初めてリスカをしたのは


中学生の時だった。



あの頃は、まだリスカ癖でなく



2、3度だった。




両親からの愛情が感じられず、


それが悲しかったから…






リスカ癖がヒドくなったのは




22歳の時。




浮気、借金、DVの当時の彼との赤ちゃんを中絶してから…




赤ちゃんを中絶する日、私に見せた彼の涙は嘘で



彼は別の女の子と浮気していた。





彼の借金を肩代わりする為にAV業界に入ったものの…



たぶん、私には向いていなかったんだと思う。




撮影中も怖くて怖くて仕方なかった。

快感なんてなく、ひたすら怯えてた。



演技を要求されても、


出来なかった…。





それでも

現場での真面目さをプロダクションの代表やマネージャーに評価され、

メーカーのプロデューサーにも気にいられ…


お仕事は絶えなかった。



どんどん、私は壊れていってた。




そんなある日、



酒癖の悪いプロダクションの代表に、


犯された。


彼は悪魔だった…




またあるとき、



地元の知り合いにAVに出てることがバレ、


バラされたくなかったら黙ってろと言われ…





5人にマワされた…




そこには、あの借金DVの、元彼もいた…。




ビデオに撮られた為、バラまかれるのが怖くて、




誰にも言えなかった…。



その時、最後に彼らは


私の左手首の脈のところに


タバコでヤキを入れた。







ストリップを始めてからも、



プロダクションの代表から




何度も犯された。



抵抗しても彼の力は強く、

彼の暴力がヒドかった。




またある時は、マネージャーがその場にいたにも関わらず




誰も代表をとめなかった。




ひとりのマネージャーは


笑ってた…。








ストリップをやっていたうち、

半分近くも、プロダクションからはギャラをもらえなかった。



『文句言うなら、お前を潰す』



代表にはそう言われ、暴力をふるわれた。







そんな状況でも、私がストリップをやめなかったのは




尊敬するお姐sanに出逢い、


また、なにより人の心を知り、


温かいお客さんに支えられ励まされ、


そして私なりに目標が出来たからだった。





そして



『或る人』がくれた一通のお手紙が、


私を励まし続けてくれたからだった。




劇場で、彼の顔が見れるだけで


頑張れた。







だけど、あの時…




プロダクションに私がいて



『或る人』と電話で話していた時、




突然代表達が来て、飲み始め、



そしてまた


代表にヤラれそうになった。




大好きな人の声が電話の向こうから聞こえる…


私のこの状況を察して心配してる…




それだけは嫌だと思った。




私の身体は、もう


『或る人』にしか触られたくない…。






私はこのとき

初めて、代表に大声をあげ、代表にキレた。




そしてプロダクションを飛び出した。



『お前マジでぶっ殺すからな!』

後ろから代表の声が聞こえた。


泣きながら一晩中、

暗闇に隠れてた。






翌朝、警察に事情を話したけど



『あいつは酔ったらホント、手つけられないから、まあそういう時は近付かないことだな』




お巡りさんが言ったのは、その一言だった。






私の所属していたプロダクションは


本当のヤクザさん達だったんだ…。



だから、警察とも



お金で繋がれていたんだ…







私は、





そんな代表からの暴力と

犯された恐怖でパニックになり



22歳あたりから、リスカ癖が出来てしまった…。






それが、最近まで癖になってしまっていた。









『或る人』にも


私はそのリスカを見せてしまった。



でも、


そんなの見たくないに決まってるよね…






反省しました。








約束したから、




もうしてない。





これからも、しない。






私がリスカをして、



痛かったのは私の腕じゃなく、



『或る人』の心だったんだよね…







身体を傷つけるより、



心が傷つくことの方が



何倍もイタいよね…






本当に、ごめんなさい。




本当に、ごめんね。