2008年07月21日
夏の新作タルト紹介。
先ほど会社帰りにコンビニによって立ち読みをしていたら
それはもうピチピチの、たいそうフルーティな女子高生が隣にやってきてこんなことを言いました。
「ちょっとショウくん超かっこいいんだけどぉ」
それを聞いた彼女の友人たちが雑誌コーナーにわらわらと詰めかけ
それに追い出されるようにして僕はコンビニをあとにしたのですが
ショウくんっていったい誰だったんだろう、それだけが今は気がかりです。
こんばんわ、Kです。
さて、このショウくん。
ショウくんと言えばやはり哀川翔に他ならないわけですが
まさか今時の女子高生が哀川翔を見て「かっこいい」と言うとは到底思えない。
そんな女子高生はこっちから願い下げ、突然「一世風靡セピア」とか唄い出すんじゃないかと
そんなわけで、結局この「ショウくん」がいったい誰だったのかは今もわからずじまいで
よく考えてみると、僕は最近の女子高生がどんなものに興味があるか、全くご存知ない。
これはいかん、と。
曲がりなりにも時代を先行くブログ書きの僕が、これではいかんだろう、と。
と言うわけで、わからないなら自分から提供していけばいいということに気付いた僕が
この夏おすすめするのはこちら。
この夏は「ゲシュタルト」がアツい!
突然ハンパないテンションで申し訳ありませんが、アツい、間違いなくアツい。
この夏の、マストアイテム・ゲシュタルト(五七五)。
この夏は、薄手のワンピにゲシュタルト(五七五)。
ゲシュタルト、岩に染み入る蝉の声(芭蕉)。
とは言っても、ゲシュタルトが何なのかご存じない方は
「アツい!」とか言われても全くピンとこないでしょうし、実は僕もよく知りません。
完全に語感だけで選んだことが明るみに出てしまいましたが
ではこのゲシュタルトとは、いったい何なのでしょう?
さっそく僕の中の物知り博士、K教授(プロフェッサー)に訊いてみることにしました。
※※※
K「教授、ゲシュタルトっていったい何なんですか?」
教授 「それはね、Kくん。ゲシュタルトとはドイツ語で『形態』という意味の言葉で、それ以上分解できない、バラバラでは意味のないかたまりのことを指すんだよ」
K 「うーん、わかったような、わからないような…」
教授 「一般の人にはほとんど馴染みがないからね。じゃあ、例えばドット絵(点描画)はどうだろう。まずはこの絵をみてほしい。
この絵は、キャンバスに点をたくさん打って描かれた、いわゆる点描画なんだけど、ひとつひとつの点が集まって、全体としてある風景を表していることがわかるはずだ。この場合、ひとつひとつの点がどんな色をしているか、点がどれだけあるかは重要ではなく、全体としてどのように点が集まり、どんな形を形成しているかが重要となってくる」
K 「うーん、そうなんだ?」
教授 「そうだろう?これは点全体でひとつの絵なんだから。このとき、絵を構成する点をひとつずつ分けて見ても全く意味をなさない、つまりこの絵はゲシュタルトであると言えるんだ」
※※※
さすが僕の中の物知り博士、何となくわかったような気がします、ゲシュタルト。
要するに「それ以上分解できない、意味を持った集合体」といったところでしょうか。
いやはや、それにしてもネットでふと見かけたこの単語に
そんな奥の深い意味が隠されていようとは驚き桃の木。
やっててよかったGoogleサーチ。
僕はてっきり、ゲシュタルトって言ったらキイチゴのタルトとかカボチャのタルトとか
そういったファンシーなスイーツのことだと思っていたのですが、そうですか、そうですか。
夏の新作タルトじゃないんですか、そうですか。
東京の青山あたりで女子高生達がこぞって食い漁るわけではないんですか、それは残念。
さて、おすすめしたものの、あまり馴染みのなかったゲシュタルト。
しかし何事に関しても投げっぱなしはよくない。
投げっぱなしジャーマンの人体への危険性を考えると非常によくない。
と言うわけでパラパラと文献を見るともなく眺めていると
その中に気になる単語が見て取れました。
「ゲシュタルト崩壊」
見るからに小難しそうなこの単語。
それでいて何か僕をひきつけてやまない言葉の響き。
「ゲシュタルト」という先ほどから連呼されている難しげな単語と
「崩壊」という、どこか悲しげな終末を予感させる単語。
思わず「バルス!」とか言いそうになったもの。
教えて!Kプロフェッサー!
