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フィットネスでアンチエイジング
昨日は分娩も無く、仕事もまあまあ早く終わった。夜には三男のサッカー練習にも、立場を気にせず参加させていただく。
子供に混じってポールを使った瞬発ターンに挑戦するが、もちろんそう思う様に身体は動かない。しかしそこは大人の意地を見せて小学5年生に負けない様、それなりに一生懸命走った。
昨年暮れの太もも肉離れ事件?より、この手の瞬発スポーツをする前に、僕は十分なストレッチ系準備運動を心がける様になった。何と言ってもガラスの様に太もも筋肉が割れたイメージが、僕には今でもまざまざと残っている。
子供達(もしかしたら親さんも)は、僕の事を変なストレッチする変わったオジサンだと思ってる様だが、そこは子供と僕では筋肉の質が違う。どう思われようとサッカーする前に、ストレッチは欠かさないのだ。
さてさて話はちと変わり、新しい家に引っ越してから僕の夜の日課に一つ増えた事がある。それは何を隠そう今流行?のWiiFitである。もともと僕はバランス感覚の良い方でなく、登山でもスキーでもバランスの悪い分を筋力でカバーしていた面がある。
しかし昨年肉離れを起こして以来、筋肉自体ももう大分くたびれている事を知った。これから先各種スポーツでそれなりの安全とパフォーマンスを維持するには、ランニングや筋トレよりもバランストレーニングやフィットネス運動の方が良いんじゃないかと僕は考えたのだ。
多分バランストレーニングと言うのも、その基本はインナーマッスルの筋力維持なのだろうと思う。これは普段女性の骨盤の中を仕事場にしている僕には良く分かる、
しかしこのインナーマッスルというのは中々上手く鍛えれるものではない。そこで子供のテレビゲームを利用して、遊んで楽しく鍛えれると言うWiiFitに僕は注目したのでした(なんだか大げさだけど、まあそういう事です)。
そして10日ほど前にWiiFitをエイデンで購入し試してみたら、いきなり僕のバランス年齢は50歳と診断されてしまった。
山スキーで鍛えている訳だし、内心ではまあまあ身体は若いんじゃないかと思っていたが、まさしく「ガアーン」という感じだ。というわけでそれ以来、僕はほぼ毎日寝る前にWiiFitで鍛えて(遊んで?)から寝ている。
とはいえそこは単なるテレビゲームで、この1週間ほどWiiFitを試してみて、それほど何が変わったという気はしない。所詮は遊びで本格トレーニングには使えないというのが実際の印象だ。しかし年を考えると、これ位が本当はちょうど良いのかもしれない。
体重も少しは痩せたかと思いたいが、実は全く同じだ。
しかし考えてみたらそれも当然だろう。というのはこのWiiFitを続けている隠された最大のモチベーションは、何と言っても運動後のビールにある。そりゃダイエットに役立つ訳は無いよなあと、内心薄々気づいてはいる。
Wiiの中で、自分の似顔モデルを作るのが、結構楽しかったりして
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めでたさも中くらいなり飛騨トンネル
昨夜は久しぶりに涼しい過ごしやすい夜だった。窓を開けて寝ていたら朝方は寒さを感じるくらいだ。夜中に呼び出される事も無かったから、気持ちよく朝まで眠れたし、患者さんも比較的落ち着いてくれているので助かる。
健診患者さんも多いし、ペーパーワークの枚数も多いが、まだ気は楽な水曜日だ。お陰で今日は午後の僅かなあいた時間に頼まれていた原稿を仕上げる事も出来た。
さてこれはちと前の話になるが、今月の5日に東海北陸道の清美白川間が開通し、ついに東海北陸道が全通した。
何でも河合PAから白川郷に至る飛騨トンネルは大変な難工事だったと言う。当初の予定では、愛知県三河で行われた愛地球博に間に合わせて当初は開通する予定だったらしい。大型土木工事の工期短縮が常識となった今、それだけ大変な難工事だったのだろう。
何と言っても日本の誇る大型トンネルボーリングマシンが地盤崩落で山に埋まり、そのまま放棄されるに至ったという話も聞いた。そのマシンは今ではトンネルの壁の一部になっているというが、一体どの辺なのだろうか。
飛騨トンネルといのは、海底トンネルを除けば上越トンネルに次いで国内2番目の長いトンネルで、県境を跨がないトンネルでは日本最長だと言う。と言う事は飛騨で最大の大型建築物が、この7月に遂に完成し供用されるに至ったという訳だ。めでたい事だとは言えるだろう。
しかし高山の住民としては、飛騨トンネルが開通しても名古屋と北陸地域が結ばれたというイメージが先にあり、自分達が北陸と結ばれたという感が今ひとつ乏しい。
おそらく高山人が富山に行く時も、その多くは従来どおり国道41を利用するだろう。金沢に行くには早くなったが、はっきり行ってそれだけなの?というイメージだ。
実際に先週僕は野谷荘司山を登る際に、始めて車で飛騨トンネルを通過した。
確かに白川郷までかかる時間は20分くらい早くなった。しかしあろう事か帰りに清美ジャンクションで中部縦断道に入るのを見落とし、荘川ICまで余分に走らなければならなくなった。これは間違えた自分が悪いのだが、結果せっかく高速を使っても、かえって時間がかかったりする。
つまり飛騨トンネルが全通する事で、高山ICが東海北陸道終点から支線の末端に格下げされてしまったのだ。これはちと複雑な気分だったりする。安房トンネルの開通や高山IC完成ほどの有難みは残念ながら全く無い。
しかも飛騨市内唯一のPAである、河合PAに設置されたスマートICは片側通行で北陸方面の方しか利用できない。つまり僕が最も期待していた、山スキーにおける高山から栗ヶ谷へのアプローチに高速は使えないのだ。ちなみに白川郷ICの場所はやや北陸寄りなので、白山のアプローチにも使いずらい。
つまり高山の山スキーヤー(数人しかいなかったりして・・・)にとって飛騨トンネルが有難いのは、白谷か五箇山周辺の山スキーに行く時だけとなる。うーんこれは微妙だと思う。
このトンネル完成にかかった費用は約1000億円だと言う。これは日本を代表する難工事だった割には安い気はする。本当はもっとかかってるんじゃないか???。それはさておき、せっかく出来た飛騨トンネルだ。やっぱり有効利用したい。
これはきっと僕にとって飛騨トンネルの一番賢い利用法は、胃腸内視鏡検査を受ける時、金沢のYasuhiro先生の所まで行って検査をお願いする事にあるのかもと思ったりする。
とっても素朴な飛騨河合PA。何故かスマートICには、暑いというのに門番?が一名。
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基幹病院と崖っぷち病院
昨夜は夜中の電話も無くきちんと眠れた。先日の大雨のお陰か夜中の気温も上がらず寝苦しくなかったので、ずっと微妙に続いていたうすら眠たさも無い。というわけで今日は朝から晩までひたすら外来の火曜日だが、寝不足感は無い。人数をこなさないといけないのでイライラもするし楽ではないが、まだマシな方の火曜日だと思おう。
さて今更だが僕は忙しい。今日も入院患者さんを入れて100人近くを診察した。一日でこれだけの人数を診察する病院勤務の産婦人科医は、他にあまり無いだろう。
数をこなさないといけないから、できるだけ患者さんからの質問は受け付けない。カルテ記載も最小限にする。通常の妊婦健診はできるだけ助産師外来に回す。
量を増やせば質は落ちるのが世の常だが、診療のレベルをそれほど落さずに数を増やすには、それくらいしか僕には思い当たる方法が無い。きちんとガン患者さんを発見し治療し、質量共に十分な分娩をこなすには、その他大勢に対するサービスが低下するのは当たり前だと僕は思う。
さてさて話は変わり、今から10日ほど前に名古屋で大学の関連病院部長会というのが開かれた。毎年それぞれの病院の思惑が激しく?ぶつかりつつも、あまり発展は無い。似たような話が繰り返されるのが、仕方が無い現実だ(こんな事書いて御免なさい。許してね)。根本的な産科医不足の問題は、いくら部長同しで議論しても、そう解決する物でないのだろう。
その議論の中で今年特に目を引いて感じたのは、世中の産科医の待遇改善が少しづつでも目に見える形で出てきた事だ。10年くらい遅きに失した感はあるが、勤務産科医や非常勤医の待遇は少しずつ上がっている。
今までは、いわゆる基幹病院と言われている大病院での常勤産科医の待遇改善はあまり行われてなかった。理由は様々だろうが、そういう大病院では産科医だけ特別待遇にする事が、中々出来ないのだと思う。
基幹病院の産科医は、産科医集約化という錦の御旗を持っている。また基幹病院は、研修医という将来産科医となる可能性の有る金の卵が育つ唯一?の場所でもある。
しかし基幹病院でも、その裏づけとなる待遇改善が行われない限り、産科医がそう増える訳ではない。逆に去年の名古屋エキサイカイ病院の様に、基幹病院にかかわらず産婦人科を維持できなくなる病院も出てくる。
教授も指摘していたが、今まで産科医の待遇を上げていたのは、崖っぷち病院と言われている何時産婦人科が無くなってもおかしくない病院だった。病院経営がどうなってるかは様々なのだろうが、経営側というのは産婦人科が無くなるよりは産婦人科医の待遇を上げる方を選ぶものだからだ。
さてエキサイカイ病院は今年、格段の産科医待遇改善を図る事で、産婦人科復活に成功した。
知り合いの医師や助産師が関係していたので、まずは良かった気がする。しかし一方その陰では、減数もしくは大学が手放した病院もある。
さてそう考えると、次にどういう現象が起こるかが有る程度予想できる。
つまり基幹病院でも本当に産科医の待遇改善ができるようなると、崖っぷち病院の産科医が今度こそ基幹病院に流れる様になるだろうという事だ。
そうやって産科医集約化と待遇改善が同時に進むのが、唯一、数少ない産科医を世間に増やす方法かもしれないという思いはある。これ以上の予想はあまりにえぐくてここには書けないが、僕もその真っ只中の関係者の一人だから、真剣に将来の見通しを考えないといけないという思いはあったりするのだ。
久美愛は崖っぷち・・・?。どうすれば良いのでしょうか?これ以上は僕には、あまりにえぐくて書けません
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異常気象には勝てません
昨夜は夜遅くまで飲んで帰宅は午前様になってしまった。代務の先生のお陰で夜中に呼び出される心配はまず無い夜だったが、朝起きたらやはり二日酔いで、自己管理能力の乏しさを反省したりする。
今朝も出勤したら、重症さん入院の連絡がいきなり入り、二日酔いとダブルで頭が痛い。昼にはとある理由で要注意の手術もある。これから先もまた落ち着かない日々が続くと思うと、気分は抑うつ状態だ。
さて今朝は子供のサッカー準備の音ではなくて、時ならぬ大雨と雷の音で起こされた。何事かと外を見ると土砂降りの大雨である。これは今日最終日の三男のサッカー大会も中止になりそうだ。
遥か鳥取や東京からやってきているクラブチームは気の毒な事だと思う。せっかく勝ち続けている子供達にも試合はさせてあげたいが、雨に強いサッカーも雷には弱くて、雷鳴の最中の試合は原則禁止となっているらしい。
