2008年7月31日 20時57分更新
岡山県の特産のい草をつくってつくる「錦莞莚」と呼ばれる芸術性が高いござを紹介する展示会が31日から、岡山市で始まりました。
この展示会はいぐさを細かく織り込む方法をあみだし芸術品の高い「錦莞莚」と呼ばれるごさを開発した磯崎眠亀が亡くなってことしで100年になるのにあわせて岡山県立博物館が開いたものです。
会場には岡山特産のい草を使ってつくられた15点の錦莞莚が展示されています。
このうち明治28年につくられ「牡丹唐獅子文」と名付けられた作品は緑色の縁取りと獅子と牡丹の図柄が印象的で眠亀の代表作の一つといわれています。
眠亀は、いぐさを機織り機で織り込む際、たて糸の数を40本から360本に増やしてより細かい模様を織ろうとしましたが、この方法ではい草が切れることがあるため糸を切れにくくする工夫を加えた新しい機織り機を発明したということで会場には、こうした機織り機も展示されています。
この展示会は8月31日まで、岡山県立博物館で開かれています。