※※※
教授 「よーし、Kくん。先ほどの『ゲシュタルト』に関しては、ちゃんと理解しているかな?」
K 「はい、教授。『それ以上分解できない、意味を持った集合体』です」
教授 「良ぉお〜〜〜しッ!よしよしよしよしよしよしよし!よく覚えていたね。では、その集合体が崩壊するということはどういうことなのか?それはつまり、その集合体を『集合』として認識できなくなるということを指すんだよ」
K 「集合じゃなくなると、どうなるんですか?」
教授「例えば文字、特に漢字を見ていると、その漢字を『文字』として認識できなくなる。例えばこの漢字を見てほしい。
この『借』という字をじーっと眺めていると、見たこともないような字に見えたり、何かしらの違和感を感じたりすることがあるかもしれない。そのときに起こっているのが集合体認識不能、つまりゲシュタルト崩壊という現象なんだ」
K 「へぇ、言われてみると何か違和感があるような気がしたよ」
教授 「このほかにも、『粉』や『街』といった漢字も、ゲシュタルト崩壊を起こしやすいんだ」
K 「へぇ、崩壊が起きるのって、教授の家庭だけじゃなかったんだね!」
教授 「悲しいけど、これって現実なのよね」
※※※
なるほど。
本来集合体であるはずの各要素が、そこから独立して見えてしまう。
集合体を集合体として捉えられない状態を総じてゲシュタルト崩壊と呼ぶのでしょう。
ニュアンス的には「木を見て森を見ず」と言ったところでしょうか。
少し違う気がしてなりませんが。
先ほどの「借」という漢字も、ジッと眺めていると漢字を構成する線だけが浮き上がってくるような
本来漢字の一部であるはずの各要素が前面に押し出されてくるような
そんな不思議な感覚に捕らわれてしまいます。
これは目の錯覚に分類される現象なのでしょうか、非常に興味深い。
今後も継続的に勉強していきたい現象だと僕は思いました。
ちなみに、女子高生を見て制服ばかりに目が行ってしまうのもまたゲシュタルト崩壊。
ゲシュタルト崩壊と言うよりはむしろ、崩壊しているのは僕の頭かもしれない。
世間の3連休なんて嫌いだ。
さて、今週は休みが1日だ。
そりゃ、僕の頭も崩壊しますわ。
それはもうピチピチの、たいそうフルーティな女子高生が隣にやってきてこんなことを言いました。
「ちょっとショウくん超かっこいいんだけどぉ」
それを聞いた彼女の友人たちが雑誌コーナーにわらわらと詰めかけ
それに追い出されるようにして僕はコンビニをあとにしたのですが
ショウくんっていったい誰だったんだろう、それだけが今は気がかりです。
こんばんわ、Kです。
さて、このショウくん。
ショウくんと言えばやはり哀川翔に他ならないわけですが
まさか今時の女子高生が哀川翔を見て「かっこいい」と言うとは到底思えない。
そんな女子高生はこっちから願い下げ、突然「一世風靡セピア」とか唄い出すんじゃないかと
そんなわけで、結局この「ショウくん」がいったい誰だったのかは今もわからずじまいで
よく考えてみると、僕は最近の女子高生がどんなものに興味があるか、全くご存知ない。
これはいかん、と。
曲がりなりにも時代を先行くブログ書きの僕が、これではいかんだろう、と。
と言うわけで、わからないなら自分から提供していけばいいということに気付いた僕が
この夏おすすめするのはこちら。
この夏は「ゲシュタルト」がアツい!
突然ハンパないテンションで申し訳ありませんが、アツい、間違いなくアツい。
この夏の、マストアイテム・ゲシュタルト(五七五)。
この夏は、薄手のワンピにゲシュタルト(五七五)。
ゲシュタルト、岩に染み入る蝉の声(芭蕉)。
とは言っても、ゲシュタルトが何なのかご存じない方は
「アツい!」とか言われても全くピンとこないでしょうし、実は僕もよく知りません。
完全に語感だけで選んだことが明るみに出てしまいましたが
ではこのゲシュタルトとは、いったい何なのでしょう?
