MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

不正を訴えたいだけなのに‥「直訴村」で摘発相次ぐ 北京 (2/2ページ)

2008.7.17 20:43

 直訴村では1泊数元(1元約15円)でベッドを提供する簡易宿舎とうどん1杯を1元程度で提供する簡易食堂も閉鎖された。直訴者は駅周辺や橋の下などで野宿するか、直訴村の周辺で部屋を借りざるを得ないが、北京での暫定居住証のない直訴者が部屋を借りるのは難しい。

 14歳の時に「故意殺人罪」で懲役12年の判決を受け服役、出所した内蒙古自治区の男性(28)。男性は当時、10歳と7歳の友人と泳いでいたとき、7歳の男児が水死し、10歳の友人の証言で実刑となった。「無罪」と「賠償」を求め直訴している。この男性は「昨年の党大会のときよりもはるかに厳しい取り締まりだ」と話す。

 北京市内の直訴村は主に3カ所。ここ南部の「直訴村」にはかつて、5000人前後、ピーク時で1万人前後が暮らしていたが、人数は大幅に減った。他の2カ所も相次ぐ摘発で激減、直訴者は当局の目を逃れ分散して隠れ住む。

 公安省はこのほど、北京市の治安維持のため、直訴者を極力減らすよう全国の公安当局に指示。地方当局は五輪を前に上京しようとする直訴者を阻止するため駅などでの監視を強化している。

 15日、50代の女性が直訴村近くの高架橋から飛び降りて自殺したという。「直訴に絶望したようだ」。何人もがこう訴えてきた。

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。