そういえば昨日のふれあいグラウンドでも、午後2時頃から突然の雷鳴と共に大雨となり、子供たちの3試合目は悪天順延となった。その大雨も夕立と言った甘いものではなく、いかにも異常気象を思わせる土砂降りと雷が1時間近く続いていたと思う。
グラウンド脇に待機していた少年達は慌ててテント下に避難して、そこから1時間近く身を寄せ合ってテントですし詰め状態だった。大会運営側も雷がグランドに落ちて事故でもおきたら大変と、それなりに気を使っただろう。
それに引き続き今日も朝から異常な大雨である。雷が鳴り、何時もの自転車出勤は出来そうも無い。仕方なく今朝はMTBで5分の職場まで自動車で通勤する事とする。こんな大雨でも予約診察の妊婦さんの多くは、きちんとほぼ定時で病院に来ていた。当然僕もきちんと朝から仕事しないといけない。サッカーが観たいとか二日酔いだとか、そんな言い訳はもちろん通用しない。
さて、今日の少年サッカー試合はやはり中止となり、決勝トーナメントに残った8チームは順位をくじ引きで決めたらしい。
くじ引きで破れ、更に午後からの試合にも敗れた高山FC2009は、結局8位という結果だった。全国で好成績を残す事を目標としてるチームとしてはそこそこの結果だったが、異常気象には勝てませんという感じだ。
他県から高山までやってきたくれた選手たちの、高山での思い出は多分大雨と雷になってしまった事だろう。
天気図ではこの大雨の原因は日本海側に居残る停滞前線にあるらしい。しかしその遠因はやはり地球温暖化に違いない。今まで朝からこんな大雨と雷が鳴るなんて事は無かったと思う。
こんな状態ではもちろん夏山登山も危険だ。昨日の朝のうちの登山はまだマシだったが、稜線上で大雨雷には合いたくないものだ。
山の世界では梅雨明け10日間は比較的天気が良いとされている。しかしそれは今ではもう通用しない。
このまま地球が温暖化すると、日本では夏には暑くてサッカーの試合が出来なくなる時代が来るだろう。そうなると日本のサッカーは更に弱くなりヨーロッパ各国との力の差は更に広がる。地球が温暖化すると、冬にスキーが出来なくなり、サッカーの好適シーズンは冬となる。そいつはやっぱり困るなあと、雨空を見ながらマジに思っていたりする。 |
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登って、観て、飲んで歌う
土曜日に子供のサッカー観戦にも行かずがんばったお陰で、何とか引越し業務も一段落が付いた。代務の先生も来てくれているし、今日日曜日は仕事を忘れて楽しく過ごそう。
まずは朝3時に起床し、朝の涼しい時間の内に白川郷から鶴平新道経由で野谷荘司山を往復してくる。目的は今年3月に山スキーで野谷荘司を登った際、紛失したスキーアイゼンを、見つけ出し拾ってくる事である。
藪を漕がないといけないだろうから朝の涼しい時間じゃないととても探せないに違いない。
せっせと頂上は往復し、その行き帰りに各30分位ずつ目星をつけておいた藪に入り込み、スキーアイゼンを探した。奮闘?虚しく結局見つからない。
多分雪解けの頃に大部下まで雪と一緒に流されてしまったのだろう。山にゴミを残したようでちと無念だ。
9時前には車のところまで降りていたが、下山時は暑さで体温が上がり大汗をかき、油断したせいかやや熱中症気味になった。朝から山の気温がこんなに高くなるなんて驚く。地球温暖化した今、この時期の低山登山は山スキーより危険だ。
続いて高速を利用しさくっと帰宅、急いでシャワーを浴び、車一台分の引越しダンボールをリサイクルセンターに出すと、今度は昼から、アンダー11サッカー大会飛騨市長杯を応援に古川ふれあいグラウンドまで出かけた。
遠く鳥取、埼玉、神奈川などからも強力なサッカークラブチームが集まっている。その中を三男のいる高山FC2009は強敵相手に順調に勝ち上がっていた。とはいえ雷を伴う大雨が来て、決勝トーナメントは月曜日に順延となる。
その後、子供達と日帰り温泉に入り、夜は親さんどうしで一晩早い祝勝会となる。長男の中学サッカー中体連でもそうだったが、勝っている内が一番楽しい。先を期待して大いに盛り上がった。
そんなこんなで月曜日は、朝から深夜まで仕事を忘れ楽しく過ごせた。
自分自身も運動できて、子供たちのサッカーを観戦し、夜は浴びるほど飲む。もう後先考えずに遊ぶ年頃でないのも分かっているが、こういう何もかも忘れアドレナリンを使いまくる楽しい一日も、たまにはあって良いだろう。
遠く白山を見ながら、せっせと歩く。朝の6時半だというのに、もう蒸し暑い。

藪を漕いで落し物探し

緊張のPK戦で、強敵相手に値千金のゴールが決まる
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本棚整理と住所変更連絡
代務の先生が来てくれている貴重な週末。僕にとって月に2回しかない休日だ。大事に使いたい。しかし金曜夕に行われた労組の夏祭りでやや飲みすぎた関係もあって、土曜の出動は適わなかった。
代わりに三男のサッカー大会を見に行こうとも考えたが、他にやる事も多く、土曜日は引越し関係の残務整理に一日を費やす事にする。
まずは昼過ぎまで本棚の整理に大汗をかく。
今時はコンピュータとインターネットの時代で、本を引越しで持ち歩くという時代じゃないのかもしれない。とはいえ大量の本を捨てるにやはり忍びず、僕の部屋の一面は全て医学書と山関係の書籍で埋まった。
引越しの時に業者さんに運んでもらったダンボールのほとんど全ては本だったから、これはもう最初から予定通りの事だ。本棚もホームセンターに行き、安物ではあるが新品に代えた。
続いて住所変更の連絡業務も有る。産婦人科学会や日本山岳会など関係諸団体にFAXやメールを送りまくった。マイナーなところではJAFや県民共済や各種カード関係など連絡するところはきりが無い。引越し連絡はがきも沢山印刷しないといけないだろう。
引越しとは全く大変だ。僕はこれでもカードは出来るだけ作らない様にし、学会や山岳会にもあまり所属せず、できるだけシンプルに生きてきたつもりではある。しかし、それでも住所変更連絡しないといけない各種団体は、20箇所を軽く越えた。
僕は今、ちょうど多くの人間関係を持たざる終えない年齢なのだろうとは思う。とはいえひたすらこの手の住所変更連絡をしていると、何だか全く身動きが取れないがんじがらめの人生を送っているかの様な気分になったりする。 |
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信頼されたり、されなかったり
昨晩も仕事はさくさくとこなして、夕方からは各種引越しの後片付けと住所変更連絡で過ごした。僕は普段何も無くても忙しい。その上に何かやることがあると、一日中休む時間無く動いている状態となる。
それでも真面目な僕は、昨夜はインターネットを通じ、各種クレジットカードや自動車保険の住所変更手続きに励んだ。
考えてみれば当然かもしれないが、その殆どで何らかのパスワードをPCに打ち込まないといけなかった。そして例によってその殆どで僕はパスワードを忘れてしまっている。というわけでせっかくインターネットという便利な通信手段を持ちながら、結局昼間に電話しないといけない場合がほとんどだったりする。
なお僕は昼間は常に仕事に追われている。電話する時間を作るのも大変だ。
先程も外来と手術との合間の僅かな時間に、カード会社に住所変更連絡の電話をした。ところがその電話の最中に、次から次へと各種問い合わせや連絡が、看護師さん事務さんらから入る。
ゆっくり電話もできはしない。そうこうする内に携帯の電源が切れたり、手術の時間が来たりする。電話連絡により貴重な昼休み時間が無くなり、腹も減るし疲れも残る。全く余裕の無いがんじがらめの人生だ。いつか世捨て人になり、どこか誰も知らないところで隠遁生活を送ってやろうとマジに思ってきたりする。
さてさて話はまた変わり、先日テレビでニュース番組を見ていたら、たまたたニュースゼロという番組で医療崩壊「現場を離れる産科医」という特集が組まれていた。ぼーっと眺めていたら次々と知っている医者がテレビに出てくる。産科医の世界は全く狭い。
さて、その中でとっても知り合いの心優しい女医さんが、憂鬱な顔をしてテレビにUPで出てきた。「いつ患者さんから訴えられると思うと、患者さんを信用できない自分が悲しい」という趣旨の発言をされている。(正確な発言はこちらへどうぞ)
今日本中の大部分の産科医は、何時も薄ら眠くて忙しい。それでも一生懸命ひたすらに働くのは、それなりの使命感があるからだ。にもかかわらず挙句の果てに訴えられたりしたら、それは堪らないだろう。患者さんから裏切られた様な気分になるのも当然だ。かく言う僕もそういった思いになった事は何度も有る。
テレビでは何時の間にかビデオテープに診療内容を取られていてショックを受けたという話が出ていた。これに近い思い出は僕にも有る。そんなに自分が信用されてないかと思うと、仕事へのモチベーションを一気に失う記憶だ。
またその一方でヤクザさんに近い(多分)方に「先生信用しいているから、絶対治してくれよな」と、睨まれ脅された?事もある。僕は昔からそういう事があると、逆に反発して、「そんなら別のところで治療を受けてくれ」とマジに返す訳だが、それはおいといて、患者さんとの信頼関係なんて当初からあまり信用していないと、僕は思ったりする。
患者さんにも色々な方がいる、こちらが真面目に重要な説明をしていても、その脇で漫画を読んでる旦那さんもいたし、医師の言う事を聞かない患者さんや、理不尽な事で怒り出す方なんて山ほどいた。
その具体例を挙げれば一冊の本が出来るくらいた。それでも産科医はその医療技術をほとんど差別無く提供しないといけない。それが出来ないとドロップアウトとなるのだろう。
信用信頼というのは、相互の人間関係の中から成り立つ。数をこなす必要の有る産科医に、患者さんとの信頼関係をいちいち作るのは無理があるんじゃないか。僕はもう色々な例を見ているので、多分もともとあまり患者さんの事を信用していない。その分患者さんも僕の事を信用しないでくれと、ここに敢えて書いてしまおうと思ったりする。 |
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住所変更と美食の話
昨日はせっせとペーパーワークをこなす事で、4時前には仕事に一段落つける事が出来た。こうして作った昼間の時間は貴重だ。役所関係が閉まる前の僅かな貴重な時間に、大急ぎで市役所、警察署、郵便局、農協等を回る。これは引越しにまつわる各種住所変更手続きをすませるためだ。
あらかじめ配偶者に役所での住所変更手続きと各種露払い?をすませてもらっていたので、1時間弱の間に住基カード、運転免許証、及び各種保険証書の住所変更ができた。なおそれぞれの変更にそれぞれの証明書類が必要で、その段取りがなかなか難しい。
説明すると、まず住基カードでは、マシン上で暗証番号が必要だった。
この暗証番号入力を3回間違えると、そのカードは自動的に使用不可の廃棄処分となるらしい。1回目、2回目と番号を間違えて、3回目にこれかなあといちかばちか入れた番号が正解だった。これで無事に変更できる。そして次にそのカードを使って住民票と戸籍抄本を手に入れた。