さっそく僕の中の物知り博士、K教授(プロフェッサー)に訊いてみることにしました。
※※※
K「教授、ゲシュタルトっていったい何なんですか?」
教授 「それはね、Kくん。ゲシュタルトとはドイツ語で『形態』という意味の言葉で、それ以上分解できない、バラバラでは意味のないかたまりのことを指すんだよ」
K 「うーん、わかったような、わからないような…」
教授 「一般の人にはほとんど馴染みがないからね。じゃあ、例えばドット絵(点描画)はどうだろう。まずはこの絵をみてほしい。
この絵は、キャンバスに点をたくさん打って描かれた、いわゆる点描画なんだけど、ひとつひとつの点が集まって、全体としてある風景を表していることがわかるはずだ。この場合、ひとつひとつの点がどんな色をしているか、点がどれだけあるかは重要ではなく、全体としてどのように点が集まり、どんな形を形成しているかが重要となってくる」
K 「うーん、そうなんだ?」
教授 「そうだろう?これは点全体でひとつの絵なんだから。このとき、絵を構成する点をひとつずつ分けて見ても全く意味をなさない、つまりこの絵はゲシュタルトであると言えるんだ」
※※※
さすが僕の中の物知り博士、何となくわかったような気がします、ゲシュタルト。
要するに「それ以上分解できない、意味を持った集合体」といったところでしょうか。
いやはや、それにしてもネットでふと見かけたこの単語に
そんな奥の深い意味が隠されていようとは驚き桃の木。
やっててよかったGoogleサーチ。
僕はてっきり、ゲシュタルトって言ったらキイチゴのタルトとかカボチャのタルトとか
そういったファンシーなスイーツのことだと思っていたのですが、そうですか、そうですか。
夏の新作タルトじゃないんですか、そうですか。
東京の青山あたりで女子高生達がこぞって食い漁るわけではないんですか、それは残念。
さて、おすすめしたものの、あまり馴染みのなかったゲシュタルト。
しかし何事に関しても投げっぱなしはよくない。
投げっぱなしジャーマンの人体への危険性を考えると非常によくない。
と言うわけでパラパラと文献を見るともなく眺めていると
その中に気になる単語が見て取れました。
「ゲシュタルト崩壊」
見るからに小難しそうなこの単語。
それでいて何か僕をひきつけてやまない言葉の響き。
「ゲシュタルト」という先ほどから連呼されている難しげな単語と
「崩壊」という、どこか悲しげな終末を予感させる単語。
思わず「バルス!」とか言いそうになったもの。
教えて!Kプロフェッサー!
※※※
教授 「よーし、Kくん。先ほどの『ゲシュタルト』に関しては、ちゃんと理解しているかな?」
K 「はい、教授。『それ以上分解できない、意味を持った集合体』です」
教授 「良ぉお〜〜〜しッ!よしよしよしよしよしよしよし!よく覚えていたね。では、その集合体が崩壊するということはどういうことなのか?それはつまり、その集合体を『集合』として認識できなくなるということを指すんだよ」
K 「集合じゃなくなると、どうなるんですか?」
教授「例えば文字、特に漢字を見ていると、その漢字を『文字』として認識できなくなる。例えばこの漢字を見てほしい。
この『借』という字をじーっと眺めていると、見たこともないような字に見えたり、何かしらの違和感を感じたりすることがあるかもしれない。そのときに起こっているのが集合体認識不能、つまりゲシュタルト崩壊という現象なんだ」
K 「へぇ、言われてみると何か違和感があるような気がしたよ」
教授 「このほかにも、『粉』や『街』といった漢字も、ゲシュタルト崩壊を起こしやすいんだ」
K 「へぇ、崩壊が起きるのって、教授の家庭だけじゃなかったんだね!」
教授 「悲しいけど、これって現実なのよね」
※※※
なるほど。
本来集合体であるはずの各要素が、そこから独立して見えてしまう。
集合体を集合体として捉えられない状態を総じてゲシュタルト崩壊と呼ぶのでしょう。
ニュアンス的には「木を見て森を見ず」と言ったところでしょうか。
少し違う気がしてなりませんが。
先ほどの「借」という漢字も、ジッと眺めていると漢字を構成する線だけが浮き上がってくるような
本来漢字の一部であるはずの各要素が前面に押し出されてくるような
そんな不思議な感覚に捕らわれてしまいます。
これは目の錯覚に分類される現象なのでしょうか、非常に興味深い。
今後も継続的に勉強していきたい現象だと僕は思いました。
ちなみに、女子高生を見て制服ばかりに目が行ってしまうのもまたゲシュタルト崩壊。
ゲシュタルト崩壊と言うよりはむしろ、崩壊しているのは僕の頭かもしれない。
世間の3連休なんて嫌いだ。
さて、今週は休みが1日だ。
そりゃ、僕の頭も崩壊しますわ。