伊東市長は現在の短大を4年制に移行した場合7億円近い支出が毎年持ち出しになる試算を説明し「設置者として経営に自信がない」と話しました。また、「倉敷市が予算を出して誘致した市内の大学と競合するのもいかがなものか」とし、市民がより身近な存在として活用できる大学を目指したいと説明しました。伊東市長の話を聞いた委員からは「財政が厳しいから4年制化を諦めるというのは文化都市を標榜する倉敷市として寂しい」といった意見や「学生も企業もいまや4年制を望んでいる。4年制化は時代の流れ」という意見が相次ぎ、即座に4年制化しないまでも将来に含みをもたせるべきという声が大勢を占めました。倉敷市立短大を巡っては古市前市長がパソコンを使ったオンデマンド授業などが「売り」の新大学構想を発表し、短大関係者や市議会で論争になっており審議会では「大学の存在意義と財政バランス」をポイントに審議を重ねてきました。
岡山県の希少野生動植物に指定されているミズアオイがジャンボタニシなどに食べられ深刻な状況です。そこで、被害を食い止めようと倉敷川沿いの自生地で苗の植え付けが行われました。
ミズアオイの芽を食い荒らしているのはジャンボタニシです。ミズアオイの保護活動を行っている岡山大学資源生物科学研究所の榎本敬准教授が今年春に地元帯江小学校の児童や住民と種をまき、一面に芽が出ているのを確認しました。しかし、6月中ごろからジャンボタニシの被害が出始め週に1度、駆除してきましたが、ついにわずか2株だけになってしまいました。そこで急遽、榎本准教授が呼びかけて地元住民などおよそ20人が参加し、種から育てた苗を植えることにしました。植えつけた苗およそ100株は、20センチくらいに成長しており、ジャンボタニシの被害はなさそうですが、ヌートリアが株をかじることが心配されています。
東京・数寄屋橋交差点にある「モザイク銀座阪急」一階エントランスに設けられた倉敷市のPRコーナーに伊東市長は、倉敷ブランドのジーンズ姿で登場しました。倉敷市の一日営業本部長となった伊東市長は、旬を迎えた船穂のマスカットと玉島の白桃、真備の竹から生まれた竹水化粧品のサンプルそれぞれ300個ずつを注文販売用紙や観光パンフレットなどと一緒に配りました。東京で倉敷市長自身が一般消費者に向けて倉敷の魅力をPRするのは、初めての試みです。伊東市長は、全国最年少の女性市長であることもアピールしながら「桃は、甘くておいしいですよ」「竹水化粧水は、しっとりしますよ」「倉敷に、ぜひ遊びにいらしてください」など、買い物客など、およそ1200人に呼びかけました。なお、会場では、倉敷ナンバーをデザインしたタオルを配ったり若竹から採取した竹水でつくった化粧品「B20W」を肌につけてもらいその潤い感を実感してもらうなど倉敷のイメージアップ作戦を展開しました。
委嘱されたのは倉敷市をはじめ総社市など7市3町から今回初めて委嘱された12人を含めボランティア69人です。落書き防止活動推進員は岡山県が平成14年に施行した「岡山県快適な環境の確保に関する条例」で定めた落書きの禁止を啓発し防止する推進役として委嘱されます。主な活動は、地域の見回りや関係機関への情報提供、警察への通報などで、黄色の腕章をつけて活動します。また、地域の実情にあわせて、町内会などへ落書きを消すよう働きかけて、地域活動を後押しすることも活動のひとつです。出席者は、備中県民局の職員から落書きしている人を見つけた場合、自分で捕まえようとせず、警察に通報することやボランティアなので無理のない範囲で活動することなど活動上の注意点を聞きました。落書き防止活動推進員の任期は8月1日から平成22年7月31日までの2年間です。
7月27日、焼け付くようなグラウンドで県内外の高校ラグビー部17チームが合同練習を行いました。これは5年前から、倉敷工業高校の呼びかけで行われているもので、秋の公式大会に向けおよそ250人のラガーマンが練習に汗を流しました。夏場は試合よりも筋トレ中心のラグビーですが、あえて一番暑い時期に交流試合をするのは、肉体面だけでなく、暑さに負けない精神面の強化に徹して全国大会・憧れの『花園』を目指すためです。試合は20分ハーフで行われ、熱戦が繰り広げられました。中でも今年1月の県の新人戦で優勝している倉敷工業は、10月から始まる全国高校ラグビー大会『花園大会』の出場権獲得に周囲の期待が高まっています。メンバーは、長野県内で夏合宿をしたあと、京都の伏見工業など強豪チームと対戦し、全国大会めざして最終調整します。