そしたら戸籍抄本作成時に、別の個人登録番号を入力せよと出た。個人登録番号がどんなもので何番なのか、僕にはさっぱり分からない。
市民課の職員を呼んでどうしましょうか?と聞いたら、試しに???の番号を入れてみてと言う。入れてみたらそれが正解だったらしく、無事に戸籍抄本が印刷されて出てきた。何だか狐につままれた気分だが、ともかくはまあ良いか。
次いでその住民票をもって警察署に行き、運転免許証の住所と本籍を変更する。
そしてその変更された免許証を持って郵便局に行き、カンポの保険証書の住所を変更した。窓口が閉まるギリギリの時間だった。この順番を間違えたら、全てが上手く行かなくなるところだった。
僕は忙しいので、次に昼間の時間が出来るのは何日なるか分からない。これ等の事は些細な事かも知れないが、ともかくはここまで無事に進んで良かったと思う。
さていきなり話は変わり、昨夜は三男の親子サッカーの練習日だった。親子で試合もあるらしい。運動不足の僕としては子供相手にやる気満々だ。ところが夜はとある接待で、夕食をお呼ばれしていた。何でも隠れ宿の様な料理屋で一日一組だけの美食を楽しめると言う。
健康を考えればサッカーで汗を流した方が良いだろうが、美食も捨てがたい。折角の予約をキャンセルする様な我侭贅沢はいかんだろう。
というわけで昨夜はサッカーをあきらめ美食の方を堪能させていただいた。カラスミ、鮎、飛騨牛、鮑、サザエ、カジカ、等々と海山川の珍味を味わう。これは高山で最高の食材を集めた料理かもしれない。
食事中や夜中に病院からの呼び出しも無かったし、様々な業務も比較的スムーズに進んだ。
美食ばかりでは人間生きていけないし、親子サッカーに参加できなかったのは玉に瑕だが、ほろ酔い加減で帰宅できたし、昨日はやっぱり良い一日だったと思う。
海山川の食材を囲炉裏で焼いて頂く

早くもジュンサイとマツタケのお吸い物が出てきた。今年一番の初物。ご馳走様でした
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場の風向きを変えるには
一日中秒単位で多くの外来患者さんを診察していると、何だか気持ちがイライラしてくるものだ。多分集中力が持たないのだろう。間に分娩が入ったり、手術や検査が入ったりしてくれた方が、仕事にメリハリが出来て、かえって気持ちに余裕ができたりする。
ところが昨日は外来の最中に別の仕事が挟まれなかったので、昼休みを除き、ひたすらの外来業務となってしまった。
僕の場合こういう心に余裕が持てない日こそ、寝不足日記に気持ちをぶつける事ができるので、早く面白い日記を書けたりする。仕事が楽な日は、かえってつまらない日記しか書けない。
そんなこんなで昨日は気持ちが入ったのか、5分ほどでとても面白い日記が書けた。中々会心の文章だ。この寝不足日記も始めて3年になり、月に一度くらい会心の日記が書けるのだが、昨日はそういう日だった。
ところがあろう事か、日記をネット上にアップする段階で、別のスイッチを押してしまい、せっかく書いた昨日の日記がいきなり削除されてしまった。もう2度とこの文章は呼び出せない。
書いた内容はうろ覚えしているので、もう一度同じ文章を書こうと試みたが、それが上手くいかない。書き直した文章では、何か最初の文章と中味も出来も違うのだ。
文章にも一期一会というものがあるのだろう。せっかく書いた会心の日記は消えてしまい残念だ。
そういう訳で昨日の日記は書き直しの作で、ちと納得できない内容になってしまった。まあ短い時間で書きなぐる日記なので、それほどクヨクヨする事ではないか・・。
さてさて昨日も帰宅後は、引越し後の雑用で追われた。寝るまでの短い時間にやる事はたくさんある。とその時に病院の鍵を間違って病院から自宅に持ってきてしまっていた事に気づいた。
今僕は新宅関係、旧宅関係、病院関係、車関係、とにかく山ほどの鍵を普段持ち歩いている。余分な鍵を持っていても簡単には気づかないのだ。
とはいえ鍵が無い事で病院関係者が困るといけない。急いで病院に戻り鍵を受付に返却する。
ついでに電気屋とホームセンターに寄り、更にクアアルプで自転車漕いで久しぶりに運動の汗を流す事にした。電気屋で欲しいものを見つけるのに時間がかかり、ホームセンターは既に閉店していた。次いでクアアルプに入ろうとすると、その玄関先で病院救急から呼び出し電話が入った。
健康のための運動を取るか、仕事を取るか迷う。ここは仕事の緊急性は無いものと判断し、入院指示のみ出してクアアルプの方を選択した。
その後、帰宅してからも就寝寸前にまた別件で救急から呼び出し電話が入った。これも電話対応で済ましてしまう。続いて早朝にも急患有り、これも出勤後の対応で間に合わせた。
そんなわけで昨夜は夜から朝にかけて3人の急患さんが受診されたわけだが、全て全館当直の医師に対応をお任せし、僕は一度も出動しなかった。それで大丈夫かどうかは分からない。
ただ僕は今はそういう流れにあると判断したのだ。結果的のその判断は正しくて、救急入院の方たちは全て今朝には落ちついていた。
どうも昨日は会心の日記を削除し、鍵を間違って持ち出してしまった辺りから、少しボタンの掛け違いが出てきた様だ。その遠因は住まいの移動によるリズムの乱れかもしれない。こういう時は急患さんに泣いてもらい、そのリズムを通常に戻さないといけない。
場に吹く風を察知しながら、何を捨て何を引くかを考える。そしてどんな役を作るかを考えながら事を先に進める。強引な喩えの様にも聞こえるが、まるでマージャンみたいな感じで、僕は日々の行動を決めていたりする。
どの鍵が何処の鍵かを当てるのも運だったりして・・・
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ジュンとジュンイチの差は
昨夜は深夜呼び出しも無く、平和な夜を過ごす事ができた。お陰で様々な家電製品の配線関係を含め、引越しの後片付けも有る程度まで進める事が出来る。
昨日、DVD専用に持ってきたアナログテレビを試しに地デジアンテナに直接繋げてみたら、結構まともにテレビ放送が見える事も分かった。たまたま電波状況が良くて、地デジアンテナでもアナログ電波を拾ってくれているのだろう。
わざわざアナログテレビを使える様にするために、地デジチューナーを購入しないで良かったと思う。
さて今日は朝から鬼の様に忙しい火曜日。祝日だった昨日の分まで外来が混む。猛烈な暑さで受診抑制が少しは働くんじゃないかという甘い希望も露と消え、今日も朝から夕方までただひたすら数をこなす秒単位外来が続いた。
全ての不定愁訴を無視して先にどんどん仕事を進めても、なかなか減らないカルテの束にイラ付いたりもする。
さてまた話は戻り、新しい家で子供たちの興味の中心は、やはりどうしても新PCによるインターネットにありそうだ。
中3の長男なんてもう、ネットをやりたくてやりたくて仕方が無い様子が、その雰囲気で感じられる。とはいえ所謂有害サイトの事を考えると、自由に彼にネットをやらせるには抵抗がある。
試しに昨日、僕や長男の名前から一字を減らした篠崎純で検索してみたら、たちまちエロかっこいいという有料動画サイトが現れた。これはいけない。このままで子供にネットをやらせる訳にはいかないぞ。
そこで昨夜は、密かにプロバイダ経由の有害サイト閲覧制限を申し込み、そのための専用ソフトも入手する。これで家のPCから有害サイトは一切閲覧できないはずだ。
ところがそうすると今度は、とても有害とは思えない知り合いのブログの幾つかがブロックされて閲覧できなくなってしまった。
幸い?婦日のHPは何とかブロックされずに閲覧できたが、これもかなり微妙な線の様な気がする。有害と無害の境界線を一律に決める事は、コンピュータにとってきっとかなり難しい事なのだろう。
さてさて考えてみれば、こういう事は医療の現場でも良くある事だ。
今日も僕はやや迷いながら、有る人の手術を決め、有る人の手術を取りやめた。医療の現場でも有害なのか無害なのか、その区別を迷う例は良くある。
多分世の中の殆どの事は、有害とも無害とも言えないグレーゾーンにあるのだろう。大事なのは有害と無害を区別する判断基準なのだと思う。
しかしそれを一律に決めるのは容易ではない。いい加減ではいけないのだが、ネットの世界でも医療の世界でも、判断基準を明確にする事はとても難しい事なのだと、改めて思っていたりはする。 |
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真夏の引越しあれこれ
昨夜も引越しが済んで、新居で後はビール飲んで寝るという段階にやっとなった所で、分娩室から呼び出し電話が入った。
ただまだビールを飲む前で、就寝はしてなかったから、さくっと車で出動し仕事はスムーズに済ませる。新居から仕事に出動する方が、新居で始めて寝るよりも早いという事になったが、だからどうと言う訳ではもちろん無い。
そんなこんなで新しい家での初日の朝もうすら眠たい始まりとなった。子供達はサッカーで早起きだが、僕は寝坊は少し寝坊させてもらう。とはいうものの今日も、引越しの後片付けで何だかんだと忙しい。代務の先生はいないし、本来は平日に旗日なので各種病棟業務もある。
何時もながらの忙しい一日だ。体力作りの山登りなんて当然行けやしない。
さて、高山でも連日猛烈な暑さが続いている。時期的な事を考慮すると今までに無い異常な暑さだ。高山でも日中外を歩くと陽がじりじりと身体を焼いて、汗がどんどん吹き出てくる。
数年前までは、真夏でも30度を越える日なんて高山ではほとんど無かった。しかし今年は既に通勤途中にある電光温度掲示板は連日35度を越えている。
高山でもこんなに暑いのだから、他の地域はもっと暑いのだろう。近い将来地球は灼熱地獄になり、アスファルトが溶け出して、エアコン室外機から火が噴出するんじゃないかとマジに思ったりする。
さてそういう暑い中でも、子供達には毎日各種サッカー試合があり、僕は引越し業務であちこち動き回る必要がある。
とてもクーラー無しではいられない暑さなので、慌てて新規クーラーを購入しに行ったら、設置できるのは8月になると言われ呆然としたりする。さぞかしクーラー設置業者さんは、景気が良い事だろう。
暑さのせいかどうかは知らないが、引越しにまつわる多少のドタバタもあった。引越し業者さんの荷物を積んだトラックが珍道中したりとか、窓枠付けクーラーの設置に失敗したりとか諸々だ。だがそういう事は良くある話だ。
新しい家で今朝起きてまず困ったのは、10年来愛用の朝の紅茶を入れるティーポットと思い出のシールが張ってある愛用?ゴミ箱が知らぬ間に捨てられて無くなっていた事だ。
まあこういう諸々の事も、楽しいと思えば楽しい事なのかもしれない。要は慣れるまでの問題だ。
ただ仕事はいつもオンザエッジ状態で、次々と各種業務上連絡は次々と入る。
風水の世界では引越しで運勢が大きく変わると言うし、引越しの諸々が仕事上のトラブルに繋がれなければ良いなという思いは、少しあったりする。 |
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中学サッカーの終わりと新しい部屋の始まり
昨夜は遅くまで引越しの準備を要した。更にその上に今朝もまた午前5時に分娩の呼び出しが入り、早起きが必要となる。今日はめでたい?お引越しの日だが、やはり僕は何時もの様に何だかうすら眠たい状態だ。
