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桐生一高、辞退せず 校長「他の部員にまで責任負わすのは…」
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桐生一高は野球部員の逮捕を受け、31日夜、同校で記者会見を開き、高橋昇校長(54)は「大変な不祥事を起こしてしまい、慚愧(ざんき)に堪えない。悲痛な思いだ」と頭を深々と下げて謝罪。その一方で、甲子園出場を辞退しない考えを表明した。
高橋校長は会見で、「逮捕された生徒はレギュラーメンバーではなく、他の部員にまで責任を負わせるのはしのびがたい」と述べ、甲子園出場を辞退しない考えを強調。県高校野球連盟には同日午前に事件を報告しており、最終的には日本高野連の判断に従うとした。
同校によると、男子生徒逮捕の一報は同日朝、甲子園出場のため大阪入りしているナインに野球部長を通じて伝えられ、中には泣き崩れる選手もいたという。
逮捕された生徒はおとなしく、これまでに問題行動を起こしたことはなかった。ただ、生徒の母親は学校側に「最近、練習から帰ってくると、自転車に乗って出かけていた」と話したという。
男子生徒はベンチ入りしていなかったものの、犯行に及んだ当日も、県大会準々決勝でスタンドから応援していたという。
一方、同校を応援してきた地元からは「残念だが出場辞退もやむを得ない」と厳しい意見が相次いだ。地元の商店街で文房具店を営む河内秀夫さん(55)は「補欠とはいえ、野球部員がこんなことをしたら、厳しい判断が出ても仕方ない。桐生一は全国制覇もしているのに、とても残念だ」と話した。