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横浜市民病院の看護師251人に計1100万円超過勤務手当不払い
- 政治・行政
- 2008/07/31
横浜市病院経営局は三十一日、市民病院(保土ケ谷区)の看護師計二百五十一人について超過勤務手当計約千百万円(延べ三千七百三十八時間)が不払いだった、と発表した。最大で一人約八十二万円(二百二十三時間)に上り、退職者五十二人を含む全員に近く支払う方針。
不払いがあったのは二〇〇六年一月~〇七年十二月の二年間。三十代の女性看護師が「支給額に疑義がある」と同病院管理部に申し出たため、同局が退職者を含む三十一人の看護師長から聞き取り調査し発覚した。
同病院では〇四年七月、看護部長が看護師長に対し、「超過勤務は一カ月十時間を目安とする」とする文書を通知し、組合の反発を受け同年度中に通知を撤回した。しかし、超過勤務を管理する看護師長が看護師本人の同意を得ずに十時間を超える超過勤務時間を削除していた。
このほか、看護師長の承認手続きのミスで超過勤務時間数が「ゼロ」になっていた例など、計二十一人の看護師長が「勤務時間カット」を行っていた。看護師に「もっと早く仕事ができるはずだ」などと一方的に説明しただけで超過勤務時間を短縮した例もあったという。
同局は「十時間という目安だけが一人歩きしてしまったようだ」と話している。
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