2008年07月31日
時々とか言うわりには。
こんばんわ Kです。
昨日、およそ一年ぶりでしょうか、DVD「東京タワー〜o.b.t.o.」を見ました。
書籍、ドラマ、映画でおよそメディアに食い尽くされた感のある東京タワーですが
今日はそんな映画を見た感想についてちらほら書きたいと思います。
(ネタバレの危険があるので各自の判断で読み進めてください)
さてこの東京タワー、ベストセラー小説をオダギリジョー主演で映画化したことで話題となっているのはご存知だと思います。
ドラマ版を見て、なんだかがっかりしたのですが、
オダギリジョー出てるから見ますか的なノリで見ました。
で、結論を先に言えば、この映画。
少なくとも僕にとっては非常にいい映画だったと言えるでしょう。
ただし、あのオダギリジョーの髪型
に目をつぶれば、の話ですが。
まぁ、全編通してほぼあのわかめのような髪型なので
かなりギュッと目をつぶらなければなりませんが。
もちろん、わかめって言っても磯野家の方ではなくて
思わず僕も「お前は何かの海産物か」と画面に突っ込まずにはいられませんでした。
ストーリーに関してはもはやここで説明するまでもないかもしれませんが
物語はジョー(主人公)が子供の頃から始まって
生まれ育った九州の地から東京に出て、オカンを呼び寄せるというもので
最初の少年時代ではやや退屈な感もありましたが、ジョーが頻繁に出てくるようになってからは
わりとストーリーにのめりこめたような気がしました。
と言うのも、僕はDVDが始まる前にトイレに行ったにも関わらず
開始30分で突然の尿意に襲われてしまい
もはや静かに見ていられないという事態にまで追い込まれてしまったのですが
途中からは尿意も忘れて、下手したら漏らしたんじゃないかというくらいの忘れっぷりで
画面に引き込まれてしまっていました。
しかし開始30分と言えばまだ主人公が小学校の頃の話がメインで
全く東京に辿りついていない、言うなればまだ大阪辺りで足踏みの状態ですから
僕も尿意のひとつやふたつくらい覚えるというものです。
とまぁ。
ここまで書けば勘のいい人なら
この映画がかもし出す良質な雰囲気を感じ取ることができるのかもしれませんが
僕はこの映画に関して一つだけ、気になることがありました。
それは、タイトルについて。
この映画のタイトルは、先ほども書いたように「東京タワー〜o.b.t.o.」と銘打たれており
そこには何やら「YMCA」のような変なサブタイトルが見て取れます。
(YMCA=Young Man's Christian Association)
もちろんこれは言うまでもなく、「オカンとボクと、時々、オトン」の頭文字を取ったものなのですが
僕はこの映画を見ていてあることに気付きました。
この映画―
オトン、出まくり。
以前どこかの日記で「時々の確率がどれくらいなのかわかりません」といった趣旨のことを
冒頭の文で書いた覚えがあるのですが、実際に見てみて僕は驚いた。
どこを取っても、オトン、オトン、そしてオトン。
そして時々、松たか子。
しかもオトンは小林薫。
僕は時々、だなんて言うものですから、30分に一回くらい
都合計4回くらい顔を拝めればいいかな、なんて思っていたのですが、これが甘かった。
下手したらオカンよりもオトンの方が出てるんじゃないか、というくらいの頻度で
権藤、権藤、雨、権藤、の権藤くらいの頻度で
まさにこれは
オカンとボクと、とにかく、オトン
(Okan to Boku to Tonikaku Oton)
と言っても過言ではないくらいの頻度。
そもそも権藤、権藤、雨、権藤って、試合で投げるのは必ず権藤なわけですが
少なくとも時々、というレベルは軽く超えていました。
※権藤、権藤、雨、権藤
現役時代の酷使に耐え切れず引退した悲運の投手、権藤博の連投っぷりを表現した言葉。
1961年に年間130試合中69試合(うち先発44試合)に登板し、35勝19敗の記録を残す。
翌年も30勝17敗で2年連続で最多勝投手に。
98年優勝時の監督。
しかもこのオトン、のっけからハンパないテンションで登場し
危うく映画開始五分でオカンを殴り殺すのではないか、まさに
オカンを撲殺!?助けて!オトン
(Okan wo Bokusatsu Tasukete Oton)
と言った、日常に潜むDVの危険性に関する警鐘を僕たちに鳴らし続け
とんでもないインパクトを持ってその後も物語の主要キャラとして登場し続けます。
が、こうやって書いてしまうとあたかもオトンが主人公なのか、と思われがちですが
もちろん主役はボク(オダギリジョー)であって、彼もなかなかヘビーな幼少期を過ごしています。
例えば、主人公は九州の中学校に通うのですが、ここで仲良くなる友人が、何とオカマ。
僕は今までオカマっぽい人なら見たことがありますが
本物のオカマ、略して本カマには未だかつて出会ったことはありません。
そんな稀有な存在に出会ってしまった主人公は、さぞかし驚いたことでしょう。
おい、ボクの友達、オカマだよ!