とはいえ引越し自体は業者さんがやってくれる。僕は何を何処におくとか、そういう事を指示するだけである。入念な?準備が効を奏したか、昼過ぎには概ねスムーズに引越しは終了していた。
さて今日はある意味引越し以上に大きな家族のイベントとして、長男の中体連サッカー地区予選が行われていた。1次予選を1位突破しシード権を獲得していた東山中は、あと1勝すれば県大会に出場できる。
ところがあろう事か東山中はトーナメント1試合目でダークホース??に敗北を喫し、手元まで引き寄せていた県大会出場権を目前で失う事となる。
親も子も先生も皆悔しい思いをしたが、勝負の世界はそういうものだ。
長男のユニフォームは連休が明けた明後日に、学校に洗濯して返却するのだそうだ。これで長男の中学サッカーは終わった。
もちろんサッカー部の活動が終わったとしても、長男の人生が終わった訳では無い。むしろこれから始まるとも言える。
サッカー会場から失意のどん底?で帰ってきた長男を待っていたのは、新しい家と新しい自分の部屋である。彼はこれからこの部屋で高校受験の勉強に入るのだろう。
子供時代というのは次々と目前の課題が入れ替わるのが当然だ。だから中学3年生の1年間というのは、僕のような中年男の5〜10年分以上の長さと重さを持っている。そう言う事で、長男にとって今日は、一つの時代の節目の一日になったに違いない。
長男がサッカーで戦っている間に、親は引越ししてました。引越しの最中に敗退の結果がメールで届いた
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電車で行くか車で行くか
巷では今日から3連休である。とはいえ代務の先生がいない以上、僕にはもちろん完全な連休は来ない。さっそく土曜日の早朝にも朝4時過ぎと5時過ぎに分娩が一件ずつあり、それぞれで出動を要した。
さて連休初日土曜日には名古屋で名大の関連病院部長会という大事な集まりがあった。東海地区産婦人科医の人事関連の事について話し合われる重要な会議だ。
ある意味僕のような産婦人科1人部長にとって、1年で最も重要な会議かもしれない。特に今年は僕にとって大事なお願い事項もあったので、万難を排して出席する必要があった。病院お留守番は強い味方の開業医先生に臨時に依頼しておく。
ちょうど朝の分娩のお陰で早起きできたので、午前8時過ぎの早めの列車で名古屋に向かう事とした。
寝不足でうすら眠くても列車なら車中で眠る事も出来る。というわけで昨日はうすら眠たい名古屋出張となった。
さてさて会議の中味はともかくとして、この手の名古屋出張で何時も迷うのは車で行くか列車で行くかという点だ。どちらも一長一短あり、なかなか甲乙付けがたい。
列車で行けば、会議後の懇親会でお酒も飲めるし、車中で読書や睡眠を楽しむ事も出来る。
しかし高山本線特急飛騨の本数は少なく、特に帰りでは名古屋発5時半過ぎか7時半過ぎかそのどちらかに乗るしかない。懇親会に出席するにはちと発車時刻が早すぎるという欠点がある。
一方車で行けば高速も伸びた事だし、時刻は気にしないで済む。今時は車の方が、列車よりずっと早く自宅から会場までの移動できる。しかしそれではお酒は飲めないし、環境にも優しくは無いだろう。これはなかなか迷うのだ。
たまたま昨日は切符をもっていたので、列車を選択したが、最終の特急に間に合わせるため懇親会には出れず、お願い事項もやや中途半端な形になってしまった。
本来の目的を考えれば、やっぱり車にすれば良かったかなあと帰りの電車内で思う。
代わりに車中でビールをガブ飲みし、久しぶりの読書はできただ。午後10時過ぎに自宅へ帰り着き、後は夜遅くまで日曜日の引越し準備に励むのみだ。
名古屋駅名物きしめんも、電車利用の楽しみの一つ。たまたまかもしれないが、昔と味が変わっていた。
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僕は話し合いが嫌いかも
少しでも早く仕事を終え、帰宅したらちょっとずつ引越し準備を進めるという日が続いている。そのためかどうか、蒸し暑さによる夏バテも加わり、身体は一日中だるくて重い感じだ。階段を登る足にも力が入らない。
子供に聞いた話では、昔、高山では7月中旬に雪が降った時があるという。温暖化が進んだ今では夢の話だ。今年の高山は7月始めから真夏のスコールが降り、その後は涼しくならず代わりに蒸し暑くなる。これは悲しい限りだ。
10年前高山に引っ越してきた時には、高山の多くの家でクーラーはまだ設置されてなかった。それほど高山は涼しかったのだ。それが今では殆ど全ての家でクーラーが必要となった。
今現在、高山の家電量販店ではクーラーが飛ぶ様に売れているらしい。クーラー特需でエイデンはホクホクだと言う。暑くなって嬉しい業界も世の中には多いという訳だ。
さて話は変わり、昨日は夜に病院フットサル同好会で暑気払いビール会が予定されていた。
僕も出席する気持ち満々だったのだが、夏の少年サッカー大会の話し合いがあり、暑気払いのビールがぶ飲みは残念ながらお流れとなる。
その代わりに昨夜も家で、糖質0の発泡酒を飲みながら、引越し準備の仕上げに励んだ。夜もしっかり眠れたから、言う事は無い。今日も分娩多く、朝から何だかんだと忙しい。じわりと夏バテているが、後もう少しで一応世間は3連休だと思いがんばろう。
さてさて昨日の日記で、僕が人並み以上に分娩をこなせる理由は、助産師外来と深夜業務の削減にあると書いた。
確かにその2つは大きい。しかし考えたらその他にもまだ幾つか理由があった。
その内の一つの理由が、僕は仕事中に会議や話し合いをほとんどしないという点がある。
会議や話し合いをしないで、自分でどんどんモノを決める。だから仕事は速い。回りからも何時の間にやら仕事が済んでいる人間と思われいる様だ(自分では見えない所でせっせと仕事してるつもりですが)。
これは僕の周りには僕一人しか産婦人科医がいないから、話し合いや相談する相手がいないので当たり前と言える。
しかしその他に、病院全体の委員会活動などをほとんどしていないという点も有るだろう。要するに雑用?から逃げているのだ。 これは僕のズルイ点かもしれない(本質は通常業務が忙しすぎるからですが・・)。
昨日の少年サッカー大会での話し合いでも、僕は弁当準備の事やらゴミ出しの事やら各種配送業務の事など、何が問題になっているのかも良く把握していなかった。長男の時から入れれば僕も少年サッカー親さんベテラン組?に入っているのだが、こんな事ではいかんなあと思ったりする。
周囲や家族からはもうあきれめられているのかもしれないが、僕はきっと話し合いでモノを決めるという事が、あまり好きでない人間なのかもしれない。
そういえば自分の人生においても、大事な決定も全て一人で考え行ってきた。あまり人に相談したりという記憶は無い。自分の癖は良く分からないというが、そんな感じは確かにしたりする。 |
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Sustanableと言う事
昨日は割りと早く帰宅できた。僅かなチャンスに引越し準備の仕上げに汗をかく。夜中も眠れて満足だ。とはいえ今日も朝はやはりいきなりの分娩室からの呼び出しで始まった。
会陰裂傷のチェックをしながら聞けば、更に現在経過中の方が3人待機していると言う。今日もまた落ち着かない日となるのかなあと、少し溜め息が出た。
さて話は変わり、光ファイバーが新居に引かれて以来、引越し準備片付けをしながら密かに?ネットサーフィンをするという楽しみが自宅に出来た。今までのネット環境より随分と色々なページを早く快適に検索閲覧できる。
試しに自分のネーム関連で昨晩検索してみたら、この日記に様々なコメントを付けているブログを幾つか見つけた。自分の知らぬ所で知らぬ議論が展開されていたりすると思うと、不気味に思うと共にこれがネットの世界なのだなあと改めて思う。
もちろん誰かに読まれるためにオープンにしている日記なのだから、誰かにコメントを付けられる事は覚悟の上だし、ある意味歓迎すべき事なのだろう。さてその内の一つにこういうものがあった。
Shinozaki先生1人産婦人科常勤医の日常。
ヘルプの先生の助けを借り&4、5月は分娩制限し(ストップし)たりしてやりくりされておられます。日記からは上記記事的「市民の不安」は読み取ることは原理的に不可能なので市民の皆様の「ものわかり」が良いのか悪いのかわかりませんが…
ポリシー・スタイル・ビジョンが時々伝わってくる日記で、本当に大変そうです&大丈夫かなぁと思わされます。
少なくともsustainableではないですね…
中々辛辣な内容もあるので、どのブログにこのコメントが書いてあったかは、ここには書かないでおこう。
そのブログを読むと僕が如何に抑圧された人権無視の仕事量をこなしているかが分かる。そして見ず知らずの方から知らぬ間に同情をいただいていたのだなあと、なぜか複雑な感慨を抱いたりする。
とはいえ当の本人の僕としては、自分がたくさんの仕事をこなしているのは分かっているが、それほど抑圧されているとは思ってないから不思議だ。要はマインドセットの問題なのだろう。
しかしその最後の、sustanableでないというコメントは、そう思われるのも当然だと思った。
そのブログによると月20件の分娩で人権無視の労働環境に当たるのだそうだ。尾鷲の病院でも、破格の待遇に関わらず月10件の分娩で医師が悲鳴を上げたらしい。なお僕のところでは月30件の分娩は普通だ。去年の10月には46件の分娩があった。
しかし僕の記憶では46件分娩があった去年10月が堪らなかったかというとそうでもない。
大変だったのは特別な想定外の出来事があった時で、それは去年の1月や8月だ。10月は比較的大人しく済んで行った月というイメージである。大事なのは量よりも質だし、量をこなすには要領とシステムが大事なのだろうと思う。後はリスクをどう捉えるかで、それはマインドセットと周囲の理解次第となる。
なお僕がこれだけの数の分娩を比較的楽にこなしている理由は大きく2つある。
それは健診を助産師外来に回しているという事と、深夜の経産婦分娩において自分は出動しない様にしているという事だ。この2つが無ければ確かにこれだけの数をこなすのは心身ともに不可能だろう。もちろんsustanableでは無い。
要領を工夫すれば夜中の出動は減らせる。後は自分の体力とマインドセット及びモチベーション次第という事になる。
この辺から先が、それぞれの根性とか人間性に左右される事で、その人の持つ真骨頂なのだろうが、これはどうしたらどうなるという問題でもない。少なくとも愚痴だけ話して流されるのでは無くて、何らかの情報発信しながら自ら動いていく事が大事なのだろうとは思っている。 |
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里帰りの季節
昨日もなんだかんだと帰宅は遅くなったが、夜間の呼び出し業務は無しで済んだ。暑くて寝苦しい日が続いているが、文明の利器クーラーをかけて気持ちよく眠る。やっぱりクーラーの効いた部屋が一番だ。
とはいえ僕が子供の頃はクーラーがおいてある家は周囲に一件も無くて、夏になると皆窓や扉を開けっ放しにし、風を通しながら寝ていたのも思い出す。
