(cache) 取材ヘリ墜落で中部電力などに賠償命令 3200万円、東京地裁
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  •  判決後、記者会見する(右から)三好志奈さんの父・政寛さん、姉の矢野裕子さん=31日午前、東京・霞が関の司法記者クラブ

    取材ヘリ墜落で中部電力などに賠償命令  3200万円、東京地裁

     長野県で2004年、交通事故取材中のヘリコプターが送電線に接触し墜落した事故で、死亡した4人のうち信越放送(長野市)記者の三好志奈さん=当時(26)=の遺族が国などに計約1億3000万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(鶴岡稔彦裁判長)は31日、ヘリ運航会社と中部電力(名古屋市)に計約3200万円の賠償を命じた。

     国と信越放送に対する請求は棄却した。

     送電線の高さは約150メートルだったのに、航空法などで地表から60メートル以上の物件に設置が義務付けられた標識がなく、操縦士が気付かなかったことが事故原因の一つとされ、遺族側は「中部電力は標識の設置を怠った。国には設置状況を調べ、指導する義務があった」と訴えていた。

     中部電力は「送電線の鉄塔は60メートル以下。当時の法解釈では、鉄塔間の谷間で送電線の高さがそれ以上になっても標識は不要」と反論。国は「送電線自体の高さが60メートル以上あれば標識は必要だ」と違法性を指摘する一方「事故発生を予測できず、標識を設置させる義務はなかった」と自らの責任を否定していた。

      【共同通信】

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