五輪シフトか、陳情者１５００人を拘束　北京

　香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは１６日、北京で地方から直訴に訪れた陳情者の拘束が１４日夜から強化され、１６日までの３日間に少なくとも１５００人が当局に拘束されたと伝えた。

　センターによると、拘束された陳情者らの一部は、各地方政府が置く北京駐在事務所に引き渡されるなどして地元に送還される。１５日には、公安当局に拘束されて地元の江西省に戻る予定だった陳情者の女性（５４）が、北京市内で橋から飛び降り、自殺したという。

　中国政府は五輪期間中に陳情者が北京に集まり、混乱が生じることを警戒、北京への直訴を減らすよう地方政府に指示している。（共同）