それでも何とかなったのは、まだ40年前は地球はそれほど暑くなっていなかったのだろう。そう考えると今の高山は昔僕が子供の頃に住んでいた横浜より暑いという事になる。
確かに思い出すと、僕の子供の頃の暑さというのは、今の暑さと種類が違うような気がする。
今の夜の暑さはどこか人口的で、クーラーの室外機や車、アスファルトからの放射熱より出来ている。同じ温度でも今の暑さの方が気持ち悪くて健康に良くないんじゃないか。
さて今日はペーパーワークと検診業務で固めた水曜日。要注意の入院患者さんや各種検査もあるので、楽にしているつもりでも仕事は次から次へと現れる。
特に今日は里帰り分娩の方の紹介状の返事を随分とたくさん書いた。数えてみたら14枚ある。1週間の間に14人の里帰り分娩を受け入れる分娩施設も今時珍しいだろう。
産科医が一人しかいない施設で、これだけの里帰り分娩を受け入れている所は、国内で他に無いと思う。
飛騨地区は昔から里帰り出産が多い地域だったらしいが、特に夏の時期は里帰り出産が増える。理由は多分都会での分娩が暑くて堪らないからだろう。名古屋や東京よりも、高山はこれで随分と涼しい。
里帰りされる方の中には、特別なご立場にある方とか、珍しい聞いた事も無い病気を持っている方もいる。これはなかなかに複雑な気分だ。僕のところは産科医が一人しかいない分、様々な不都合が多い。その事を僕はきちんと科の玄関前に誰でも直ぐ分かる様に明示もしてある。
にもかかわらずこういう方々が、他の産科医から紹介され、僕のところでの分娩を選んで来ている。これは光栄と考えるべきかもしれない。一方そんなことで本当に良いんだろうかという気も心の片隅でしている。
僕は10ヶ月になった妊婦さんのほぼ全例で、しっかり歩いて児頭を骨盤に陥入させておくように指導している。その指導は、確実に安産に繋がり、僕の所では比較的他院より緊急帝王切開が少ない事とも関係しているはずだ。
しかしこれでもし高山が名古屋並みに暑かったら、とても妊婦さんらに外でガンガン歩けなんて指導は出来ないだろう。名古屋の暑さの中で2時間も歩けば熱中症は必至だ。
その代わりにクーラーの効いた大型シネコンとかのショッピングモールを歩けば良いのかもしれないが、それはともかく、近い将来名古屋の妊婦さんがこぞって涼しい地域での分娩を求め、高山にやって来る時代が来るんじゃないかと、少し空恐ろしくも思っている。 |
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飲んで食べても働きます
昨晩はグリーンホテル1Fのビアガーデンで、病棟のビール納涼会があった。看護師さんらと散々飲んで食べて楽しく過ごす。
昨年より新規改装されたビアガーデンは、新しくなると共に、料理の質も随分と高まった。食べ放題の割に、意外に美味しい肉や野菜が種類豊富に並んでいる。
巷ではバイオエタノールの普及により貧しい国に回る食料が不足しているとか、BRICS諸国の発展により燃料高騰が起きているとか、そういう暗いニュースが話題になっている。
とはいえ昨夜は山ほど並ぶご馳走の列に、日本はやはりまだまだ豊かな国なのだなあと改めて思った。たかがビール会だとは言え、贅沢は素敵だと思う。
さてそれでも僕は根が貧乏性なのだろう。食べ放題飲み放題となると、ついつい食べ過ぎ飲み過ぎてしまう。
一方若い看護師さんらはカロリーを気にしているのか、あまりひたすら食べ続けるという感じは無かった。ぶっ倒れるほど飲むという看護師さんもいない。皆大人で後先を考えてアルコールと食事を楽しんでいた。これもまた時代なのだろう。
僕も本当は健康と年を気にして飲み食いせねばならんと内心では思っていたりする。
さてさて例によって病院には気がかりな経過中の方も入院していた。飲み会の時刻と分娩がぶつからない様に早めに促進を中止してはいたが、それでも宴会の最中に各種問い合わせ電話が何度も病院からかかってくる。相変わらず落ち着きは無いがこれも慣れてはいる。
何時呼び出されるか分からないというのに、更に2次会でカラオケに行き、時代遅れの歌を遅くまで歌っていたりして、帰宅は遅くなった。
そして分娩はまたまた早朝未明の時刻となり、朝早くに起こされ出動を要した。
寝不足と二日酔いで早起きは辛いがこれも覚悟していた事だ。無事何事も無く生まれただけで有難いと思い、ふらふらする頭で出動し仕事はこなす。
続いてその後は何時もの寝不足外来が朝から晩までひたすら続き、今は脳内のアドレナリンが枯渇状態だ。
これだけ働いているのだから、多少飲んで食べて歌ってもそれが贅沢などと思う必要は無いかもしれない。たくさん食べて働ければ、それでハッピーな事なのだろう。あともう一つぐっすり眠れれば言う事は無いのだが、その望みだけはいつも中々適わない。 |
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高山も暑くなりました
代務の先生が来てくれているお陰で夜中に起こされる心配は無い。今朝方も2件続いて分娩があったらしいが、代務の先生に全て対応していただき、僕は何の心配も無く朝まで過ごす事が出来た。
今日は午後からタフな手術が入っている。色々な意味で大変な手術であったが、寝不足は無いから大丈夫だ。何時もの様に代務の先生のサポートの元きちんとこなす。
手術で疲れてはいるが、これから夜中にかけてまた更に分娩がありそうだ。代務の先生は先ほど帰ってしまったので、これからは連日産直の日々がまた続く。心安らいで眠れる日は短かったなあと思う。
さてまだ梅雨明けもして無いと言うのに、この土日はまた蒸し暑かった。僕はどちらかというと暑いのが苦手な人間なので、夏は嫌いだ。
高山に移住?した理由の一つは名古屋の夏の暑さに耐え切れなくなったからというのもある。せっかく代務の先生が来てくれているのだが、夜蒸し暑いと眠りも浅くなりその有難みも減る。
ここのところは毎晩クーラーを自宅でかけないと過ごせなくなった。
高山に来た10年前の夏は、自宅ではクーラーを全く使わないで過ごす事が出来たが、今やはそれは不可能となった。
地球は確実に温暖化していると思う。どうせならまるっと日本人皆でアラスカあたりに移住して、クーラーを使わない暮らしをすれば地球には随分と優しいだろう。しかし移住する事もなかなか楽でない事は、日々引越しの準備をしながら思う。
さてさて多分名古屋では、一日中クーラーの有る場所でないと過ごせない日々が続いているのだろう。
そういえばこの土日は暑さの中でも様々なスポーツ大会があちこちで開かれたと思う。しかしあまり暑い中スポーツすると熱中症の危険がある。
高山での少年サッカーでも。10分毎に給水タイムを取って試合をしている。更に暑くなると水分だけではなく塩もなめながら試合する事となる。
高山でもこうなのだから、岐阜とか名古屋での各種スポーツは大変だろう。実質真夏の炎天下にスポーツはもう出来ない時代が来ていると思う。まだもう少し先の話だが、夏の甲子園もテレビで見ているともう死ぬほど暑そうだ。
選手達も可哀想だし、近いうちに夏の甲子園は暑さで開かれなくなる時代が来るんじゃないか。熱中症で甲子園児の死亡事故が起きる前に、その事を真剣に考えて良い気はする。
高山では毎年冬は雪が積もるので、サッカーや野球といった競技は屋外で練習できなくなる。だから高山は少しその手のスポーツでは不利と言われてきた。しかしこれからは暑い都市部では夏にスポーツの練習が出来なくなる時代が来るだろう。そうなれば逆に高山の様な雪国に住んでいた方が屋外スポーツに適している時代となるかもしれない。
毎年少しずつ強くなっているという高山の少年サッカーを見るに付け、これから先は美濃のチームより高山のチームが勝ち続ける時代が来るに違いないと思ったりする。 |
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やっぱり攻めてる所が見たいけど
せっかくの代務の先生の来てくれている日曜日。貴重な週末だから何処か運動しに出かけたい気もする。しかし今日は次男三男のいる高山東小サッカー少年団のフジパン杯飛騨最終予選がある。一位で勝ち抜けば県大会から更に上の大会まで存在する比較的大きな大会だ。
子供達は兄弟共にレギュラー出場する予定だし、僕は朝一番でライン引きという親さんの仕事の当番にも当たっていた。ここは大人しく子供たちの応援に一日を当てるのが正解だ。その合間に引越し準備もまだたくさん残っている。
さて家の子供は成り行きで3人ともサッカーをやっている。サッカーは見て楽しく、やってもまた楽しいスポーツだ。僕も試合があれば、多くの親さん同様、子供達が活躍し勝利する事を期待し観戦している。
ところが家の子のポジションは、長男はGKで、次男は最終バック、三男はバックと3人とも守備側の位置にいる。誰か一人くらいフォワードにいて得点をどんどん決めて欲しいという、僕の儚い希望は、最初から崩れ去っているわけだ。
3人とも守備側なのは、性格かもしれないし、技術のせいかもしれない。いずれにせよ素晴らしい足技を持っていれば、当然攻撃側のポジションに回るだろうから、親に似て3人とも不器用なのだろうとは思う。
さてさて今日の大会の結果は、ここに書く気もあまり出ないものだった。例年通り、これから先の後半戦の戦いを期待しよう。
今日の最後の試合でここ一番のフリーキックを見事にチョンボした次男は、その直後にカウンターを食らい勝てる試合を引き分けていた。たまに得点に絡む時ぐらい活躍してくれよという親の期待は、残念ながら裏切られる。
ここぞというチャンスに決める一発勝負の強さを見せれない限り、フォワードにはなれんわなあと思う。たかが子供のサッカー試合とはいえ、「それはないよ」と気を落とし、今日は会場からこっそり?帰宅したのでした。
攻撃の技をとめるのがバックの仕事だけど、観客は鮮やかな攻撃が見たい

夏休みは走りこみダー
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エコ替えとかリサイクルとか
月2回しかない代務の先生が来てくれている週末だ。僕にとって気兼ねなく高山を離れる事が出来る貴重な週末である。(気がかりな患者さんがいれば、この月2回も無くなりますが・・)。
とはいえ家庭人?としての様々な業務があるので、代務の先生が来てくれていても、今週末で僕の自由時間は今日の午前中しかない。そこで貴重な時間を少しでも楽しもうと、朝方の涼しい時間帯に登山もしくはMTBで身体は動かしに出かけようと企んではいた。
しかし金曜午後の業務がしんどかった事もあり、今朝は脆くも早起きに失敗してしまった。目が覚めたら外はもうすっかり明るくなっている。これから家を出ても遠くには行けない。エアポケットの様に空いた貴重な午前中だったのだが、ここは各種雑用で過ごすしかない。ちと落ち込みながらも今日もまた一日引越し関係の準備に励む事となった。
さて引越しには各種電化製品の買い替えが付き物だ。
最近はエコ替えといって、より環境に優しい新製品に電化製品や車を取り替え様という運動もあるらしい。しかし古いものを大事に長く使う方が、本当はより環境に優しいという価値観もある。
メーカー側の新製品を買わせようという思惑が見え隠れするし、旧製品を解体リサイクルに回すのがどれだけエコなのかはっきりしない点も有る。このエコ替えという言葉は、どこか胡散臭くてちと好きになれないなあと思う。
