■大会２日前、甲子園出場辞退も
無理やり女子高生の体を触ったとして、群馬県警太田署は３１日、強制わいせつ容疑で私立桐生第一高校２年で野球部に所属する男子生徒（１６）＝同県太田市＝を逮捕した。野球部は全国高校野球選手権群馬県大会で優勝、２年ぶり９回目の夏の甲子園への出場が決定している。
同校によると、生徒は甲子園の出場メンバーには入っていないという。今後の対応について、「出場辞退も含め対応を検討する」としている。
調べでは、生徒は２２日午後９時ごろ、太田市の路上で、アルバイト先から帰宅途中の女子高生（１６）の口を手でふさいで服の上から体を触った疑い。
現場付近では同じような被害が数件発生。警戒中の太田署員が３０日深夜、現場をうろつくなどしていた男子生徒に事情を聴いたところ、「おれがやりました」と容疑を認めたという。生徒は「性的欲求を満たすためだった」とも供述しているといい、同署は余罪について調べを進めている。
同校では２２日には、インターネットサイトへの書き込みをめぐって１年の男子生徒（１５）が殴られ死亡する事件もあり、元同級生の無職少年（１５）が傷害致死容疑で逮捕されている。
甲子園の代表校に決定しながら不祥事で出場を辞退した例は、近年では２例ある。平成１７年夏に、高知・明徳義塾が野球部員による部内での暴力行為と集団喫煙が発覚し、開会式の２日前に出場を辞退。１８年春には北海道・駒大苫小牧が卒業した３年生部員の飲酒が発覚し、出場を辞退した。
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