|
|
|
[社会]|スポーツ|北京五輪| |
文字サイズ:
大|中|標準
|
社会
聴覚障害不正 手帳取得者一斉聴取へ 道警、医師の立件視野(07/28 06:37)聴覚障害の身体障害者手帳の不正取得問題で、道警は二十七日までに、札幌市内の耳鼻咽喉(いんこう)科医、前田幸☆(よしあき)医師(73)の診断で手帳を取得した人の一斉聴取に乗り出す方針を固めた。対象者は道内全域の六百人前後に上り、二十八日から一カ月ほどかけて聴取を行う異例の規模になる。道警は診断の実態を把握し、前田医師の詐欺容疑での立件も視野に疑惑の全容解明を進める。 道警は手帳の取得などによって多額の障害年金が長年にわたり不正に受給されたとみられる点を重視し、虚偽の診断書を作成した疑いが浮上している前田医師らの刑事責任を追及する方針を決めた。 聴取は、前田医師作成の診断書・意見書をもとに二〇〇一年度以降に手帳を取得した人が対象となる。詐欺罪の公訴時効が七年であることを踏まえ、過去七年分の取得者六百人前後が対象となる見通し。手帳取得者の約九割は問題発覚後に手帳を返還しているが、未返還の人も含め取得者全員が聴取の対象になるとみられる。 複数の手帳取得者によると、前田医師は補聴器なしで会話をしている患者に対し、聴力検査の際に「これでは二級はあげられない。もう一回チャンスをあげましょう」などと話し、最終的に聴覚障害で最も重い「二級」と診断していたという。 道警は、一斉聴取により前田医師の診断の実態を解明し、身体障害者福祉法違反や刑法の虚偽診断書作成罪に加え、より罰則の重い詐欺罪での立件についても検討する考えだ。また、道警は手帳取得者の申請を代行していた札幌の社会保険労務士(66)や仲介役らの関与についても調べる。この問題では身体障害者福祉法に基づく指定医取り消し処分を行った札幌市が、前田医師らを道警に告発する方針を示している。前田医師は四月、一連の疑惑について「虚偽の診断書を作成した事実は全くない。患者が故意に詐病を行っていた」などと反論している。 注:☆は日に下に立
社会 記事一覧
|
|