しかしそれでも家族の各種思惑が交錯し、引越しに際し冷蔵庫くらいは新製品に替えようという事になった。
新婚の時に買った冷蔵庫もまだしっかり動くのだが、夏の間はいつもウンウン唸って大量の電力を消費している雰囲気が漂いまくっている。
ここは新型の電力消費の少ないタイプに変えてみるのが賢い選択のような気がしたのだ。というわけで今日は大型電気店に行き、省エネ型の新型冷蔵庫を購入する。
エコ替えという言葉に上手く乗らされた気もしないではないが、電気屋さんとしては「毎度あり」という感じであった。
さてさて冷蔵庫やテレビは、新しいものを買えば古いものを電気屋さんが直ぐに引き取ってリサイクルに回してくれる。もしこれが車だったらそれなりの下取り料も付くだろう。しかしこれが全く出来ないのがパソコンだ。
今家には全く使わないのに図体は大きなPCが一台置きっぱなしにしてある。これを購入したのは旧冷蔵庫より随分と新しいのだが、基本ソフトはウィンドウズ95で、今ではほとんど使用に耐えられない無いタイプだ。つまり当然とっとこ棄てたい。
しかしPCは何故か何処の電気店でも引き取ってはくれないし下取りもしてくれない。かなり面倒な手続きを経て自分でメーカーにリサイクルに回さないといけないのが原則らしい。今回引越しに際してどうもこの旧型PCがお荷物になりそうだ。
まだ使えるのに新品と交換するものとか、棄てたいのに棄てれないモノとか、世の中にはいろいろなモノがある。どこがどうしてこうなるのかは、例によって良く分からない。
こんな事に悩んでもしかたないのだろうが、モノの新旧交換というのは難しいものだ。結局はそれぞれの価値観で決めるしかないのだろうが、トータルで一番良い形での、新旧入れ替え方法が分からない所が、面白くないなあと感じてはいる。 |
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コミュニケーションの時代ですから
今朝も分娩室からの呼び出し電話で僕の一日は始まった。何時もの事でさくさくと出動し仕事はこなす。その後は忙しい外来で、次いで午後から手術が2件待っている。
今は手術と外来の合間の短い時間にこの日記をアップしているが、こういう時間が取れるという事は、今日は比較的楽に外来が進んだという事だろう。
さて昨日の夜も子供のサッカーに少し付き合った後に、引越し予定の家で新しいPCとにらめっこして過ごした。今回新たに価格ドットコム経由安売り通販で購入したPCは、バイオの最新機種(多分)に当たる。その目玉は綺麗に地デジが見えるという事であった。
なお新しい家では従来のアナログアンテナやBSアンテナは立てなかった。理由は3年後にアナログ放送は見れなくなるという事だからだ。また今回噂では3年後以降は地デジを通じNHKのBS放送が見える様になるという話も聞いた。しかしこれは未確認情報なので気になる方は各人NHK?に確認してみてください。とにかくそんな訳で僕の新しい家では地デジテレビしか視聴できない。今までリビングにおいてあったテレビはとりあえず押入れ行きとなる。
今のテレビをそのまま使うには地デジチューナーを購入しないといけない。ここで近い将来安くなるに違いない地デジチューナーを購入するのも癪だ。そこで今回僕は快適ネット環境も求め、地デジも見れるデスクトップ型PCを、大枚叩いて新たに購入する事にしたのだ。
そこで昨夜は一昨日夜に続き、その設定やら何やらで、少し汗をかく事となった。
こういう事も楽しいと思ってやれれば良いのだが、時々新しいPCが変な動きをしたり、いきなり想定外の画面が現れたりするので、それなりにストレスを感じる。
そんなこんなで一応綺麗にテレビもPCで見える様になったが、普通のテレビと異なり画面が現れるまで多少の操作が必要なのが気に食わなかったりする。
さてさて今やコミュニケーションの手段は百花繚乱の時代だ。テレビでは地デジにアナログ、BSにCS、更にケーブルテレビもある。電話ではNTTの光電話にプロバイダ提供IPフォン、もちろん普通の固定電話回線の他に各種携帯電話も花盛りだ。
ネットでは光にADSL、そしてケーブルネットサービスを利用する事も出来る。これらのどれを選ぶのが一番賢いか、僕のような素人には全く見当付かない。話を聞いて理解するだけで一苦労だ。
結果的に僕はネットは光で電話はNTTの光電話、テレビは地デジのみという選択をしたが、それが賢いのか分からない。
自分では一番単純な選択をしたつもりなのだが、それでもそれなりの手続きと手間を要した。停電時にどうなるかも心配だ。
さてここまで来て、多分今世間で一番強いコミュニケーションツールは携帯電話であると気づいた。
今朝のニュースでは新発売のi-phoneというのを使えば、携帯でストレス少なくネットも出来るという。ただこれではワンセグテレビが見えないとも報道されていた。となると新型携帯とケーブルテレビサービスをネット混みで利用するのが、今一番ナウくて賢いのかもしれない。
全く今やコミュニケーションツールの戦国時代だと思う。しかしその一方でどこか危うさも感じる。
機械を通じて繋がっていればそれで良い訳ではないのは当たり前だ。直接話し合わないと分からない事もあるだろうし、これが男と女だったら直接触れ合わない限り子供は産まれない(例外もありますが、それはまた別の話)。
僕は仕事柄嫌でも毎日多くの人と直接話をしているからマシだろうが、機械を通じたコミュニケーションだけで満足できる世の中になっては、本当はいけないんじゃなかろうかという気持ちは持っている。 |
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光ファイバー引くのにも
昨日は比較的業務を楽に設定している水曜日だった。手術も入れずに済んだのでスムーズに行けば比較的早く帰宅できる。
そこでこういう日に合わせ、昨日の午後は新しい家へ光ファイバー引き込みをする段取りにしておいた。同時に光電話やプロバイダ等の手続きも行う予定だ。
光を引くには高山の場合、NTT西日本を通し、ファイバーを自宅まで引き込んでもらわないといけない。
そこで比較的時間の取りやすい水曜日の午後3時から5時の間でNTTさんには工事をお願いしてあった。そのため昨日は午後3時に間に合わせるためにまたまた仕事を急ぐ必要があった。
ペーパーワークや検診業務は急いでこなす事で何とかなったが、自然の営みには何ともならない事がある。一人経過中の方が分娩室に残ってしまった。
詳しい説明は避けるがとある理由で要注意な患者さんだ。油断して目を離す訳にはちょっといかない。しかしそこは約束があるので、優秀な助産師さんらに後を託し、僕は一時病院を外出する事とする。
さて当然の事ながら敷設工事は下請けさんが行う。間には色々な人が介在するのだろう。
僕は午後3時から引き込み工事が始まると思っていたが、下請けの工事の方は午後5時からだと思っていたらしい。良くあるちょっとしたコミュニケーションエラーだが、僕はイライラしながら3時から5時にかけて業者さんを待つ事となる。待っている間に要注意の方がどうなるか分からず、僕は気が気でなかったりする。
ファイバーの引き込み接続自体は、突然降り出した大雨の中の工事だったが、5時から30分ほどでスムーズに終わった。
しかしちょうどその間に要注意の娩出が重なる。結果的にはスムーズに行ったが、これは運が良かったからに過ぎない。工事終了後大急ぎで分娩室に戻り、きちんとそれなりの対応はできた。
さてさて実はその間、分娩室スタッフ以外にも、もう一人僕を待っていた方がいた。
約束の時刻より早くみえたインターネットプロバイダの無料パソコン設定サービスの方だった。
彼も遠くから高山まで来て、大分待たされていたご様子だ。とはいえ遅くなるまでPCをいじり、きちんと新しい家の新しいPCで光インターネットは出来るようにしてくれる。
ただ例によってセキュリティソフトの設定などに時間がかかり、ちょっと中途半端な感じでの設定となった。
というのは新しいパソコンなので、なにかやりながら次々と新しい更新プログラムというのが入ってくる。其の度にPCに負担がかかるらしくて、新型PCですら時々プッツンするのだ。
その後設定サービスの方が帰ってからも自宅で僕一人で、新しいPCに向かい、何とか登録だ何とか設定だとかでいじっていたが、もう何が何だかという感じだ。下手に何かしてメールアドレスやHP設定に支障を来たしても嫌だというのもある。
色々な自動更新プログラムで負担がかかったのだろうか、それともビスタがいけないのか、パソコンのスピードも遅く感じて、それにもイライラしたりする。
世間的には多くの人と繋がり、影響を与え合うインターネットの様なシステムはとても素晴らしいと考えられている。しかし繋がるには手間がかかるし、もちろんそれなりのお金もかかる。面倒で複雑な事も多い。
変化のスピードがあまりに激しいネットという分野での事だからだろうが、光ファイバー一つ引くのにも何でこんなにイライラせんといかんのかなあと、内心面白くない気もする。
こんなHPを作っていて矛盾しているが、闇夜でもピカピカ光る幾つもの新しい各種接続機器を見ながら、現代社会と決定的に繋がる気味悪さみたいなものも、どこかで感じたりするのだ。
光インターネットと光電話ができるには、最低3つの接続機器に1つのPCと電話機。それぞれにコードとコンセントが必要。それに伴う工事や手続きもありました。
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捨てる事が大事なんですけど
昨日は仕事はハードだったが、それでもまあまあの時刻には帰宅できた。幸い要注意の方はいても、分娩経過中の方はいない。
ここはビールを飲みたいのをグット我慢して、久しぶりにクアアルプへ自転車漕ぎに出かけた。ビールはその後の楽しみにとっておけば良いし、そうでもしないと運動不足が著しいのだ。
今夏は一念発起?して自宅でのビールを糖質0の発泡酒に変えている。これで夏バテによる食欲不振も加われば少しはダイエットできるのではないかと、甘い期待を抱いているがどうだろうか。
さてさて話は変わり、今の僕の大事な仕事の一つに引越し準備がある。まとまった準備時間が取れないので、毎日すこしずつ荷物をまとめるのが今の僕の日課だ。昨日一昨日はちょうど登山装備の整理の真っ最中となった。
僕は高校1年生の時から登山を始めたので、登山暦はかれこれ30年近い。配偶者と知り合ってからの期間よりも、医療に携わっていた期間よりも、何よりも長いのが僕の登山暦だ。
にもかかわらず大した登山技術を持っていないのが難点だが、それはさておき、家においてある山装備も膨大な量になっている。どうやら倉庫2つは山装備で全て埋まりそうだ。
一昨日も家の押入れの奥底を覗いたら、埃をかぶったザックが10個も出て来た。更にアイゼン、靴、シール、スキー板、寝袋、マット類がそれぞれ5組以上は揃っている。何本ものロープやテントもあるし、今では使う事も無い古いハーケンやアイスピトンも次々と出て来た。
もちろんこれらの装備は古いものが殆どで、今現在、実際の使用には供せ無いものばかりだ。しかしまだ使えそうなものは棄てるのも忍びなくて、何となく其の大部分を段ボール箱にまた詰めなおしていたりする。自分でもこんなもの取って置いてどうするんだという感じだ。
