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「高島易断」被害3億円 弁護団、幸運乃光に返還要求

2008年7月31日23時26分

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 「高島易断」を名乗って易学をし、高額な祈祷(きとう)料を支払わせる一部団体からの被害救済にあたる「高島易断霊感商法被害弁護団」(山口広団長)は31日、被害相談を受け始めた5月から7月までに寄せられた相談電話が249件、被害金額が総額約3億2千万円になったと発表した。

 そのうち、少なくとも55件(被害総額は約1億円)は、3月に経済産業省から3カ月間の業務停止命令を受けた「高島易断総本部」を名乗る宗教法人・幸運乃光(本部・東京都)に関するものという。同弁護団は、幸運乃光と祈祷料などの返還交渉を進めるが、応じなければ、9月にも詐欺容疑での刑事告訴や損害賠償訴訟を起こす。

 幸運乃光に関する相談の中には、パニック障害に悩む東京都の40代女性に「運勢が悪い」と告げて祈祷代など190万円を支払わせたり、うつ病の子を持つ神奈川県の50代の会社員に「来年には子は精神科病院に入る」と告げ、197万円を支払わせたりした例があるという。

 一部の団体は祈祷代などを返しているという。相談は、03・3358・6179(月、水、金曜の午前10時〜午後5時)で受けつけている。

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