(Oi Boku no Tomodachi Okama dayo)
と。
僕なら驚く。
と言った具合に、タイトルにかなりの違和感を感じながらも
僕はオカンを想う主人公に自分の姿を重ねてしまい、泣きながらこの映画を見ていたのでした。
僕が映画を見て泣いたのは、クリント・イーストウッドとケビン・コスナーの
「パーフェクト・ワールド」くらいしか覚えがないので
特にそこの長男のあなた、見に行く価値はあるかもしれませんよ。
もうね、映画見終わったあと、樹木希林を愛さずにはいられないから、マジで。
ちなみに僕は映画が終わったあと
一緒に見に行った人をそっちのけで特に用事もないのにオカンに電話してしまいました。
そして短い電話を終えたあと、僕はこう思ったのでした。
「何か俺、すげぇマザコンみてぇ」
と。
つまり、「東京タワー〜o.b.t.o.」とは、究極のマザコンを
オダギリジョーがスタイリッシュに演じる映画だったんです!
これはもう、見に行くしかありませんね!
(全てが台無し)
ちなみに、誰と見たのかは内緒です。
昨日、およそ一年ぶりでしょうか、DVD「東京タワー〜o.b.t.o.」を見ました。
書籍、ドラマ、映画でおよそメディアに食い尽くされた感のある東京タワーですが
今日はそんな映画を見た感想についてちらほら書きたいと思います。
(ネタバレの危険があるので各自の判断で読み進めてください)
さてこの東京タワー、ベストセラー小説をオダギリジョー主演で映画化したことで話題となっているのはご存知だと思います。
ドラマ版を見て、なんだかがっかりしたのですが、
オダギリジョー出てるから見ますか的なノリで見ました。
で、結論を先に言えば、この映画。
少なくとも僕にとっては非常にいい映画だったと言えるでしょう。
ただし、あのオダギリジョーの髪型
に目をつぶれば、の話ですが。
まぁ、全編通してほぼあのわかめのような髪型なので
かなりギュッと目をつぶらなければなりませんが。
もちろん、わかめって言っても磯野家の方ではなくて
思わず僕も「お前は何かの海産物か」と画面に突っ込まずにはいられませんでした。
ストーリーに関してはもはやここで説明するまでもないかもしれませんが
物語はジョー(主人公)が子供の頃から始まって
生まれ育った九州の地から東京に出て、オカンを呼び寄せるというもので
最初の少年時代ではやや退屈な感もありましたが、ジョーが頻繁に出てくるようになってからは
わりとストーリーにのめりこめたような気がしました。
と言うのも、僕はDVDが始まる前にトイレに行ったにも関わらず
開始30分で突然の尿意に襲われてしまい
もはや静かに見ていられないという事態にまで追い込まれてしまったのですが
途中からは尿意も忘れて、下手したら漏らしたんじゃないかというくらいの忘れっぷりで
画面に引き込まれてしまっていました。
しかし開始30分と言えばまだ主人公が小学校の頃の話がメインで
全く東京に辿りついていない、言うなればまだ大阪辺りで足踏みの状態ですから
僕も尿意のひとつやふたつくらい覚えるというものです。
とまぁ。
ここまで書けば勘のいい人なら
この映画がかもし出す良質な雰囲気を感じ取ることができるのかもしれませんが
僕はこの映画に関して一つだけ、気になることがありました。
それは、タイトルについて。
この映画のタイトルは、先ほども書いたように「東京タワー〜o.b.t.o.」と銘打たれており
そこには何やら「YMCA」のような変なサブタイトルが見て取れます。