また今時はゴミを出す事自体が分別やら何やらでちと面倒という面もある。多量の中途半端に使用したガスボンベや残った白ガスの類なんてどうやって棄てれば良いかと頭悩ませていたりする。
本当はもっときちんと要らないモノはざくっと棄てないといけないと分かっている。しかし気持ち的にもゴミ処理的にも簡単に棄てれないのは困ったものだ。
何でこんなもの取っておくのと、山装備で一杯の倉庫を見て家族から睨まれたりする。
「もし地震とか大規模災害が起き、避難所暮らしが必要になったら、これらの山装備がきっと役立つのだ」と苦しい言い訳を僕は考えているが、どうもあまり説得力は無さそうだ。 |
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飛び込み流産とか飛び込み早産とか
朝から晩までひたすら外来が続く火曜日。僕にとっては特別な事が無くても最初から忙しい事が分かっている一日だ。心を無にしてひたすら数をこなす時間が続く。そこに更に輪をかけて色々な事があり、今日はちと堪らん一日となった。
まずは朝一番で飛び込みの中期破水処置が入る。過去には一度しか妊婦検診を受けておらず、週数は20週程度で破水している。既に羊水はほとんど無く、胎児が助かる見込みは無い。これはやや手間がかかる。2日がかりの流産処置が必要だ。
更に続いて忙しい午前の外来の真っ最中に、既往帝切3回目の陣発入院の方が緊急受診してきた。
この方も過去に検診は1回しか受けておらず、正確な週数は不明である。しかも複数の分娩施設で不払いのため、分娩を断られていた方だった。僕はただでも忙しい。この期に及んで、不払いただ働きがどうのなんてつまらん事は言わないが、できる事なら他院に受診して貰えればと内心少し思ったりする。
しかしここはそれを堪えて、午前と午後の外来の合間に緊急手術を無理やりねじ込んだ。他の手術で忙しい外科の先生にも無理言って助手をお願いする。
緊急で開腹すると既に子宮破裂状態で、混濁羊水が腹腔内に漏れ出す寸前だった。無理しても急いで開腹して良かったと思う。児は元気に泣いてくれた。
そんなこんなで、午後の予約診察は1時間遅れのスタートとなった。多くの外来患者さんはイライラしながら僕の事を待っていたようだが。そんな事気にしている余裕はもちろん無い。これまたひたすら午後の診察を少しでも早くこなすだけだ。
さてちまたでは医師不足が原因で、医療機関未受診の飛び込み分娩が増えているというニュースが流れている。しかし僕の記憶の限りでは飛び込み分娩は今も昔もたくさんあった。医師不足がこういう危険な飛び込み分娩を増やしているという考えはちと筋違いだと僕は思う。
こういう飛び込み分娩の多くの方は、複雑な家庭事情を抱えていたり、経済的に困窮している方が多い。医療機関への不払いを抱える方も多い。きっと社会から取り残されてる面もあるのだろう。
僕にはそれらの内部事情までコミットする能力や時間もないし、立場でもない。その代わり持てる医療技術は、他と区別する事無く提供してきた。それがある意味僕のような忙しい一医者のできる唯一?の事だ。
それ以上の事は地域社会や、世の中の仕組みで何とかしてもらいたいと思うが、経済的に困窮していながらパチンコ好きとか、タバコの匂いがしたりとかする患者さんも多い訳で、事情は複雑だ。
今ここで優勢保護の思想について、とやかく偉そうに述べる気はとても起きない。
産婦人科はあまりにエグイ事が多いのだが、一人一人の産科医は目の前にある局面を打開する事で精一杯だから、それ以上の事は要求しないで、ととりあえずここに書いておこう。 |
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やっぱり実話が面白い
昨夜は分娩入院も無く平和な夜だった。それを良い事についつい昨夜の中学サッカー祝勝会では飲みすぎてしまった。そのお店の焼酎はなぜか何時も酔いが深い。
深夜に泥酔状態で帰宅して、シャワーも浴びずに寝てしまう。気づいたら朝が来ていた。夜中に仕事で起こされなくて良かったと思う。
お陰で今日の午前中は二日酔い頭での業務となった。予約診察のみの月曜日で手術も無いから大丈夫だろうが、朝一番で非定型的な急患さんの診察があり、頭が少し混乱したりする。あまり飲みすぎて爆睡すると脳細胞が死ぬよと毎度の事ながら反省していたりする。
さて昨日の夜の飲み会では、中学生達の内輪の暴露話が次々と明かされ、ことのほか楽しい夜となった。爆笑ものや感動もののエピソードもあって、ここに一気に書いてしまいたい所だが、リアルな登場人物もいる事だし止めておこう。この日記を読んでいる身近な方々も徐々に増えつつある。全ては子供達が勝ったお陰で、面白おかしく聞けた話だ。やっぱり実話はドラマよりずっと面白いと思う。
更にまた昨日の夜は、古川の☆さんが持って来てくれた釣ったばかりの新鮮ピチピチ鮎が飲み会のご馳走の一つに並べられた。何でもできる自然観察者☆さんはスキーやキノコ取りも達人なのだが、鮎の友釣りも名人級なのであった。
昨夕☆さんが僕の新宅までわざわざ持ってきてくれたクーラーの中を見ると、釣ったばかりの50匹近くの鮎がぴちぴち跳ねていた。
その内半分以上を惜しげもなく振舞っていただいた☆さんには感謝感激である。お店の人に調理していただき、美味しく皆で一つ残さず頂きました。
若鮎も少年サッカーも今が旬なのだろう。子供達が何処まで勝ち進めるか分からないが、土曜日に勝った強敵中学は今春の大会で県で3位になったばかりと言う。そこに勝ったと言う事は、これからが期待ばかりが膨らんでしまう。ぜひともこれから先できるだけ上位まで勝ち続け、更に今後も旬の期間を長く楽しませていただきたいと思う。
数時間前まで宮川を泳いでいた鮎たち

数時間後には皆のお腹の中へおさまりました
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10年ぶりの優勝でした
今日は長男が東山中学校サッカー部で中体連の高山市予選の決勝があり、次男三男が東小サッカー少年団でフジパン杯の予選が入っていた。つまり朝から晩まで子供たちのサッカー観戦で楽しめる一日だ。観戦するのは楽しいが準備や会場移動は大変である。
しかもその間に仕事では分娩も入るし、私用では引越しの準備を少しでもしておかないといけない。 というわけで今日も大忙しの一日なのであった。もちろん暑い中戦う子供たちはもっと大変だろう。
さてそのサッカーの結果といえば、まず東小サッカーチームは1勝1敗で何とかフジパン予選はぎりぎり突破した。
長男の方と言えば昨日の勝利の勢いをそのまま持続し、今日も2連勝。中体連市予選を4戦全勝で1位突破を決めた。これで地区大会ではシード校の中に入る。大きな成果と言えるだろう。
今日の大会では優勝旗も手に入れて、選手達は皆大喜びである。優勝旗の記録を見ると、東山中学校がこの予選を1位抜けしたのはちょうど10年ぶりの事であった。まずはおめでとうという所だ。
これからは親さん同士で祝勝会の予定だ。何故か祝勝会には子供達は呼ばれずお留守番となる。
「戦って勝ったのは僕たちなのに、何で親が祝勝会で、子供はお留守番なんだ」というとても最もな指摘が子供達から漏れてはいたが、それはおいといて、まずは今夜は美味しいビールが飲めそうだと思う。
今日も熱い戦いだった

優勝おめでとう

優勝旗の記録を見ると10年ぶりの勝利でした
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もしかして彼らはゴールデンエイジかも
休日の土曜日だが今朝も午前5時に分娩があり、呼び出し電話で起こされた。どちらにしても忙しい週末なので、早起きできてかえって良かったと思う。もちろんさくさくと出動して仕事はこなす。
その後夕方から夜にかけても、シリアスな急患さんの対応に追われたのだが、その内容はちとこの日記にはかけない。
さて今日も色々な事があったが、中でもメインイベントは長男のいる高山東山中学校の中体連サッカーが始まったという事であった。
そしてあろう事か東山中はその初戦で、高山で最強と目されている松倉中と当たり、第2戦で2番目に強いと目されている日枝中と当たる事となっていた。何たる運の無い組み合わせだと思う。
すなわち今日の2つの戦いは、東山中学サッカー部にとってこの3年間の練習の成果の全てが試されると言って過言で無い戦いだった。2試合ともぼろ負けだったら、その段階で長男の中学サッカー活動は実質的に終わりとなる。長男にとっては大事な決戦の一日なのだ。
さてその結果は意外なものだった。大方の下馬評をしりぞけ、東山サッカー部は初戦を1−0、第2戦を2−1で快勝する。これは意外な好成績だ。まだ先には古川中など強敵が待っているのだが、出来すぎのスタートと言えるだろう。
中には機嫌を害される方もいるかもしれないが、東山中サッカー部というのはもともととても弱い部だった。
長男が1年生で入部したての頃は連敗街道まっしぐらの最中で、公式戦で勝った事が無いと言われていたくらいの弱小だったのだ。おそらくこの10年間で一度も県大会に出場した事は無いだろう。
それが長男の世代が2年生になると、途端に高山市の下位リーグから上位リーグに上がる事に成功し、今年彼らが3年生になると高山で1位になりそうな勢いを示している。ドベからトップになるなんてなかなかやるなあと思う。
そういえば彼らは小学生の時もそれまで弱小だった東小サッカーチームを一気に強いチームに押し上げ県大会に進み、岐阜県の全小学校の中で16位という成績を残した。
その時の意外な彼らの快進撃振りに僕はちと興奮して、それ以来僕は少年サッカーのファンになった事を思い出したりする。
その後彼らの世代が中学校に進むと、一部の有力選手は中学校の部活ではなくクラブチームに所属するようになった。
そのためやはりちょっと弱くなったかなあと感じていたのだが、ところがどっこい今日の彼らの戦いは立派だった。これは小学校の時の様にまた快進撃をしてくれるんじゃないかと、思わず期待が高まってしまう。
運も味方していたが、概ね押し気味だった今日の戦い方を見ていると、これはこれからそれなりの上位まで進めるんじゃないか。これで県大会まで進めば、彼らはきっと東小、東山中サッカー部のゴールデンエイジと呼ばれるに違いない。
初戦で強敵相手にセットプレーから貴重な一点をもぎ取る

GKの長男も今日は判断が冴えていたような・・・
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過去を振り返るには早すぎる
昨日は誘発分娩がスムーズに進んでくれたお陰で比較的早く帰宅できた。
この時とばかりに昨晩は夜遅くまで引越し準備に大汗をかいた。引越し予定日まで様々な予定がぎっしりと詰まっているので。僕にはまとまった引越し準備時間というのが無い。時間のある時に少しずつ準備をしていかないと後から大変な事になるのが目に見えいているのだ。
なお今時のお引越しはお任せ楽々パックとかで、引越し業者さんにお願いすればまとめて楽できる様になってはいる。
