社会
伊丹空港の廃止も検討 橋下・大阪府知事
大阪府の橋下徹知事は三十一日、航空各社が関西空港発着路線の休止や減便を検討していることを受け、神戸、大阪(伊丹)空港を含む三空港のあり方について、関西空港の活性化を目指す観点から伊丹空港の廃止も含めて検討するよう庁内に指示したことを明らかにした。
関空の二期事業の予算要望や路線維持などを国土交通省、財務省、全日本空輸に陳情後、記者団の質問に答えた。
橋下知事は「三空港のあり方を抜本的に議論すべきだ。今のままでは駄目なのは明らか」と強調。「関空中心にしないといけない。伊丹空港の廃止を含め、九月から検討する」と述べた。空港の廃止権限は国にあるため、国交省や地元自治体を含めて議論を進めたい意向とみられる。
陳情でも同様の発言をしたが、国交省は「三空港の併存が基本」と主張したという。また、会見前には、兵庫県の井戸敏三知事にも伊丹空港廃止案について打診したが、「『議論のテーブルに乗れない』と言われた」と述べた。
三空港については、矢田立郎神戸市長や京都府の山田啓二知事らが「一体運用が望ましい」と発言しているが、橋下知事は「それでもいい」と理解を示した上で「三空港併存であれば、どのように(各空港に)便を適正配置するのかなど方向性を出さないといけない」と話した。
国交省はこれまで「関空は国際拠点空港、伊丹は国内線の基幹空港、神戸は地方空港」と役割分担を定めているが、冬柴鉄三国交相は七月上旬、「(役割分担を)改めるべきは改め、どうあるべきか率直に判断すべき」と見直しを示唆している。(足立 聡)
■決着した話 井戸敏三・兵庫県知事の話
関西空港の二期滑走路稼働から一年がたち、現状を踏まえた三空港の連携を考えることは必要かもしれないが、伊丹空港の存廃問題は二十年近く前に決着している。われわれの主張はきっちりしていく。
■大変心強い 関西国際空港会社の話
関西空港の大幅な減便が言われており、あらためて関西三空港の役割分担の徹底が必要と痛感している。大阪府知事自らが三空港の在り方について合意づくりのイニシアチブを取ろうと発言したことは、大変ありがたく、心強く思っている。今回の議論が実り多きものとなるよう、できる限りの協力をしていきたい。
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