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事件・事故

市街地の豪雨が原因か 都賀川水難事故 

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 神戸市灘区の都賀川(とががわ)の水難事故で、独立行政法人「土木研究所」(茨城県つくば市)は川が急に増水したメカニズムの解明に乗り出した。事故の起きた七月二十八日午後の雨量は六甲山山頂より、ふもとの市街地の方が多かった。雨水が舗装された路面や水路を通じて川に流入し、急な増水につながったとみられ、同研究所は裏付けを進める。

 また、社団法人「土木学会」(東京)も近く調査団を結成し、再発防止へ研究を開始する。

 土木研究所・土砂管理研究グループの火山・土石流チームは同三十日、現地に研究員二人を派遣。都賀川上流の六甲川、杣谷川をさかのぼり、事故当日の水位などを調べた。

 協力した国土交通省六甲砂防事務所によると、当日午後二時半から三十分間の雨量は山頂の地点より、ふもとの地点の方が二-五倍多かった=図参照。

 同事務所の大下正和副所長は、下流で一気に水位が一・三四メートル上昇したのは「通常、雨量は山頂付近の方が多いが、今回はふもとで局地的に激しい雨が降ったためではないか」と分析。ふもとは宅地開発が進んでおり洪水対策としてコンクリート張りの個所が多いことや、山と比べて雨がしみ込みにくいことが急増水の一因とみる。

 土木研究所の調査リーダーを務める田村圭司上席研究員は「雨量や水の流れ、川の構造を解析し、何が起きたのかを解明したい」としている。

 一方、土木学会の調査団は神戸大や京都大防災研究所のメンバーらで構成。団長に就任予定の藤田一郎・神戸大学大学院教授(河川工学)は「成果を、避難などの対策に生かしたい」としている。(岸本達也)

(8/1 09:27)

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