中央病院に設け、お産に関する最新の技術について研修を受けた助産師およそ4人を配置する方針です。
助産師外来では出産の時などに危険があると疑われる場合には他の病院から週1回、産科の医師を派遣してもらって指導を受ける体制をとることにしています。
県はこの助産師外来を来年2月に始める方向で準備を進めることにしています。