しかしこの機会に様々な過去の遺物の整理もしたい。引越し先は自宅から徒歩5分の近距離にある。できるだけ自力で引越しを済ませるという事で、業者に払う費用も安く上げてしまっているから、尚更自分でしっかり引越し準備をしておく事が大事になっている。
さてさて昨日はそういう事で押入れの奥から、埃をかぶった過去の様々な自分の写真や記録を引っ張り出しては整理していた。もう猛烈に懐かしくて涙が出てきそうな過去の産物もある。今は亡き方々の手紙や懐かしい新聞記事、写真が出てくるとついつい手が止まり、仕事が先にはかどらなかったりした。
僕は過去に様々なスポンサーをつけて山登りをしていた時代がある。そういう関係でドキュメンタリー番組になったり、新聞に連載記事を載せていたり、はたまた漫画の題材になったり、雑誌の表紙になったりした事もあった。すべて今は遠い昔の事だが、お陰で手元にある写真や新聞、8mmビデオなど記録媒体の量は膨大になっている。スライド写真だけで大きな衣装ケース5箱分になった。
もちろんこれらの写真をゆっくり眺めて整理する時間は無い。埃を払うと移動しやすい様に片付けるだけだ。
これらの記録類はまた新しい家の何処か押入れの奥にしまわれるのだろう。そうすれば今度はほとんど永久に誰の目にも入らないまま眠り続ける可能性もある。中にはかなり珍しい写真もあるので、勿体無い気もする。しかしそれは仕方が無いことだ。
運良く老後まで僕が生き続ける事が出来て、身体が碌に動かなくなったら、其の時にまたそれらの写真や8mmビデオを取り出して眺めて涙を流そう。
僕にはまだまだ未来がある。過去に捉われるのは早すぎるのだ。
そういえば昨夜のテレビドラマで主人公のイケメン医師がヘリコプターに乗って活躍するというものがあった様だ(僕は見て無いけど、配偶者は見ていたらしい)。今朝のモーニングショーでは、やはりかっこいい産婦人科医(多分)が活躍する別のテレビドラマの宣伝をしていた。同時に報道では地方の医師不足のニュースも流れている。僕は今それらの局面の矢面に立つ人間の一人でもある。
僕は何時でも現在進行形で生きてきた。テレビドラマのイケメン医師とは大分異なるが、何時でも現場で本番モードで生きてきた。
これから先に自分の身に何が起こるか分からない。ただ過去を振り返る時間があるのならば、現実に目の前に現れる様々な出来事と戦っていた方が、まだずっと面白いし意義有る事なのだとは思っている。 |
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わけ分からない名前の方が良いのですかねえ
日々の仕事に疲れてはいるが、同時に運動不足も著しい。
昨夜はちょうど週一回の子供との合同サッカー練習の日に当たっていた。
帰宅後夕飯代わりにオロナミンCを2本飲んで練習に駆けつける。何とか最後の30分位は合同練習に参加する事が出来た。短い時間にせっせと動いてできるだけしっかり汗を流す。運動できる時に良い汗を流しておかないと、ますますストレスが貯まる一方だ。
その後は子供を連れて引越し予定の新居の方に移動し、念願の新品エコキュート湯で一番風呂にも入った。別に家のプロパンガスで沸かした風呂の湯も、電気の不思議な力で沸かした風呂の湯も、全く同じお湯な訳だが、何となくそれでも少しだけ嬉しい気分になる。
その後はもう疲れきって遅い夕食を食べるとバタンキューで眠りに付いた。その後起こされる事無く朝までしっかり眠れたのはラッキーだ。お陰で今日の仕事は寝不足無しでまあまあスムーズに運んでいる。
さて月初めのこの時期ならではの僕の業務にレセプトチェックというものがある。
レセプトというのは簡単に言えば、病院の診療報酬の請求明細みたいなものだ。病院の利益というのは基本的にこの診療報酬から成り立っている。レセの中味を見れば手術や治療の値段がそれなりに細かく記載されている。
さてこの4月から病院の診療報酬の請求方法がDPCというマルメ請求に代わり、このレセプトの中味が分かりずらいものに変わった。それ以前のレセプトも分かりずらかったが、それに輪をかけて何が何だか分からなくなったのだ。
だから今までも形だけの僕のレセプトチェックだったのだが、この4月からは更に形骸化したチェックとなったと言える。これは多分日本中何処の病院でも似たよう現象が起きているだろう。
ある意味この手のレセプトチェックに力と時間を注ぐ医師というのは、よほど暇で真面目な医者か、そうでなければ何らかの理由でこういう事に特別な興味を持っている医者か、そのどちらかだとしか僕には思えない(これって偏見ですか?)。
どうせマルメなら、切迫さんは幾ら、分娩さんは幾ら、筋腫さんは幾ら とか全てすかっと決まってれば単純なのだが、実際の診療報酬は、一人一人の患者さんでマルメ部分と出来高部分が複雑に混在している。
更に切捨て部分とか、保険と関係ない自費部分も有る。とても素人には理解できない。僕だって良く分からない。
これはきっとわざとお上が分かりずらくしてるのだろう。
新しいレセプトでは、単なる流産の病名も「胎児及び羊膜腔に関連する母体ケア、予想される分娩の諸問題、産科手術を伴う異常分娩」となる。これじゃあ何の事だか普通は分からない。
そういえば話は変わり、国立大学の産婦人科教室の名前も今時は「女性生殖器分野、腫瘍制御学講座、云々以下省略」と妙に長く複雑となっている。これは多分わざとモットモらしい名前にしているのだろうが、もちろん僕も含めて多くの人には何が何だか分からない。
誰がなぜこういう名前を考えるのだろう。 Simple is bestとかFunction is beautyとか、そんな言葉が逆に思い浮かぶが、とにかくこの手の名前は美しくも無ければ機能的でもない。
何ともいえない困ったお役所の事情と言うのが、こういう名前から垣間見えるなあと思うのは、きっと僕だけでは無いに違いない。 |
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寝不足なのは僕だけではない
昨晩はいちおうしっかり眠る事が出来た。とはいえ毎日が激務なので疲れは少しづつ貯まっている。中途半端に蒸し暑いこの時期ならではの寝苦しさの影響も有るだろう。
今日も午後から大きな手術が組んであり、手術に間に合わせるため、午前中はひたすらのペーパーワークとなった。
月初めならではのレセプト業務もあるが、後回しに出来る事は全て後回しにして何とか手術時刻には間に合わせる。
今日の手術はこれまた事の他タフだった。
手術前半のオリエンテーションの乱れが、後々まで手術操作を手こずらせる原因を作ったりする。要するに手術が下手だと言われればそれまでだが、人間の身体はそれぞれ微妙に異なる。解剖学的にここだという場所に目指すモノが上手く見つからない時も有るのだ。
この手の大きな手術をする時は、僕はいつも外科の先生に助手をお願いする。いざという時のリカバシーショットの手数の多さは、平均して婦人科医より外科医の方が多いからだ。
ところが今日は助手を務めてくれる外科の先生方も何だかじわりと疲れているご様子だ。聞けば昨日の午後から今朝未明にかけて大変な手術が続いていたらしい。
今日は珍しく外科の先生方が2人も手術に入ってくれたのだが、2人とも眠そうで辛そうだった。これで自分が執刀する立場ならそうはならないのだろうが、目をつぶれば寝ちゃうんじゃないか心配だったりする。
寝不足手術の辛さは僕も人一倍身に沁みている。とはいえ僕も疲れた身体に鞭打って執刀している訳で、外科の先生に休んでくれと言う事も出来ない。医師の世界は辛いと思う。
自分の健康を削ってまで、他科の手術を手伝わないといけない外科の先生方には感謝しないといけない。高山のみならず日本中で多くの医師が、毎日患者さんを救うために身を削って働いている。
寝不足手術は僕の専売特許で、僕ばかり特別辛い思いをしているかのように時々この日記に書いているが、実際はそんな事は決してないのだなあと改めて思い、今日も身体に鞭打ち働くのだ。 |
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ヘリコプターの燃費とか
昨夜は夜中に呼ばれる事も無くきちんと朝まで眠れた。運動不足で仕事によるストレス疲ればかりが貯まっているから、気持ち良い熟睡感が得れたというほどではないが、まあぐっすり眠れたから文句は無い。
今日も一日中の外来と、その合間に入ってくる各種処置、小手術で忙しい。とはいえこれも何時もの事だと言えば其の通りだ。
さて今日からまたガソリンの値段が上がるらしい。ここの所月初めのニュースは全てガソリンの値段から始まっている気がするが、それほどガソリンの値段というのは生活に直結しているのだろう。
一方ガソリン値上げのお陰で車の交通量は減少しているという話も聞く。二酸化炭素排出削減にはガソリンの値上げは役立っているに違いない。かく言う僕もそれなりにエコドライブを心がけ、更に一層のガソリンを節約しないといけないと思っている。
なお僕の家にはFFのイプサムと4WDで軽のテリオスキッドという車がある。イプサムの方が排気量3倍あるのだが、どういう訳か燃費はイプサムの方がちょっと良い。この差は高速道路を走ると更にはっきりと出る。たまたまイプサムのエンジンの出来が良かったような気もするが、4駆というのはパワーはあっても環境にはあまり優しくないに違いない。
さてさてここまで書いて、ふとヘリコプターの燃費が気になった。というのは僕はたまに高山から都市部病院まで母体搬送を依頼する事がある。時にその移送手段が問題になるのだ。
前にも書いたが妊婦さん搬送の場合、その移送手段はヘリコプターよりも救急車の方が色々な意味で優れている。
手配の時間、乗り降りの手間、ヘリポートから病院窓口までの移動、高度による気圧変化、揺れ、音、更には移動途中で何かあった場合の妊婦さんの不安感など、総合的に考慮すると、ヘリの飛べない夜間や悪天時を除いたとしても、ほとんどのケースで救急車の方がヘリより望ましい。
しかし県としてはせっかくのヘリコプターをもっと利用してもらいたいという思惑もあるらしい。高価なヘリだ。もしもの災害時や山岳遭難以外にも、普段から出動機会があった方が良いのだろう。台数の足りない救急車を地域に確保しておくという意味もある。
そこでヘリの燃費がどんなものだか、ちょっとネットで調べてみた。なお県の防災ヘリがレギュラーガソリンで動いている訳は無いだろうが、おそらく似たような燃料で動いているものとは思われる。
調べたらやはり想像に違わず、車と比べ約10倍強の燃費がかかるらしい。つまり高山から岐阜までヘリコプターを1往復させる燃料があれば、救急車を10往復させる事が出来るのだ。もちろん排出CO2の量も10倍(多分それ以上)という事なのだろう。
僕は山に行く時に何時も車を使う。時には富士山とか新潟県の県境とか遠くまで走る事もある。しかしそれを補ってあまりある二酸化炭素の排出を、ヘリでなく救急車を選択することで節約できるのだ。先日僕は岐阜までの母体搬送をヘリでなく救急車でお願いしたのだが、其の判断は正しかったとますます確信を強めた。
そして環境の為にも山岳で遭難しないよう気をつけなければならないと、更に肝に命じるのでした。
昨夜のGSでは、少しでも安いガソリンに行列が出来ていました
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