(YMCA=Young Man's Christian Association)
もちろんこれは言うまでもなく、「オカンとボクと、時々、オトン」の頭文字を取ったものなのですが
僕はこの映画を見ていてあることに気付きました。
この映画―
オトン、出まくり。
以前どこかの日記で「時々の確率がどれくらいなのかわかりません」といった趣旨のことを
冒頭の文で書いた覚えがあるのですが、実際に見てみて僕は驚いた。
どこを取っても、オトン、オトン、そしてオトン。
そして時々、松たか子。
しかもオトンは小林薫。
僕は時々、だなんて言うものですから、30分に一回くらい
都合計4回くらい顔を拝めればいいかな、なんて思っていたのですが、これが甘かった。
下手したらオカンよりもオトンの方が出てるんじゃないか、というくらいの頻度で
権藤、権藤、雨、権藤、の権藤くらいの頻度で
まさにこれは
オカンとボクと、とにかく、オトン
(Okan to Boku to Tonikaku Oton)
と言っても過言ではないくらいの頻度。
そもそも権藤、権藤、雨、権藤って、試合で投げるのは必ず権藤なわけですが
少なくとも時々、というレベルは軽く超えていました。
※権藤、権藤、雨、権藤
現役時代の酷使に耐え切れず引退した悲運の投手、権藤博の連投っぷりを表現した言葉。
1961年に年間130試合中69試合(うち先発44試合)に登板し、35勝19敗の記録を残す。
翌年も30勝17敗で2年連続で最多勝投手に。
98年優勝時の監督。
しかもこのオトン、のっけからハンパないテンションで登場し
危うく映画開始五分でオカンを殴り殺すのではないか、まさに
オカンを撲殺!?助けて!オトン
(Okan wo Bokusatsu Tasukete Oton)
と言った、日常に潜むDVの危険性に関する警鐘を僕たちに鳴らし続け
とんでもないインパクトを持ってその後も物語の主要キャラとして登場し続けます。
が、こうやって書いてしまうとあたかもオトンが主人公なのか、と思われがちですが
もちろん主役はボク(オダギリジョー)であって、彼もなかなかヘビーな幼少期を過ごしています。
例えば、主人公は九州の中学校に通うのですが、ここで仲良くなる友人が、何とオカマ。
僕は今までオカマっぽい人なら見たことがありますが
本物のオカマ、略して本カマには未だかつて出会ったことはありません。
そんな稀有な存在に出会ってしまった主人公は、さぞかし驚いたことでしょう。
おい、ボクの友達、オカマだよ!
(Oi Boku no Tomodachi Okama dayo)
と。
僕なら驚く。
と言った具合に、タイトルにかなりの違和感を感じながらも
僕はオカンを想う主人公に自分の姿を重ねてしまい、泣きながらこの映画を見ていたのでした。
僕が映画を見て泣いたのは、クリント・イーストウッドとケビン・コスナーの
「パーフェクト・ワールド」くらいしか覚えがないので
特にそこの長男のあなた、見に行く価値はあるかもしれませんよ。
もうね、映画見終わったあと、樹木希林を愛さずにはいられないから、マジで。
ちなみに僕は映画が終わったあと
一緒に見に行った人をそっちのけで特に用事もないのにオカンに電話してしまいました。
そして短い電話を終えたあと、僕はこう思ったのでした。
「何か俺、すげぇマザコンみてぇ」
と。
つまり、「東京タワー〜o.b.t.o.」とは、究極のマザコンを
オダギリジョーがスタイリッシュに演じる映画だったんです!
これはもう、見に行くしかありませんね!
(全てが台無し)
ちなみに、誰と見たのかは内緒です。