2001年、オリンピック開催が決定してから、
英語教育に力を入れてきたはずの中国。
それでも、それが民衆レベルにまで広がるのには
まだまだ時間を必要としたようで・・・。
【ニュースソース:人民網】
http://society.people.com.cn/GB/86800/7209332.html
貴陽(Guiyang=地名。貴州省の省都)区を走る鉄道の
英文表記がすごい!という話。
「貴陽乗警支隊」、つまり「貴陽鉄道警察部隊」
の「貴陽」部分の英文表記が
「The expensive sun」
一体どうしちゃったんでしょうか。
何故素直に「guiyang」って書けなかったんでしょうか。
貴州省は、昔から
「天に3日の晴れの日なし、地に3里の平地なし、民に3分の銀もなし」
と揶揄されるような土地。
温暖な気候の割には曇りの日が多く、
この地域では、晴れの日というのは貴重でした。
「貴陽」という地名も、この土地では
「太陽は貴重な存在」というところに由来しています。
・・・が。
いくらなんでも、
「Expensive sun」(高価な太陽) はないでしょ!
せめて「valuable」なら良かったものを!!
貴陽区鉄道主任のコメントも、この翻訳に負けず劣らずすごいです。
「指摘があった表記に対しては既に修正しました」
↑自分のナワバリの地名ミスぐらい、
人様から指摘される前に自分で気付こうよ!
「表記を作成した際、外国語の専門家を招いて作成したのですが
中⇔英文理解の上で誤解があったのでしょう。」
↑異文化コミュニケーションの難しさ、バンザイ!!
ここまでハイレベルなものまでもが
「誤解」の一言で済まされるのであれば、
世の中、大抵のことが「誤解」で片付くと思います。
「外国人の乗客もいますが
今まで、指摘を受けたことはありません」
↑こんだけぶっ飛んだ翻訳を目の当たりにしたら、
ご丁寧に指摘して直させるのではなく、
ネタにして未来永劫まで楽しもうと思うでしょうね。
その他の翻訳ミス(上記URL参照)もツワモノぞろい。
もはや無法地帯です。
URLでも触れられていますが、
レストランのメニューやホテルでも、外国語表記はめちゃくちゃ。
被害が出ているのは英語だけではありません。
日本語のめちゃくちゃ度合いも、ひどいもんです。
以前、友人が泊まったホテルで、ホテルの風呂場に
・気をつけて滑らかだ(訳:滑りますので気をつけてください)
という標識が掲げられていたそうな。
私が先日買った水筒には
・日本の、最新科学技術ぬより研究する。
開発したコップ使いなさい!先端の!
などという、威勢のいい命令形が踊っていました。
もはや、何が言いたいのかわかりません。
こういう日本語を目にするたびに、
なぜ、一目、ネイティブに見せないのだろう?と
全く以って不思議になります。
各ホテル・レストラン・メーカーに対して
「御社のメニューや標識に書かれている
日本語を正しいものに是正して、
顧客に対する安心感・信頼感を与えませんか?
正しい日本語を使用することで、
企業のイメージアップにつながり、
リピーター率アップ間違いなし!
翻訳マージンは売り上げの1%で!」
などというサービスが展開できないかなー、と
思わず構想を練ってしまいます。